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#56 関西個性化学会に参加して②

前回は理科の実践をまとめました。今回は社会科✖️理科✖️家庭科の実践です。

3教科同時の自由進度学習

6年生の実戦発表。なんと、理科・社会科・家庭科の同時並行実践。
もともと社会科で実践予定だったそうだが、学年団の先生と話をすると、「それなら他の教科でもやってみよう!」となったそう。

最初に、それぞれの教科を合わせた劇を行い、動機づけを行なったそう。

まずは一人で

自由進度学習を行う目的として、「自分一人で考える力をつける」ことを挙げられていた。

「自由」という名のもとに、最初から友だちと協働する児童がいる。僕の実践でもそうだった。しかし、「まずは一人で」というところから始めることで、「わからない、難しいから友だちや先生に聞いてみよう」という思考になる。

最初から協働を許すと、「とりあえず友だちとやろう」になってしまう。
協働が必要だという意識を持たせるためにも、まずは一人で学習するというところを大切にされていたのは素敵だなと感じた。

0問題

最後のアウトプットの場として「0問題」というものを設定するらしい。
この0問題を子どもの目線で、どれだけ面白がって作るかが大切だと言われていた。
どうしても大人や教師の目線で考えてしまいがちだが、子どもの立場で考えることが大切だと感じた。(大学生が面白い0問題や発展問題を考えていた)

複数実施の意味は?

気になり質問したこと。単発でするのとどう違うのか。

解答としては、
「子どもによって得意・不得意がある。自分の好きな教科、内容に力を入れることができる」

というものだった。
自由進度学習の強みは、学習の計画を立てることができるというところだと思う。

自分の得意なところに時間をかけても良い。
逆に、苦手なところに時間をかけるのも良い。

複数の教科を同時並行する強みは、そこなのかもしれない。

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