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日光かわず庵雑記帳

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作家・たくき よしみつ のWEB日記『のぼみ~日記』(https://nikko.us/nikki/)の中から、コラム的なもの、時事問題的なものを選んで再編集し、集めました。
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記事一覧

『3.11後を生きるきみたちへ』にすでに書いていた「専門家の嘘」 と 国家的犯罪に加担するマスメディアの大罪

『3.11後を生きるきみたちへ』にすでに書いていた「専門家の嘘」 と 国家的犯罪に加担するマスメディアの大罪

ようやく『用務員・杜用治さんのノート』の英訳に着手した。
しかし、冒頭のカタカムナのところはどうしても英訳不能だと判断し、カットすることに。代わりに、森水校長にエントロピー環境論を語らせようと思い、12年前に書いた『3.11後を生きるきみたちへ』の中のエントロピー環境論、資源物理学の基礎みたいな部分を探していたら、「専門家ほど常識がない?」と題したトピックを見つけた。
原発爆発後に原子力の「専門家

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英訳本2冊が届いた

英訳本2冊が届いた

Amazonから英訳本2冊が手元に届いた。
Amazonで作るとA5が基本になるので、タヌパックブックスでいつも作っているB6判より一回り大きい。欧米ではこれが基本なんだろうか。

フォント埋め込みのPDFで入稿しているので、中身も表紙もPDF通りに印刷される。タヌパックブックスでいつも作っているのとほぼ同じ質感、出来上がりだ。ただ、こちらが提出した表紙原稿の裏にISBNのバーコードが入り、最終ペ

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『新釈・クレムナの予言 タラビッチが見た2025年』英訳本を出版

『新釈・クレムナの予言 タラビッチが見た2025年』英訳本を出版

 前回の日記から1週間空いた。
 この間、引き続きDeepLを使って『新釈・クレムナの予言 タラビッチが見た2025年』の英訳に取り組んでいた。
 この本は今でも紙版が毎日1冊ずつくらいのペースで売れ続けていて、もはやタヌパックブックスでは断トツの「ヒット作」になっている(1日1冊ペースで「ヒット」というのも切ないのだが、十分にありがたい)。

一昨年の暮れあたりから去年の1月にかけて書いていたの

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DeepLで英訳本を出版してみた

DeepLで英訳本を出版してみた

 前回の日記で、「いろいろ調整は必要だが、DeepLに翻訳させた英文をじっくり見直して修整していくだけでも、かなりちゃんとした英訳本になるかもしれないと感じた」と書いた。
 その後、なんとか気合いを入れてやってみた。
 日本ではまったく売れない『神は成長する』を英訳してみたのだ。
 一応完成し、AmazonでKindle版とオンデマンドペーパーバック版を販売するところまでできた。
 この「できた」

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進化したDeepLで英訳本は作れるか?

進化したDeepLで英訳本は作れるか?

知らないうちに翻訳ソフトDeepLが進化していた。
以前、試してみたときは制限があり、スムーズに使えず、結局Google翻訳のほうが早いや……という印象を持ったままだった。
それが、久々に試してみたところ、Windows版無料アプリというのが出ていて、これをインストールすると、ショートカットキーだけであっという間に翻訳してくれる。
もともと精度はGoogle翻訳より優れていると評判が高かっただけに

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「報道特集」の「安楽死」問題を見て

「報道特集」の「安楽死」問題を見て

3月16日放送の「報道特集」(TBS)をたまたま見たのだけれど、なんともモヤモヤした。

「安楽死」は是か非かみたいな二択議論を前提に、比較しやすい二例を対照的に並べた構成。
モヤモヤの原因を考えてみると、まずは「安楽死」という言葉の扱いだ。
多くの人は、死ぬ際に苦しまずに死ねるように処置すること、だと思っているのではないだろうか。
しかし、番組で紹介した60代女性の場合は、パーキンソン病ではあっ

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またも旧車いじめ。何がSDGsだ!

またも旧車いじめ。何がSDGsだ!

