笈田太郎@小学校教員

小学校教員6年目。日頃の実践や読んだ本のレビューを発信。今年は毎日投稿したい!

笈田太郎@小学校教員

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マガジン

  • 日々のふり返り

    友人とnotionというアプリで日々のふり返りを見せ合っています。短い時も長い時もありますが、実践や教育観についてのふり返りを紹介できたらと思います。

  • 自分の実践に影響を与えた実践に影響を与えた本紹介

    自分の実践に影響を与えた本を紹介しています。

  • 最近読んだ本紹介(簡単に)

    小学校教員が最近読んだ本を簡単に紹介します。小説、教育書、ビジネス書、自己啓発本などなど、特に関係なしに、簡単に紹介します。

  • 社会科授業関係

    社会科の授業づくりについて書いています。

記事一覧

#61 関西個性化学会に参加して

本日関西個性化学会に参加させてもらいました。通算4回目ぐらいですかね。 次回はいよいよ夏の学会に参加します。来年度は僕も発表できたらなとも・・・ 学びをまとめてい…

#60 子どもの自己調整スキルを磨く

横田富信先生の著書。今の自分にドンピシャ。 実は、2年前に研究発表大会で研究授業をしたときも、横田先生の著書を参考にした。 社会科が苦手ではなかったけど、この本の…

#59 生活科ー2人称視点と3人称視点の関わり

先日、生活科の研究授業が行われました。 そこでの学びを共有します。 2人称と3人称の視点で子どもと関わる指導助言に来られていた先生のお言葉です。 教師は、3人称の…

#58 記憶と理解の関係ー認知科学より

コミュニケーションについて書かれた本、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか』を読みました。そこで、「学んだことを少しシェアさせていただきます。 頭のい…

#57 子どもの問いをもとにする社会科授業③問いの分類と価値づけ

前回の記事。今回は、問いの分類、価値づけについて。 子どもの問いを交流→分類ロイロノートに提出された問いを印刷し、子どもたちに返します。 その後、子どもたちが調…

#56 関西個性化学会に参加して②

前回は理科の実践をまとめました。今回は社会科✖️理科✖️家庭科の実践です。 3教科同時の自由進度学習6年生の実戦発表。なんと、理科・社会科・家庭科の同時並行実践…

#55 関西個性化学会に参加して①

武庫川女子大学で関西個性化学会が行われました。 第2回の単元内自由進度学習の学びをシェアさせていただきます。 第5学年 理科での実践西宮の中西先生の実践発表でした…

#53 子どもの問いをもとにする社会科授業②

以下の本を参考に、問いをもとにする授業について考察する。 問いの順序選択を可能にする本著では、子どもたちが問いの順番を選択して学習を進める単元モデルを紹介してい…

#52 子どもの問いをもとにする社会科授業①

最近、関西学院初等部の宗實先生の影響をもろに受けている。 この前も勤務校に来ていただき、授業をしていただいた。オンラインの研修はできるだけ参加して話を聞いている…

#51 奈良女子大学附属小学校の取り組みを生かした国語科授業

奈良女子大学附属小学校の独自学習→相互学習のスタイルをやってみることに。 ①初発の感想の交流→みんなの問いを決める ②独自学習の問いを決定→独自学習 ③相互学習 …

#50 学習学という視点④学校教育18の呪縛

https://www.amazon.co.jp/100年学習時代-はじめての「学習学」的生き方入門-【BOW-BOOKS-026】-本間正人/dp/4502508616/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=XX85GRVZG7N…

#49 自由進度学習「自然のかくし絵」❷

前回の記事。今回は学習環境の整備について。 学習環境の整備自由進度学習で欠かせないのが、学習環境の整備です。幼稚園や保育園のように、シームレスで学習する環境を整…

#48 多面的に物事を捉える社会科の授業

不定期で行われる早朝社会科倶楽部。 小学校から高等学校までの実践発表があり、とても面白い!! 一昨日は、中学校の実践発表。とても興味深く聞かせてもらった。簡単にま…

#47 奈良女子大学附属小学校の学習発表会に参加して②

前回は、大きな単元の流れを紹介しました。 今日は、独自学習と相互学習について。 個の学び<独自学習>子どもたちは自分の好きな問いについて独自学習をしたり、学級の…

#46 奈良女子大学附属小学校の学習発表会に参加して①

何年ぶりかに奈良女子大附属へ行ってきました。 職場の先生方で話題となり、申し込みました。 以前、大学院生の時に一度、教授と一緒に行きましたが、当時は教員の経験が…

