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尾登雄平(世界史ブロガー・ライター)
2024年3月17日 19:00
日本史の「超大逆転勝利」と言えば、桶狭間の戦いでしょう。兵の質も量も指揮官の能力も圧倒的に今川勢有利だったのに、それを若き織田信長が完全にひっくり返してしまう。日本の戦国の戦いの中で最もドラマチックな戦いと言えます。それに勝るとも劣らない「超大逆転勝利」は世界史にもたくさんあります。その中でもとびきりの逆転劇をピックアップしてみました。1. ロンゲワラの戦い1971年、東パキスタン(バン
2024年2月19日 23:01
「未来の戦争の退役軍人(Veterans of Future Wars)」は1936年にアメリカで起こった学生運動・反戦運動です。不況の中で第一次世界大戦の退役軍人が「特権的な扱いを受けている」ことに不満を持った学生たちが、「未来の軍人である俺たちも優遇される権利がある」と皮肉った主張を言ったことが始まりです。そしてこの運動は予想外の盛り上がりを見せることになります。1. 「未来戦友会
2018年12月13日 19:29
昔の王様はとにかく子だくさんでした。死亡率が高かったからとか、信頼できる子をたくさん作っておきたいとか、子は多ければ多いほどいいという価値観とか、色々な理由はあったでしょうが、そんなわけで正妃以外の女性ともたくさん子を作りました。側室や妾など正妃ではない女性から生まれた子は庶子と呼ばれ、時には本流の王を排除して王位に就くこともありましたが、王にはなれないことのほうが多いです。そして中に
2018年8月31日 19:38
歴史を学んでいると、どうしても「もし、この時こうなっていたら今の世界はどう変わっていただろう」と想像を膨らませてしまうことがあります。もし明智光秀が本能寺の変を起こさなかったらもしオスマン帝国がウィーンを攻略していたらもしナチスが対ロシア戦を開始しなかったらこのような本当に一歩選択を変えれば、のちに全然違ったケースになったかもしれない出来事の話です。 1. イギリスが宇宙
2018年8月26日 10:11
Header Photo from http://www.bananalogic.net/omg/cat-tank/インターネット、携帯電話、電子レンジ、缶詰、GPS。これらは皆共通点があります。すべて軍事技術の民間転用という点です。軍事技術の研究を怠ることは、自国の防衛を放棄するようなもので、他国に技術で先んじられパワーバランスが変わってしまうし、いったん研究を止めてしまうと再開する