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伴走型支援とは

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NPO法人ルネスかごしまが行う「伴走型支援」がどういうものなのかを開設した投稿をまとめています。
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#コラム

人の「居場所」を作る(南九州新聞20220205掲載)

人の「居場所」を作る(南九州新聞20220205掲載)

私の所属するNPO法人ルネスかごしまの主要な活動の一つに「居場所を作る」活動がある。

現在は、「ひだまりカフェ」鹿児島市で、土曜日はかごしま市民福祉プラザ、日曜日は鹿児島市名山町3-20のコミュニテースペース「バカンス」で、10時から13時半まで開催、「ひだまりカフェ・姶良」姶良市脇元「なぎさの家」の地域交流館にて、第2・4月曜日の10時から14時、を開催している。いちき串木野市では、お試しとし

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南九州新聞掲載コラム2「本当の『聴く』とはどういうことか」

南九州新聞掲載コラム2「本当の『聴く』とはどういうことか」

本当の「聴く」とはどういうことか

鹿児島市を中心として、困りごとを抱える人、苦しい思いをされている方と、一緒にこれからを考える活動をしています。具体的には、居場所の運営をおこなったり、生活困窮状態にある方への食材支援・子どもさんへの無料の学習支援、不登校やひきこもり状態の方やそのご家族への支援、DVやハラスメント、差別や偏見に対する相談や支援、支援者への支援などなどをおこなっているわけですが、そ

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カウンセラーのカウンセリング(スーパービジョン)について

カウンセラーのカウンセリング(スーパービジョン)について

これまでに、傾聴・カウンセリングの紙上講座として、傾聴のポイントである「黙って聴くこと」「あいづち・うなずき」について書きました。それから、カウンセラーとしてできないことを認識し外部の資源を使う「リファー」について書きました。また、傾聴者・カウンセラーとしての心構えのようなものもいくつか書いてまいりました。

詳しくはこちらのマガジンをご覧いただければと思います。現在12本。

今回は、カウンセラ

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話を聴くのは体力がいる

話を聴くのは体力がいる

傾聴を少しづつ学んでいくにつれて、「黙って聴き・うなずいたりあいづちをうったり・おうむ返しをしながら」「相手の主訴はなんだろう」「相手に自分ができることは何だろう」と思いながら話を聴き、「自分の動きや言葉、一挙手一投足に対して、相手がどのように感じるだろう」と想像しながら話を聴くようになっていきます。

日常の会話(コミュニケーション)と全く異質な思考、動き、五感を使って、まさに全身で聴くというこ

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うなずき、あいづち(傾聴・カウンセリングのポイント2)

うなずき、あいづち(傾聴・カウンセリングのポイント2)

毎週水曜日に鹿児島市で「伴走型支援者養成講座」というものをやっている、たにかつです。この講座は、主に傾聴やカウンセリングなどを用いて、困りごとや生きづらさのある方の支援を、中長期的に行う人である「伴走型支援者」を育てようとするもので、2018年の7月から開始して、途中春休みや夏休みなどを挟みながら継続して行っています。今年度は、来年の2月まで行う予定です。3月はNPOの書類が忙しいのでお休み。

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身近な人に、喜んでもらうことができていますか?

身近な人に、喜んでもらうことができていますか?

「ひだまりカフェ」という、毎週土日に相談もできるカフェを開いていて、毎週水曜日には「伴走型支援者養成講座」という傾聴やカウンセリングの講座も開いているので、うちには「困っている人のために、何か役に立ちたいんです」という方が結構いらっしゃる。

「誰かのために何かをしたい」という気持ちは、本当にありがたいことで、そう思ってくださる方が増えることが、お互いを思いやり、支えあう、本当の意味での「共生社会

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