#45 学習学という視点③勉強と学習の違い

今教室で「学習学」に関すること=学習者の視点で大切なことを子ども達と共有しています。 この前出した学級通信です。 「勉強」と「学習」の言葉を定義づけました。 「…

#61 関西個性化学会に参加して

#61 関西個性化学会に参加して

本日関西個性化学会に参加させてもらいました。通算4回目ぐらいですかね。
次回はいよいよ夏の学会に参加します。来年度は僕も発表できたらなとも・・・

学びをまとめていきます。

中学校国語 自分の好きなものを批評する中学校の国語の実践。批評文の書き方を学び、最後に自分で批評文を書く単元構成。
ここで出てきたキーワードが、「ジェネレーター」と「自分の好きを書く」です。

ジェネレーター

発表者の方が

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#60 子どもの自己調整スキルを磨く

#60 子どもの自己調整スキルを磨く

横田富信先生の著書。今の自分にドンピシャ。
実は、2年前に研究発表大会で研究授業をしたときも、横田先生の著書を参考にした。

社会科が苦手ではなかったけど、この本の真似をして、さらに社会科のレベルが上がったと思う。
今回は、こちらの本。

自己調整スキルを磨くこの本のテーマ。社会科を中心に論が展開されていく。
近年注目されている「協働的な学び」や「個別最適な学び」と関連づけながら、自己調整スキルに

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#59 生活科ー2人称視点と3人称視点の関わり

#59 生活科ー2人称視点と3人称視点の関わり

先日、生活科の研究授業が行われました。
そこでの学びを共有します。

2人称と3人称の視点で子どもと関わる指導助言に来られていた先生のお言葉です。
教師は、3人称の視点での関わりが多いと言われていました。

3人称とは、「話し手と聞き手以外の全ての人」という意味で、言い換えると、学校や社会、そこに属する市民全体のことを指します。

2人称は、you(あなた)となりますので、教師が相対している子ども

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#58 記憶と理解の関係ー認知科学より

#58 記憶と理解の関係ー認知科学より

コミュニケーションについて書かれた本、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか』を読みました。そこで、「学んだことを少しシェアさせていただきます。

頭のいい人ってどんな人?皆さんは、「頭のいい人」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?

本著では、「頭のいい人」=「記憶力のいい人」として考えられているのではないかと書かれています。

日本には、暗記偏重があり、ペーパーテストなどは記憶力を問

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#57 子どもの問いをもとにする社会科授業③問いの分類と価値づけ

#57 子どもの問いをもとにする社会科授業③問いの分類と価値づけ

前回の記事。今回は、問いの分類、価値づけについて。

子どもの問いを交流→分類ロイロノートに提出された問いを印刷し、子どもたちに返します。
その後、子どもたちが調べた問いと答えを発表し交流していきます。

この時、子どもの問いを、3つの視点で分類して行きます。
その視点は、社会科の3つの見方です。

社会科の見方(小学校)として、
・位置や空間的な広がり
・時期や時間の経過
・事象や人々の相互関係

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#56 関西個性化学会に参加して②

#56 関西個性化学会に参加して②

前回は理科の実践をまとめました。今回は社会科✖️理科✖️家庭科の実践です。

3教科同時の自由進度学習6年生の実戦発表。なんと、理科・社会科・家庭科の同時並行実践。
もともと社会科で実践予定だったそうだが、学年団の先生と話をすると、「それなら他の教科でもやってみよう!」となったそう。

最初に、それぞれの教科を合わせた劇を行い、動機づけを行なったそう。

まずは一人で自由進度学習を行う目的として、

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#55 関西個性化学会に参加して①

#55 関西個性化学会に参加して①

武庫川女子大学で関西個性化学会が行われました。
第2回の単元内自由進度学習の学びをシェアさせていただきます。

第5学年 理科での実践西宮の中西先生の実践発表でした。5年生の理科です。
話を聞いて、素直にいいなと思ったのは、子どもがいきいきと学んでいるという話。休み時間に理科室に50名集まるという。それだけ子どもたちがワクワクしている証拠だと感じた。

理科という教科の特質

理科は仮説を立てて実

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#53 子どもの問いをもとにする社会科授業②

#53 子どもの問いをもとにする社会科授業②

以下の本を参考に、問いをもとにする授業について考察する。

問いの順序選択を可能にする本著では、子どもたちが問いの順番を選択して学習を進める単元モデルを紹介している。

僕の実践の場合は、
導入の学習では、同じ問いを持って学習に参加する。
その導入がきっかけとなり、子どもたちが独自の問いを持つようになる。この問いを調べ学習をした後共有し、さらにみんなで考える問いを醸成する。

