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外国人デザイナーからみた、NTTDATA Tangityのデザインケイパビリティとは?

 こんにちは!株式会社NTTデータのデザイナー集団「Tangity」でサービスデザインをやっています、Wongyoです。
 わたしは昨年12月からNTTデータのTangityにジョインしました。デザインと出会ってかれこれ20年ほど経ちますが、その前までは、「グラフィックデザイン」から「ソーシャルデザイン」まで幅広い領域に関わっていて、クライアントの規模も様々で、地域の小規模事業者から中小企業・自治体まで、多岐にわたり関わっていました。
 そんなユニークなキャリアを持つ、韓国出身のデザイナーのわたしが考えるデザインや、なぜTangityに転職してきたのか、働いてみて感じることやこれからの期待などについてお話しできればと考えています。

Q1|わたしが考えるデザインとは?

 デザインとは、英訳では「設計」という意味で、目に見えるアウトプットは一部分に過ぎません。デザインの要素は「価値」「スタイル」「デコレーション」の3つ(図1参照)に分解でき、それが組み合わされることで、「よいデザイン(=相手の共感を呼ぶもの)」につながると考えています。
 時代の変化とともに、デザインは「問題解決力」とも言わるようになりましたが、まず重要なのは、根底にある価値を発掘していくこと、そこからデザイン活動が始まると考えています。
 その土台の上に、機能的にも美的にも良いものに仕上げていくプロセスを常に意識していて、それにこだわるデザイナーの一人でありたいと考えています。

Q2|NTTデータのサービスデザイナーになろうと考えたきっかけは何?

 転職したきっかけは、スバリ「生きたデザイン」を世に生み出していきたいという想いからです。自分が考える「生きたデザイン」とは、課題の捉え方を人間中心に考え、何らかのサービスを使うユーザーとインタラクティブなコミュニケーションを通した「デザイン価値を最大化」していくことです。
 それはユーザーのインサイト発見を重視するサービスデザイナーだからこそ、可能だと考えていて、「企画」から「実装」までの幅広い領域に関わるNTTDATA Tangityであれば、より広く深くデザインの可能性が試せるチャンスが多くあると考え、こちらにジョインしました。
 実は、転職の前、自分の中では、NTTDATAはSlerとしてのシステム開発・運用・保守のイメージが強かったのですが、そんな会社にTangityというグローバルのデザイナー集団(図2参照)が立ち上がり、これから変革が行われると考えると、とても興味深く感じ、ぜひ、その変化の中に自分も何かしら貢献できればと考えたのがきっかけです。

Q3|外国人デザイナーとして、日本およびNTTDATA Tangityで働くまで、大変なことはなかったのか?

 わたしが来日して、一番聞かれる質問ですが、「YOUは何しに日本へ?(笑)」でした。もちろん、自分は世に貢献できるデザイナーになるために来日したわけですが、順調なことは一つもなかったですね。
 来日したばかりの時には、デザイン用語をカタカナで改めて覚えないといけないことが辛かったのですが、生活していくうちに感じたのは、日本人と見た目が似ているゆえに期待される言動や「察する」といった暗黙のルールみたいなものへの戸惑いです。

 来日生活も14年になるので、さすがに色々とわかってきていますが、その弊害としては変に空気を読みすぎてしまう時があり、わたしにとってはフラットな環境がとても大事だと感じる日々です。
 そういった面でTangityはグローバル集団という多様性のある環境が特徴的な上、日本ならではの優しさのある社内環境が醸成されているように感じていて、多様性を認め合うという意味では安心感があります。
 もし、外国から日本に来られた方でTangityで働いてみたいデザイナー志望者がいらっしゃいましたら、自分が分かる範囲でフォローしますので、お気軽にご連絡ください(笑)。

Q4|NTTDATAT Tangityだからこそ実現できるデザインの可能性、そのケイパビリティとは?

