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精神科入院エピソード集(たななこんぶ著)

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精神科に7度入院した中で出会ったこと・感じたことのお話集です。《たななこんぶのサイトマップ》カテゴリ2です。
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2024年7月の記事一覧

ASD同士共感した人生の例え話「三輪車」

ASD同士共感した人生の例え話「三輪車」

7回目の精神科入院の時に出会ったASDのYちゃん。
前回のお話はこちらをご覧ください↓↓

今回は、ASDのYちゃんとのお話、第2弾です。

テーマは「私たち、そんな器用に生きれません」。

人生を「三輪車」に例えて、「そうそう!」とすごく共感し合いました。

紙に書き出しながら、「ここはやっぱこうだよね!」など、修正もして喋っていました。

今回はそのやりとりの紙の再現です。

はじまりはじまり

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経営者の方へ、発達障害の人もよろしくお願いします

経営者の方へ、発達障害の人もよろしくお願いします

はじめに 一般雇用枠で事務をしている、障害者雇用枠で小学校にて毎日昇降口の掃き掃除をしている、障害福祉サービス「就労継続支援(B型)」を利用している。これ、全部、私のことである。もちろん、一度にではない。一般雇用枠から徐々に障害福祉サービス利用に自然となっていった。できれば、収入の面から、一般雇用枠の頃に戻りたい。けれど、肉体的・精神的にしんどくて戻れない現実がある。
 でもさ、と言いたいことがあ

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「ものは捉えよう」ができると生きやすい~精神科入院の場面から~

「ものは捉えよう」ができると生きやすい~精神科入院の場面から~

十人十色。

人って、いろいろな考え方の人がいますよね。

そのいろいろな考え方、自分で思いつけばだいぶラクになる、
と考えたお話です。

⓪泣きわめくほど痛いおばちゃん

7度目の入院の時のこと。

静養室という個室で、一日中、原因不明の痛みで泣きわめいているおばちゃんがいました。

最初はびっくりしたのですが、のちに入院生活を送る中で談笑するようになりました。

話をしていると、
・大声をあげ

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社会では暴れてはいけない・大声を出してはいけない法則~精神科入院の観点から~

社会では暴れてはいけない・大声を出してはいけない法則~精神科入院の観点から~

精神科入院、といっても、様々なレベルがあります。

解放病棟。
・・・特に施錠されているわけではない、一般的な入院のイメージです。
閉鎖病棟。
・・・病棟出入口が施錠されているため、看護師さんに開けてもらう必要があります。
大人数エリア。
・・・閉鎖病棟の中で、大半の人が過ごすエリアです。
小人数エリア。
・・・閉鎖病棟の中でも、症状が重めの患者さんが過ごすエリアです。
保護室。
・・・症状が重い

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【精神科入院】薬の行列(あるある)

【精神科入院】薬の行列(あるある)

精神科に入院したらあるあるの世界、
でも一般的には知られていないお話をさせていただきます。

何かというと、精神科特有の、服薬方法です。

※あくまでも私の通う病院の例にすぎません。ご了承ください。

1. 薬の管理は厳重にまずは、入院したことのある方、内科や外科が多いと思いますが、
どんな光景だったっけ?
と、思い出してみてください。

おそらく、食事をとった後、何日分か入った紙の袋の中から、

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【精神科慢性期病棟】火災報知器、押したがる

【精神科慢性期病棟】火災報知器、押したがる

消化器の上によくあるボタン。

火事を一斉に知らせることができるボタン。

その名も、「火災報知器のボタン」。

今回は、精神科入院の中でも、慢性期病棟のあるあるをお話します。

話は外れますが、やんちゃ盛りの中学生が、調子に乗って、火災報知器ボタンを押していた、

なんて経験、ありませんか?

ジリリリリーーーーー!

と鳴り響くやつです。

たななこんぶはあって、生徒指導の先生に怒られている場

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