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子ども・思春期時代の「ちいちゃん」

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「ちいちゃん」という1人の女の子の成長を振り返ります。幼少期から思春期を経て自立の時を迎える中で次第に大きくなっていく心と体の性の違和感についてお話しします。
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#子育て

【子ども時代のちーちゃん⑦】差別されることを恐れ、差別をしていた高1の私

【子ども時代のちーちゃん⑦】差別されることを恐れ、差別をしていた高1の私

このnoteでは、LGBTQ当事者として、福祉の現場に立つ者として、「生」「性」そして「私らしさ」について思いを綴ります。(自己紹介はこちら)
幼少期から思春期を経て、自立の時を迎える中で次第に大きくなっていく心と体の性の違和感。前回に引き続き、女性に対する恋心への戸惑いについて振り返っていきます。
*これまでのストーリーはこちらからお読みいただけます。

女子高校に入学した私は、女子しかいない世

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【子ども時代のちーちゃん⑥】好きな人に会えない寂しさも決して打ち明けてはいけない

【子ども時代のちーちゃん⑥】好きな人に会えない寂しさも決して打ち明けてはいけない

同じ中学校に通っていた女の子Aちゃんは、私の恋愛対象であり、同時に、だれにも知られてはいけない思いを受け容れてくれる親友でした。Aちゃんと一緒にいたい、手をつなぎたい、キスしたい。女子中学生の私はそう思っていました。そしてAちゃんは、そんな私の気持ちを少しずつ受け入れてくれました。

Aちゃんとは一生ずっと一緒なのだ。私はそう信じていました。でも、別れの時は驚くほど早く訪れました。

私は、地元の

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【子ども時代のちーちゃん③】「好き」の気持ちは、女の子として?男の子として?

【子ども時代のちーちゃん③】「好き」の気持ちは、女の子として?男の子として?

このnoteでは、女の子として生まれ、「ちいちゃん」と呼ばれて育ってきたかつての自分。男性として生き、「たっくん」と呼ばれ、福祉の専門家として働いている今の自分。LGBTQ当事者として、福祉の現場に立つ者として、「生」「性」そして「私らしさ」について思いを綴ります。(自己紹介もぜひご覧ください)
このシリーズでは、「ちいちゃん」という1人の女の子の成長を振り返ります。幼少期から思春期を経て自立の時

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【子ども時代のちーちゃん②】青い靴事件で勃発するちいちゃんの抵抗

【子ども時代のちーちゃん②】青い靴事件で勃発するちいちゃんの抵抗

このnoteでは、女の子として生まれ、「ちいちゃん」と呼ばれて育ってきたかつての自分。男性として生き、「たっくん」と呼ばれ、福祉の専門家として働いている今の自分。LGBTQ当事者として、福祉の現場に立つ者として、「生」「性」そして「私らしさ」について思いを綴ります。(自己紹介もぜひご覧ください)
このシリーズでは、「ちいちゃん」という1人の女の子の成長を振り返ります。前回に続き、幼少期から思春期を

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