 結論から言えば、Tangityのケイパビリティは、多様な背景を持つ人材やNTTDATAが持つリソースと連携していく力にあると考えていて、それは幅広いクライアントのビジネスをよりよくする良きパートナーになるための原動力になるのではないかと考えてます。
 Tangityはグローバルのデザイナー集団として、世界17のデザインスタジオから日本(東京)、イタリア、イギリス、ドイツ、中国のデザイナーがつながっています(図2参照)。
 その中でも、自分が所属するTangity東京は、NTTDATAの中の事業部門ごとにいくつかに分かれていて、それぞれの部門の事業とシナジー効果を生み出しながら、デザインプロセスを通した変革に取り組んでいます。具体的には、「公共・社会基盤事業推進部」「金融デザインセンター」「法人コンサルティング&マーケティング事業部(以下C&M)」「TC事業本部サービスデザイングループ」の4分野にそれぞれのTangityのデザイナーが配置されています。
 そのうち、わたしが所属しているのは、C&M のエクスペリエンス総括部にあるService Experience Designチームです。メンバーは元エンジニアやコンサルタント出身もいれば、営業からサービスデザインへキャリアチェンジした方、わたしみたいにデザイン業界からの転職者、さまざまな背景を持つ人材で構成されていて、「デザイン思考」を基準にしたサービスデザインプロセスを通したコンサルティングが私が所属したチームの強みであり、NTTDATAの一つのケイパビリティだと考えます。

Q5|これからNTTDATA Tangityで実現できたらと思うこと

 冒頭にも少しお話はしていますが、わたしはデザインを通してクライアントの事業支援・変革サポートなどに貢献できるデザイナーでありたいと考えています。そのため、数年前にMBA(経営学修士)を取得し、デザイン思考との融合を通した最適化したデザインプロセスに注目しています。
 そこで、NTTDATA Tangityで実現できたらと思うことは、前述したケイパビリティを活用しつつ、ビジネスの上流から下流までのアプローチにデザインプロセスを加えることで、より高い付加価値を生み出し、人間中心に未来創出や心地よい暮らしの実現に向けたサービスデザインを行う「スーパーグローバルデザイナー集団(仮称)」にしていくことです。

 特にTangityはNTTDATAの中に位置付けられていることから、最先端の技術とデザイン思考を基盤とする価値の融合がしやすい環境にあると考えています。それを有効活用していくためには、「Design Research ・Service Design ・Interaction Design ・Brand Design ・Visual Design ・Product Design ・Business Design ・Creative Technology ・Program management」など、細分化されたデザイン領域に精通している人材確保はもちろん、世界のTangityのデザイナーとの連携力をより高めていくことが重要だと考えています。
 VUCAと呼ばれる今日、多様性のあるデザイナー育成・共創は重要なキーワードであり、かつデザイナーは暮らしや人に関わる学問にも広く興味を持ち、そこから未来に向けての新たな価値創出に繋げていくヒントを得ていく日々の努力が必要ではないかと思うのです。

筆者プロフィール

李員交  Wongyo LEE
サービスデザイナー / Service Designer
デザイン業界からのキャリアをスタートしていたものの、情報デザイン学修士とMBA取得とともに、デザインx経営をキーワードに活動しています。
前職までは、地方創生やコミュニティ作り、自治体系プロモーション、インターナルブランディングを通した組織強化に対するデザインアプローチなどに携わっていました。
これからは人間中心の未来を暮らしをデザインしていく視点で、スマートシティや様々なサービス変革に関わっていけたらと考えています。
落ち込んだら、いつも見るのは、メジャーという野球アニメです(笑)


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デザイナーさん大募集

現在Tangityではデザイナー職を積極的に採用しています!サービスデザイン、UXデザインのクライアント業務の経験がある方、ぜひ私たちと一緒に働きませんか?募集要項など詳細はこちら。お待ちしております。
また今回ご紹介した法人企業様との共創を推進するビジネス・サービスデザインチームの募集はこちらです。
双方のポストはプロジェクトで連携する機会もあります。お待ちしております。

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