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優良企業で働く落とし穴...就職先は自由な働き方ができるWeb業界、投資先はお堅い優良BtoBメーカーにすれば、人生はイージーモードです

こんにちは、タコペッティです。

本日は就職先と投資先の選び方について、僕の経験から得た洞察をお話ししていきます。

3回以上の異業種転職を経験し、社会人10年目にして至った、就職先と投資先の最終結論はこちらです。


「就職先は自由な働き方ができるWeb業界、投資先はお堅い優良BtoBメーカーにする」



こうすれば、いつでもどこでも自由に働けるライフスタイルを手に入れると同時に、安定した資産収入をも得ることができます。

そこで今回は、

 ・就職先としてのWeb業界の魅力と特徴
 ・投資先としての優良BtoBメーカーの利点 
・この組み合わせが人生をイージーモードにする理由
 

これら3つの概要を書いていきます。 就職や転職を考えている方、投資に興味がある方、そして人生設計を真剩に考えたい方にとって、非常に参考になる内容だと思います。ぜひ最後までご覧ください!


優良BtoBメーカーへの就職を希望した、就活での失敗経験

まず、僕の就活時の経験から話を始めたいと思います。

当時の僕は、自分がどのように働きたいかということを全く考えずに、ただひたすら優良企業や堅実なビジネスモデルを分析することだけに集中していました

そんな中で、僕が最も行きたいと思った会社が「信越化学工業」でした。

信越化学工業については皆さんもご存知かもしれませんが、日本最強の会社だと僕は考えています。その理由は以下の通りです:

  1. 驚異的な利益率: 直近の営業利益率が30%を超えるという、化学メーカーとしてはまさに化け物企業です。

  2. 潤沢な現金保有: 日本企業の中で現金保有額が2位(1位は任天堂)という、極めて強固な財務基盤を持っています。

  3. 安定性: これだけの現金を持っていれば、潰れる心配は全くありません。

学生時代に様々な企業分析をした結果、この会社の素晴らしさに気づき、就活での第一志望にしました。

しかし、当時の2chの就活スレでは「横綱企業」とも揶揄された通り、就活難易度はMAXでした。そんな就活難易度MAXの会社に僕が受かるはずもなく、残念ながら落とされてしまいました。

とはいえ最終的には、信越化学工業ほど大きな会社ではありませんが、それなりの大手優良BtoBメーカーに就職することができました。

僕は当時、信越化学工業のような優良企業に入社できれば人生の勝ち組になれると本気で考えていました。

しかし、実際に働き始めてみると、思わぬ問題に直面することになったのです。

優良企業で働く落とし穴

さて、僕が就職した会社は、確かにホワイト優良企業でした。ニッチな分野で世界シェアトップを握っており、利益率もROEもそこそこ。働き方もホワイトで福利厚生は充実しており、給料もそこそこです。

しかし、この会社で働き始めてすぐに大きな問題に直面しました。それは、仕事が暇すぎる、退屈すぎるという悩みでした

なぜこのような状況になってしまったのでしょうか?その理由は、ビジネスモデルが優秀すぎるがゆえに、社員が働かなくても利益が転がり込んでくるという状況だったからです。健全なビジネスモデルを持つ会社では、このようなことが起こりがちです。

確かに、僕が就職した優良BtoBメーカーはホワイトな環境で給料もそこそこ良く、福利厚生も充実していました。しかし、肝心の仕事が退屈だったのです。

毎月安定したキャッシュフローがある会社なので、毎月の定常業務をこなすだけで十分経営が回ってしまいます。結果として、社員の仕事が暇になってしまいます。

この「暇」という状況に、僕は耐えられませんでした。むしろ忙しい方がまだ楽しかったかもしれません。暇でやることがないという状況は、僕にとってはパワハラのように感じられました。

あまりにも仕事が暇すぎるので、就業時間中は倉庫で2時間ほど居眠りをしたり、製品棚のシールの張り替え作業を延々とやったりしていました。

シールの張り替え作業については上司からの命令でしたが、これを1日中やっているのは、まるで拷問のようでした。

※ホワイト企業の暇で楽な仕事が拷問と同じレベルの苦行だというお話については別のnoteでさらに詳しく書いているので、興味のある方は読んでみてください。

ある程度の給料をもらえるなら、暇で良いのでは?と思う方もいるかもしれません。

しかし、実際に経験してみると、暇というのは想像以上にきついものでした。忙しく動き回って仕事をしている方がよっぽどマシだと感じましたよね。

Web業界への転身

このような経験から、僕はあまりにもビジネスモデルが優秀すぎる会社は、働く上では暇すぎてつまらない、という結論に至りました。

そして、入社からわずか10ヶ月で、その優良企業を退職することを決意しました。

退職後は、どのような会社が自分にとって楽しいのかを探究するため、とにかく転職を繰り返しました。

そして最終的に、僕はWeb系の企業、具体的にはデジタルマーケティング関連の会社に落ち着きました。

※新卒で入社したホワイト企業を退職し、Web業界に転職するまでの僕の軌跡について興味がある方は、こちらのnote記事をご覧ください。

詳しくは上記のnoteを読んでいただければと思いますが、僕はWeb業界でデジタルマーケティングの仕事を担当することで、いつでもどこでも自由で働ける最高のライフスタイルを手に入れることができました。

