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日光かわず庵雑記帳

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作家・たくき よしみつ のWEB日記『のぼみ~日記』(https://nikko.us/nikki/)の中から、コラム的なもの、時事問題的なものを選んで再編集し、集めました。
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2022年3月の記事一覧

日本に「飢餓」という言葉が復活する日

日本に「飢餓」という言葉が復活する日

テレビは相変わらずロシア叩きばかりだが、今、この国はそれどころじゃないでしょ。
食糧危機、燃料高騰、工業生産に必要なあらゆるジャンル、あらゆる部材の不足、円安によるスタグフレーションの加速。

↑円安が止まらない。この後、あっというまに125円も突き抜けてしまった

↑↓「気持ちよく生きていく」ことが超贅沢なことになっている

餓死とか凍死という言葉がニュースに登場する日は近いのではないか。
政府

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男子校・女子校考&「偏差値」考

男子校・女子校考&「偏差値」考

県内TOPの公立高校が「男子校」だと知って驚く
私は「意識的に」子供を作らなかったので、教育現場についての知識や常識が著しく欠けている。だから、ランニング少年が嬉しそうに「宇都宮中央に合格しました!」と報告してきたときも、それがどういう意味を持つのかが分からなかった。
小学校からずっと川崎市に住んでいて、中学受験と大学受験を経験しているから、東京と神奈川の「学校ランキング」的な知識はあるが、それも

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羨ましすぎる宇都宮中央高校の共学化

羨ましすぎる宇都宮中央高校の共学化

このところ憂鬱になるばかりの話題が続いたので、ひとつ明るいニュースを。

春のお彼岸の墓地めぐり散歩を軽く済ませ、さて、家に戻るかなと涼風号MarkIIで走っていたら、ものすごく久しぶりに近所のランニング少年がダッシュ練習をしているところに遭遇した。
「えらい久しぶりだな」
と言うと、笑顔で近づいてきて、開口一番
「高校受験合格しました!」
と言う。
彼が自分から話し始めるのは珍しい。

「鹿沼の

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「ディープ・フェイク」を交えた情報戦争

「ディープ・フェイク」を交えた情報戦争

もう、ほんとウンザリなんだけど、ウクライナ紛争についての報道が相変わらず片寄ったままで、日本でも会話や議論が成立しないくらい一方的にカッカしている人が多いので、もう一度だけ、自分の勉強として書き留めてみる。

「ウクライナ・オン・ファイヤー」
日本のメディアがアメリカ+西欧諸国側のプロパガンダ一色である状況を危惧する一部の人々が「今見るべきドキュメンタリー映画」として推しているのが『ウクライナ・オ

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プーチンはおかしくなったわけではない?

プーチンはおかしくなったわけではない?

これは基本的には「想像」なので、自分への備忘録として書いてみる。

「西欧先進国」は、実は「小国」である?ロシア軍、というかプーチンがウクライナへの侵攻を始めてからずっと、プーチンは認知症になってしまったのだろうかと考えていた。晩年の豊臣秀吉のように。
こんな前時代的な戦争をしでかしてロシアに何の利があるのか。誰も得をしないではないか……と。

しかしここ数日、岡氏のWEBサイトなどを読んで、実際

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11年目の原発爆発記念日

11年目の原発爆発記念日

今日は「原発爆発記念日」である。2011年3月12日、1F(いちえふ=福島第一原子力発電所の通称)1号機が爆発した。

私はそのとき福島県川内村の自宅で終始テレビの報道をチェックしていたが、夕方、爆発シーンが映し出されたとき、妻に「逃げるぞ!」と告げ、取るものも取らずにクルマで川崎市の仕事場を目指して家を出た。

5年後の2016年3月に、WEB日記に書いた文章を、そっくりそのままここに転載し、1

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情報を伝えない道具としてのウクライナ?

情報を伝えない道具としてのウクライナ?

テレビでは連日ウクライナ問題の報道がほとんどで、新コロ報道に完全に取って代わったようだ。
日本では、ウクライナが可哀想、プーチンは許せない、頭おかしいのか、認知症じゃないのか、核兵器使うんじゃないのか、ウクライナに援助を……というトーンに満ちあふれているが、西側諸国以外の国では静観しているところが多い。

戦争が起きていない年はないここでふと振り返る。1945年の太平洋戦争日本敗戦以降、日本は戦争

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『つぐみ』という曲

『つぐみ』という曲

2月後半は、このまま新しいメロディが書けなくなるのではないかという不安、諦観に抗い……いや、うまくつき合いつつ、なんとかメロディを作り出そうとしていた。
もう傑作じゃなくていい。「また同じね」と言われてもいい。とにかく作る。形にする……。

しかし、頭に浮かぶメロディはみんないつものパターンっぽい。そこで、悔しいけれど、コードを先に決めて、コードトーンを聴きながら浮かんだメロディを書き留めていく、

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東京マラソン運営の大醜態

東京マラソン運営の大醜態

楽しみにしていた東京マラソン。2022年3月にやっているのに「東京マラソン2021」なんだそうだ。2021の延期分が今日で、2022は休止だって。なんだそれ。そのへんからしてお役所仕事っぽいにおいがして、ちょっと嫌な予感はしていたのだが……運営においてまさかのお粗末事故が起きた。

昨年、札幌で行われた東京五輪マラソン(札幌も暑かったわけで、IOCはほんとにバカ)で素晴らしい優勝シーンを見せてくれ

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つぐみ ~EWIとベースを中心に~

新しいメロディが出てこないので、諦めてコードで作ることにしたの。
出だしはあの有名なジャズのスタンダードナンバーのコード。ちょこっと変えてるけど、特徴的な進行だからジャズやっている人はすぐに分かるはず。
歌にするつもりだったけど、歌詞がまったく浮かばないので、とりあえずメロディだけ形にして……。
ああ、また同じようなことをやってしまった……と落ち込むあたしにかみさん曰く
「いいんじゃないの。同じ作
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