見出し画像

#58 記憶と理解の関係ー認知科学より

コミュニケーションについて書かれた本、『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか』を読みました。そこで、「学んだことを少しシェアさせていただきます。

頭のいい人ってどんな人?

皆さんは、「頭のいい人」と聞いて、どんな人を思い浮かべますか?

本著では、「頭のいい人」=「記憶力のいい人」として考えられているのではないかと書かれています。

日本には、暗記偏重があり、ペーパーテストなどは記憶力を問う問題が多かったと思われます。近年は、少しずつ思考力や想像力を問う問題が増えていると思いますが。

理解と記憶の関係

記憶を重視してきた日本は悪いのか。著書の今井むつみ氏は、記憶と理解の関係について、

つまり、私たちが何かを記憶しようとする際には、意味を考えずに暗記しようとしたりするよりも、「理解」というプロセスを経て記憶にたどり着くことを目指した方がスムーズであり記憶しやすい、ということです。

『「何回説明しても伝わらない」はなぜ起こるのか』p.84

人間は、全く理解できていないことを記憶することが困難です。そもそも、日本語を理解していない人が日本語を覚えることが難しいように。

その言葉の意味を理解しながら覚えることが、記憶の定着につながると感じました。子どもたちに覚えさせるときも、「なぜそうなるのか」「どんな意味があるのか」などを考えさせ、理解させて行きたいと思います。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?