このみんなで考える問

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#52 子どもの問いをもとにする社会科授業①

#52 子どもの問いをもとにする社会科授業①

最近、関西学院初等部の宗實先生の影響をもろに受けている。
この前も勤務校に来ていただき、授業をしていただいた。オンラインの研修はできるだけ参加して話を聞いている。

そのせいか、少し授業の流れなども似てきている気がするする。
宗實先生の考えにとても共感するところが多い。最近の実践についてまとめていきたい。

子どもの問いが生まれるきっかけづくり授業はきっかけづくり

この言葉が頭から離れない。

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#51 奈良女子大学附属小学校の取り組みを生かした国語科授業

#51 奈良女子大学附属小学校の取り組みを生かした国語科授業

奈良女子大学附属小学校の独自学習→相互学習のスタイルをやってみることに。

①初発の感想の交流→みんなの問いを決める
②独自学習の問いを決定→独自学習
③相互学習
④みんなの問いについて独自学習
⑤相互学習

の流れで実施。

初発の感想文の交流

児童の感想をまとめたもの。そこからみんなの問いを設定する。
今回は、初めてなので僕が選定しました・・・

・どうしてワニのお爺さんは、鬼の子に宝物の場

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#50 学習学という視点④学校教育18の呪縛

#50 学習学という視点④学校教育18の呪縛

https://www.amazon.co.jp/100年学習時代-はじめての「学習学」的生き方入門-【BOW-BOOKS-026】-本間正人/dp/4502508616/ref=sr_1_1?__mk_ja_JP=カタカナ&crid=XX85GRVZG7NK&dib=eyJ2IjoiMSJ9.aVhTubS0ZuQpIZyMXthhxKlgM_P5kPcvroiMUgv7yxWMnY-tPtWi

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#49 自由進度学習「自然のかくし絵」❷

#49 自由進度学習「自然のかくし絵」❷

前回の記事。今回は学習環境の整備について。

学習環境の整備自由進度学習で欠かせないのが、学習環境の整備です。幼稚園や保育園のように、シームレスで学習する環境を整えていくことが必要だと言われています。

今回は、自分の身を守っている生き物を選んで説明文を書くことがゴールなので、関係する本を教室に配置しました。また、「共生」「擬態」「保護色」の生き物の写真を掲示し、イメージを持たせました。

授業中

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#48 多面的に物事を捉える社会科の授業

#48 多面的に物事を捉える社会科の授業

不定期で行われる早朝社会科倶楽部。
小学校から高等学校までの実践発表があり、とても面白い!!
一昨日は、中学校の実践発表。とても興味深く聞かせてもらった。簡単にまとめていきたい。

単元の構成単元の構成は以下の通りで、中学校レベルだからか、自分たちで学習課題に対する問いを生み出し、調べていく時間がある。

①とらえる 学習課題の設定
②追究する 学習課題に対する問いを立て、調べ学習を行う
③深める

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#47 奈良女子大学附属小学校の学習発表会に参加して②

#47 奈良女子大学附属小学校の学習発表会に参加して②

前回は、大きな単元の流れを紹介しました。
今日は、独自学習と相互学習について。

個の学び<独自学習>子どもたちは自分の好きな問いについて独自学習をしたり、学級の課題に対して独自学習をしたりします。
独自学習の様子を見ることができませんでしたが、相互学習に向けた一人学びとして考えることができる

発表会でよく出てきたワードに、
・自律的に学ぶ子ども
・自分一人で学ぶ子ども
・新しい時代を生き抜く子

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#46 奈良女子大学附属小学校の学習発表会に参加して①

#46 奈良女子大学附属小学校の学習発表会に参加して①

何年ぶりかに奈良女子大附属へ行ってきました。
職場の先生方で話題となり、申し込みました。

以前、大学院生の時に一度、教授と一緒に行きましたが、当時は教員の経験がなかったので、今回と見方が全く違いました。

今回は、国語2本見てきた振り返りを書きたいと思います。

子どもの問いに委ねる最近、子どもに委ねる学びが流行しています。
奈良女の場合、単元の計画を委ねるという訳ではなく、学習のめあてや読み進

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#45 学習学という視点③勉強と学習の違い

今教室で「学習学」に関すること=学習者の視点で大切なことを子ども達と共有しています。

この前出した学級通信です。

「勉強」と「学習」の言葉を定義づけました。
「勉強」=受動的な学び
「学習」=能動的な学び

今読んでいる、本間正人氏の『100年学習時代』では、「学習」について、

「教育」との違いについて定義づけされています。
子どもたちが、誰かに言われたから「勉強」するのではなく、
自分から

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