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黒猫はなぜ不吉とされるのか
「黒猫が目の前を横切ると不吉」という迷信は一度は聞いたことがあると思います。
キリスト教圏の国々では、黒猫は長い間魔女伝説の迷信とセットになって考えられたため、不幸と厄災をもたらすとされました。一方で、イギリスの一部では幸運をもたらすシンボルと考えられてきたし、日本でも「夜でも目が見える」ことから商売繁盛や幸運のシンボルとなっていました。
歴史上、人々が黒猫をどのように認識してきたのかのあれこれ
ヒトラーが戦争勝利後に計画していた「世界新秩序」
現代の世界は、第2次世界大戦の戦勝国主要5カ国・米ソ(露)英仏中を中心とした国際秩序で成り立っています。勝てば官軍の非常に分かりやすい国際秩序ではあります。
これは戦勝国である連合国が築いた国際秩序ですが、では負けた枢軸国が計画していた国際秩序とはどのようなものだったか。
あれだけデカい戦争をおっ始めたのだから、ヒトラーとナチスには戦争後にどのような世界を作り直すと具体的に考えていたのでしょうか。
ブラジル近現代史――ブラジル帝国から現代ブラジルまで
ブラジルのGDPは世界9位(2023年度)であり、天然資源や工業部門で世界経済に占める割合は大きなものがあります。
日本人の移民の歴史も長く、3世や4世の日系人が日本で就職するケースも多く、人的な結びつきも強い国です。にも関わらず、ブラジルの歴史というのはあまりにも馴染みがありません。
今回はブラジルがポルトガルから独立した1822年から20世紀までの歴史を、全4回に渡って追っていきたいと思います
史上最凶の大気汚染・1952年のロンドンスモッグ
ロンドンは温暖化対策やリサイクル政策などで世界の先端を行く「エコ・シティ」です。
2012年のロンドン・オリンピックでは「環境に配慮したオリンピック」がテーマだったし、行政のエコロジー政策と民間レベルでの環境保護意識は世界のお手本となるべきものです。
現代のロンドンがこのような環境保護意識が高いのも、かつての苦い経験があってのことに違いありません。
1952年12月に発生した大規模なスモッグは、5
なぜ海賊旗はドクロのデザインなのか
黒字に骸骨、そして骨と言えば子どもでも「海賊の旗」だと知っています。
見るからに「危険」「近づくな」と言わんばかりのおどろおどろしいデザイン。
転じて、このデザインは「危険物輸送中」とか「付近に地雷あり」のような意味を知らせるサインになったりしています。
日本では「海賊旗」という身も蓋もない呼び方をされますが、英語だとこのデザインは「ジョリー・ロジャー」という名前で呼ばれます。
このデザイン
「カンボジア暗黒時代」アンコール王朝崩壊後の歴史
カンボジアの歴史と言ってすぐに思いつくのが、「アンコール王朝」と「ポル・ポト」だと思います。
前者はカンボジアの栄光の時代で、後者は悲劇の時代という点で、人々の関心を惹きつけてやみませんが、その他のカンボジアの歴史はあまり日が当らない傾向にあります。
15世紀から19世紀までのクメール王朝は、国家の基盤を農業から交易に移し、豊かな資源を背景に再度国力を広げようとしますが、内乱や分裂で国内がまとま
実現する?夢の国際海底トンネル
LCCの登場で、海外移動が随分と安価で気軽になりました。昔だと10万円近くかかった路線も、2~3万で行けたりします。
そんな航空機黄金時代の現在ですが、いまだに「国際鉄道」への期待と憧れは大きいものです。
中国が国家の威信をかけて取り組む「一帯一路」構想もあり、大陸間横断鉄道が強力に推進されています。コスト的に見合うのかはなはだ疑問ですが、広大な領土を持つ中国は国際物流を活性化することで地方の発
独裁国家の「超リベラル政策」
人ってのはワガママなもので、あまりに自由すぎると規律を求めるくせに、規律が過ぎると自由を求めるものです。
世界にいくつもある独裁国家は、例外もありますが、多くは分裂を防ぎ国家を統合するために独裁体制を敷いている場合が多く、分裂の原因になる「異分子」の混入を何よりも嫌う。それ故、保守的な価値観に基づきながら、トップダウンの政策で成長を図るところが多いです。
ところが中には、まるで北欧かと思うほど
史上最も短命な国家ベスト10
日本という国は有史以来、国体の継続性を保っているということに一応なっていますが、現在の日本国政府の発足は1952年のサンフランシスコ平和条約からなので、日本国は72年間続いていることになります(2024年現在)。
たったそれだけか、と思う人もいるでしょうけど立派な方で、歴史上には1年どころか1ヶ月ももたなかった国がいくつもあります。
10位:バイエルン・レーテ共和国(1919年4月6日〜5月
世界史の有名な「死刑執行人」
昔から死刑執行人になるのは身分が低い人物が多かったそうです。
直接手を下すため血を直接浴びるというのもありますし、呪いや穢れといった観念的な恐怖も強かったので、みんなやりたくない職業であったのは間違いありません。
執行人の職が代々世襲で受け継がれることも多く、後に出てきますがフランスのサンソン家など王に召し抱えられて専門的に処刑を担当しました。言わば処刑は「特殊技能」でもあったわけです。
電気
ソ連軍の「対戦車犬」
紀元前も昔から、人間は犬を戦争の兵器として使ってきました。
人間の数千~数万倍もある嗅覚を活かし、伝令・探知・追跡・警護・哨戒などの補助任務がその主な用途でしたが、純粋な戦闘・攻撃用に訓練された犬もいました。
そしてソ連が第二次世界大戦中に、犬の従順な性格を活かして考え出したのが、自爆用の「対戦車犬」でした。
こんな悲劇的な「武器」は二度とあってほしくないものですが、果てして「対戦車犬」は本当