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スロバキアのレストランで失敗して、の話。
言葉が通じない場所で出されたうまいものほど、人の心を救うものはない。
旅をしていると何度もそれを実感するのだが、今日は私の大好きな国、スロバキアでの話。
スロバキアと聞いて、どんな国かすぐにイメージが湧く人がどれくらいいるだろう。村上春樹に文字って、「スロバキアにいったい何があるというのですか?」と言われそうだ。でも、それが私がスロバキアを好きな理由であり、旅したくなった理由の一番であった。そこ
『生き残った6人によると』のざっくり感想-the bests of 1370 comics-
e漫画サービスにて、気づけば登録来1370作品を読んでいたらしい。
本当に気に入ったもの以外無料でしか読まないので、全部読破したわけではないのだが、上位5%層に入っているというのなら、どうせならおすすめでも紹介していこうと思う。
何しろたくさんあるので、まずは目下ハマっているこの作品を紹介する。
生き残った6人によると/山本和音 KADOKAWAゾンビパンデミック下でショッピングモールに逃げ
サンジェルマンのパンドミ
母方の祖母はこだわりが強い人だった。
こだわりが強いというか、ルーティンがしっかりと決まっていた。朝何を食べて、いつ洗濯をして、洗濯のあとに何をして、どこで買い物をして、何を買う。それはほとんどブレることがなかった。
朝ごはんは特にそれが顕著だった。メニューは1Lポットになみなみ入った紅茶と、あたためすぎてミルクパンで膜を張っている牛乳(なぜかいつも膜を張っていたから、沸騰させてしまうのだと思う
故郷"ではない"サイゴンで(日越)
2023.5.15の旅日記:ベトナム🇻🇳ホーチミン市(別名サイゴン)
※ベトナム語で書いた文章を、日本語に意訳してみました。日本語で直訳すると、ベトナムを知らない人にはなんのこっちゃになりそうなところは、追記しています。
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サイゴンに訪れたのはこれで6回目だ。6回来たからと言って、サイゴンを知り尽くせたわけではない。例えば、サイゴンには1区から10区
こればかりは、金遣いを荒く。
私は、父親におもちゃを買ってもらった、という記憶がない。
しかしながら、父が私に、「いくらでも好きなものを買ってやる」という瞬間が定期的に必ずあった。本である。「本ならお金を出してやるからいくらでも買いなさい」東京都心に行ったときは必ずジュンク堂に立ち寄り、私はいつも読みたい本をかご一杯に十数冊詰めて父と一緒にレジに並んだ。
父は本屋に行くとき以外にめったにお小遣いをくれなかったが、くれるとすれ
近しくない人の訃報に泣いた日、生の鼓動と
坂本龍一氏の訃報を聞いた4月2日。その場で身体の力が抜けていくような気持ちになり、その後しばらくひとり部屋でさめざめと泣いた。
坂本氏の根強いファンの人には面子が立たないが、私は俄もいいところの俄ファンである。教授と呼ぶのも気が引けるくらい俄である。彼のLast liveについてたまたま目にしたときに、何を思ったか、なんとなく名前を聞いたことある人だから聴いてみよう、と思ってチケットを買った。そ
嫌われようが、好かれようが
ここに書くことは多分、人によってはすでに当たり前のことだろう。
私は
認められたい
愛されたい
守られたい
肯定してほしい
否定されたくない
非難されたくない
嫌われたくない
そういうのをいつも周りに感じながら生きてきた
でも本当は
私が何かをする、しないに対して、
口に出すかは別にしていいと思う人もよく思わない人もいる
何をしても、支持者もいれば反対者もいれば、何も言わない人もいる
悲しみは一人で抱えきれない
また、母方の祖母が亡くなったときの話になる。
(前回の記事はこちら)
先日、たまたまインスタで「留学中に祖母を亡くし、ホストファミリーが支えてくれた」という他の方の投稿を見て、自分のいろいろなことが思い出されてまた涙が止まらなくなった。
私はまだ幸運で、祖母が亡くなる2日前まで一時帰国していたし、覚悟も決まっていた。それでも、心に穴が開いたようにわんわん泣いた。夜中にも関わらず、私の大家さん
被曝者の祖母が見る21世紀が、少しでも良くなりますように
私の祖母は広島での被曝者である。今年94歳で、ちゃきちゃき元気にしている。ただ、未だに被曝して痛む膝を抱えて過ごしている。
私は被曝者三世である中で、今まであまり多くのことをしてこれなかった。一度、ベトナム語のスピーチ大会で「平和」がテーマであった回に広島で祖母が体験した話とベトナム戦争の枯葉剤被害者支援に携わった話を語ったが、私が本当にこの話を伝えたかったのはむしろ日本人相手なのである。
も
水曜の朝のちょっとしたイングリッシュ
水曜の朝はいつも、ひょんな英会話教室だ。
勤めている企業のあるところに、大きな歩道橋がある。道路が複雑にできたその土地の歩道橋はあまりに大きく、四方八方へと伸びている。でも歩道橋というものが大嫌いな私でも、通勤のときは大抵否応なしにそのゆらゆらする変な橋を渡らねばならない。
周りを見渡す限り、この歩道橋以外に道を渡るすべはないもんだから、よく立ち往生するベビーカーの方や、スーツケースの方に出会
辛いときほど、ことばにはできないのかもしれない
※2020年6月のリライト。最近、同じように辛い人の記事を見たので、つい、秘蔵品を公開しました。つらさは、比べることはできないけど。
今日は午前に会議があって、午後はそのままだらだら仕事したり漫画を読んで過ごしていたら、いつの間にか夕方になってて、あんなに頑張ろうと思ってた午前中のやる気はどこかに消え去って、
なぜかいきなり、辛くて耐えられない気持ちにおそわれたのでした。メッセージも、いろいろ
本で作られる私の文章成分表
私の憧れる文章と世界観を作り出した本があるとしたら次の三冊。
それからはスープのことばかり考えて暮らした/吉田篤弘
1Q84/村上春樹
不思議な羅針盤/梨木香歩
もちろん、noteや他のウェブメディアのいろいろな影響を受け、かっこいいと思うこともあるけど。
紙の質感とともに、戻ってきたくなるのはこの3作品だ。春樹は少し有名すぎるきらいはあるが、1Q84の描写は、異世界を丁寧に手でなぞるよ
葉山の美術館で待ち合わせを
今は亡き母方の祖母から貰った葉書が出てきた。
祖母は、とても流麗で素敵な女性だ。
祖父について暫く英国に住んでいたこともあり(そして私の母は英国で生を受けた)、どこかしら西洋風を好み、慎ましくも丁寧で細やかな刺繍のような生活を好む人である。
私は、丘の上に立つ祖母の家によく一人で訪ねて行った。
2階建ての60年家屋は、いつ行っても祖父の書斎から本の香りがして、2階に上がると丘の上を流れる心