2005年製のプジョー(あちこち塗装が剥げてきたが、走りは絶好調)を車検に出してきたのだが、修理屋の大将が「8月からヘッドライトの検査基準が厳しくなるので古いクルマは軒並み不合格になるかもしれない」と、途方に暮れていた。
ロービームの光軸でクリアライン(明暗の境目)とエルボーポイント(左側を重点的に照らすためのラインの切れ上がり部分)で合否を見る。ラインが不明瞭だったり、エルボーポイントが所定の範

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やる気が出ない「気」を吐き出す

やる気が出ない「気」を吐き出す

気がつくと3月に入っていて、昨日は東京マラソンなんかもあったのだが、とにかくこのところずっと毎日毎日やる気が出ない。
まず、1日中睡い。いくら横になっても睡い。
何かをやろうとしても、その行為に意味が見いだせない。調子がいいときはそんなことを考える前に手が動くんだけれどな。手を動かす、脳をフル稼働させる前に「そんなことしてもど~せ……」という気持ちに支配されてしまう。

脳の劣化がひどくて、何かを

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平林くんのビフナンバーが100番台だったら5分台は出た?

平林くんのビフナンバーが100番台だったら5分台は出た?

新コースとなった大阪マラソン2024は、國學院大3年生の平林清澄が初マラソン日本最高(日本歴代でも7位)の2時間6分18秒で優勝という驚きの結果になった。
平林は以前から注目していたけれど、ここまで強かったとは。MGCのときのゆうかりんと同じような驚き。

それにしても、平林のビフナンバーは312番。
今大会のナンバーは、1~20が男子招待選手。101~367がエリート選手で、合計286人。312

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次元と現世

次元と現世

自分の寿命がどんどん短くなっているのを感じる。
だから、何かを残して死にたいと思うわけだが、そこまで「現世」を愛せなくなっている。
ぷちぷちサミットの最後は昨年9月3日付けになっていて、こちらも続きを書けないでいるが、そのときの心境がじわじわと濃くなって、今に続いている感じ。

現世を愛せなくなっていることと、自分の肉体の寿命が残り少ないことから、現世以外の世界に思いをはせる時間が増えた。
現世以

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『馬鹿が作った日本史 縄文時代~戊申クーデター編』が届く~「本を作る」ということの意義

『馬鹿が作った日本史 縄文時代~戊申クーデター編』が届く~「本を作る」ということの意義

『馬鹿が作った日本史 縄文時代~戊申クーデター編』は、出版社が決まらないまま、例によってタヌパックでオンデマンド版として販売開始している。
「本を作る」ことの意義はどんどん薄まっているように思う。50年後、紙の本と電子化された文章のどちらが消えずに残っているだろうか。
紙は燃えてしまえば残らない。国会図書館に入れた1冊の本が生き残る確率と、ネット上に置いた電子テキストがコピーされたりしながら生き残

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「ふるさと選手」の「ふるさと」は「出身地」を意味していなかった件

「ふるさと選手」の「ふるさと」は「出身地」を意味していなかった件

1月14日に京都で行われた全国都道府県女子駅伝は、優勝候補の東京が1区でアクシデントが発生し、宮城県の優勝となった。
これを日記に書いていて、ちょっと気になって「ふるさと選手」の正確な定義はなんだろうと調べてみたのだが、なんと「出身地(出生地)」ではないということを知って、ちょっと驚いた。

すごく簡単にいうと、
「卒業中学校または卒業高等学校いずれかの所在地が属する都道府県」ということらしい。

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国防とは何か

国防とは何か

北陸能登地震の復旧・救援が遅々として進まないのは、結局のところ「国力」が低下したからではないか、と書いている人がいた。

それもあるだろうが、要するに「金がない」原因は何かと突き詰めれば、日本の馬鹿化がどうしようもないところまで進んでしまったからだ。

地震や大雨、津波などの災害で大被害を被ることと、戦争に巻き込まれて爆撃されたりすることと、どちらが可能性が高いかと考えれば、現状では圧倒的に前者で

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改めて実感してほしい「日本中の原発の場所」

改めて実感してほしい「日本中の原発の場所」

今回の北陸地震の被害は悲惨で、とにかく救助・救援がまともにできていないのがひどい。
被害状況の悲惨さを隠そうとする意図でもあるのかと疑ってしまう。

陸路も海路も空路もまともに使えていないという中で、海外からの支援はことごとく断って、民間ボランティアも「今はまだ来るな」と止められているようだ。

日本の原発は過疎地の海外線に沿って建てられている。何かあったときに「見捨てやすい場所」だから、という理

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