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日光かわず庵雑記帳

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作家・たくき よしみつ のWEB日記『のぼみ~日記』(https://nikko.us/nikki/)の中から、コラム的なもの、時事問題的なものを選んで再編集し、集めました。
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2021年4月の記事一覧

音楽はバーチャルな価値

音楽はバーチャルな価値

ラムダの記憶ここ1週間くらい、毎日少しずつ、こんなものを作っていた↓。

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これはもう、「俺はなんでこんなことをやっているんだろう?」という自問の連続で、何度も何度も放り出したくなった。
難しかったし……。

この作業をしている最中だったか、手をつける前だったか忘れたが、朝起きる間際に、いつものように悶々と頭の中でいろんな言葉やアイデ

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東京乾電池~ラーメンズ~空気階段

東京乾電池~ラーメンズ~空気階段

21年前のラーメンズ助手さんが昔の「笑点」を録画していた。2000年6月の回だとのことで、司会は先代の円楽。歌丸さんは解答者席にいる。
演芸コーナーはラーメンズ。ラーメンズがテレビに出ていたのは20年も前だったのか。
20年前にこういう知的なネタをしていたのは彼らだけだった。
他にバナナマンやおぎやはぎが異色コンビなどと言われていた。バカリズム(升野英知)とラーメンズ小林賢太郎は一緒に本を出してい

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総務省とテレビ局の共犯による「地上波地獄」から抜け出せない日本の悲劇

総務省とテレビ局の共犯による「地上波地獄」から抜け出せない日本の悲劇

庶民の娯楽であるテレビが、未だに政府と一部企業の利権構造による「地上波分断政策」に縛られているというお話を一席。

↑これは我が家のテレビのリモコンである。
テレビのリモコンに最初からNetflixやhulu、YouTube、AbemaTV(現在はAbema)、U-NEXT、dTVといったインターネットテレビ放送のボタンがついている。
テレビがネットに接続されていれば、YouTubeとAbemaは

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スポーツの発展のためにもオリンピックは1回やめたほうがいい

スポーツの発展のためにもオリンピックは1回やめたほうがいい

前回の最後の部分で、
「世界のスポーツ界や国家・宗教を超えた平和運動のためにできることは何かという困難な課題に真摯に向き合う覚悟」
ということを書いた。
抽象的なきれいごとを言いっ放しで終わっていると思う人も多いだろう。
できるできないは別にして、現時点で私が考える理想的な(=非現実的かもしれないが)方法を簡単に書き留めておきたい。
基本的な考え方は、
●IOCは「オリンピック」という「商標」使用

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IOC利権独占五輪の末路が東京2020

IOC利権独占五輪の末路が東京2020

今年、1年延期された東京五輪が開催されるかどうか極めて怪しい中、異様な形で聖火リレーが始まった。
森喜朗の「(沿道の密を避けるためには)有名人は田圃を走ったらいい」発言あたりからすでに「何のためにやるんだ?」という当然の疑問が上がっていたが、丸山達也島根県知事の「県内での聖火リレー中止要請もありえる」発言、さらには大音量で音楽を流し、車上でDJ風の男が踊り、沿道の観衆に向けて大声で叫ぶ異様な光景が

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45年後の『土曜日の雨』

45年後の『土曜日の雨』

毎朝、起きる直前に見る夢(半覚醒状態)が毎回無茶苦茶で気持ち悪い。
夢というよりは、こんなことやあんなことをやってみたらどうか……というアイデアで頭が埋まったまま起きることもある。でも、起きて時間が経つにつれ、「そんなことしても、どうせ……」となって、行動には移さない。

バカラックと唖蝉坊の回で書いたが、「唖然某」のアイデア自体は20年くらい前から持ち続けていたが、実行には移さなかった。それを、

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バカラックと唖蝉坊

バカラックと唖蝉坊

バート・バカラックという天才NHKの「ららら♪クラシック」でバカラックの特集をしていた。
バカラックのメロディを聴くと、それだけで涙が出る。こんなメロディを自分は作れるだろうかと悩んだ若い頃を思い出すからだろうか。
平気でオクターブ飛ぶようなメロディ。それなのに不自然さはなく、快感が生まれる。コードを鳴らしながらメロディを書くという作曲法では決して生まれそうもないメロディ。それでいて、コードはメチ

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