というのも、Web業界では"ABW"という働き方が主流です。働く時間も場所も全部自分で選ぶことができます。全ての仕事の選択権が自分にあるのです。

※ABWとは、Activity Based Working(アクティビティ・ベースド・ワーキング)の略で、「時間」と「場所」を自由に選択できる働き方のことを言います。

まさに新時代の働き方ができる環境です。僕だけでなく、Web業界の社員全員がいつでもどこでも自由に働けるライフスタイルを実践しています。

さらに、Webの世界は変化が激しい世界ですので、毎日新しいことが起きます。非常に刺激的です。新卒で入社したホワイト優良BtoBメーカーと比べると、まさに正反対の環境です。

Web業界の素晴らしさを語っていると長くなってしまうので、Web業界で働くことの魅力を簡単にまとめると以下のようになります。:

  1. 自由な働き方: パソコン1台さえあれば、いつでもどこでも仕事ができます。

  2. キャリアの自由度: 社員が会社に執着せず、スキルアップや転職、起業を目指すことが一般的です。

  3. 変化の激しさ: 情報の変化が激しく、毎日異なることが起きる面白さがあります。

  4. 待遇の良さ: 給与水準が比較的高く、経費の使用にも寛容な傾向があります。

Web業界では、社員が会社を利用してスキルアップし、転職や起業を目指すという考え方が一般的です。

そのため、業界内での転職も多く、起業して会社を辞める人も少なくありません。この自由さが素晴らしいと感じています。

また、Web業界は非常に変化が激しいのも特徴です。現在売れている商品がすぐに売れなくなるなど、情報の移り変わりが激しいです。この変化の激しさが僕にとっては非常に面白く感じられました。

投資先としての優良BtoBメーカー

一方、投資先としては、僕は自分で働いた経験から、日系の優良BtoBメーカーを好んで選んでいます。

実は、自分自身がWeb系の企業で働いているにもかかわらず、僕はWeb系やテック系の企業には一切投資していません。むしろ、今後もそういった企業には投資したくないと考えています。

では、どこに投資しているかというと、地味で退屈な業務を行っているBtoBメーカーです。

僕が優良BtoBメーカーに投資する理由は以下の通りです:


  1. ケチな経営: 投資家にお金を分配できるよう、無駄な出費を抑えています。

  2. 投資家フレンドリー: 稼いだキャッシュフローを、自社株買いや高配当に充当する企業が多いです。

  3. 安定した人材: 社員の忠誠心が高く、長期的に人材を確保しやすい傾向があります。

  4. 安定したビジネスモデル: 仕事が暇でも、しっかりと利益が上がってくる堅牢なビジネスモデルを構築しています。


例えば、僕が新卒で入社した優良BtoBメーカーは、役員への報告資料に裏紙を使うほどケチでした。本社も地味な場所にあり、古めかしい雰囲気がありました。

しかも、何かとイベントや行事が多く、休日も会社のイベントに拘束されたりもしました。謎の文化や因習もあり、就業時間外にも会社の謎行事に付き合わされます。

働く立場からするとこれらの特徴は魅力的ではありませんが、投資家の立場からするとこれって素晴らしいことです。

なぜなら、こういった会社は無駄なところにお金を使わず、その分を投資家に還元してくれるからです。しかも、宗教的なところがあるので社員の忠誠心は異常に高いです。

実際、僕が以前勤めていた会社は現在株価が大幅に上昇し、自社株買いにも積極的で、安定増配を実施しています。

ちなみに、投資の神様と呼ばれるピーター・リンチは、著書「ピーターリンチの株で勝つ」の中で次のように述べています。

「退屈な会社ほど投資先として良い。退屈な名前の会社が退屈な業務を行っていればもっと結構である。」

ピーター・リンチの株で勝つ

僕もこの考えに強く同意しています。

投資先としては、利益率が高く、ROEも高く、社員の忠誠心も高く、地味で退屈な会社が最高だと考えています。

僕が新卒で入社したBtoBのメーカーは、まさに投資家にとっては最高の会社でしたよね。

・ケチで給料も高くはない
・本社が地味で辺鄙な場所にある
・謎の因習があって一部の社員の忠誠心はめっちゃ高い
・仕事が暇でも利益が上がる

これは働く上では微妙ですが、投資家にとっては最高のポイントでした。

市場からあまり注目されていないけれども、実は着実に利益を上げている会社こそ、素晴らしい投資先なのです。

ちなみに、冒頭でご紹介した信越化学工業はまさにこれらの条件をすべて満たす企業だと思っています。

事実、僕は信越化学の株については長期で保有しており、現状でかなりの含み益が出ております。(今年は株主総会にも行きました。)

なぜ僕がWeb業界で働き、古めかしくて地味なBtoBメーカーに投資するのか

最後に、なぜ僕がWeb業界で働きながらも、古めかしくて地味なBtoBメーカーへの投資こそが最高だと考えているのかをまとめてみます。

  1. 働く環境としてのWeb業界

    • 自由な働き方ができる

    • スキルアップの機会が多い

    • 変化が激しく刺激的

    • 待遇が比較的良い

  2. 投資先としてのBtoBメーカー

    • 安定したキャッシュフロー

    • 株主還元に積極的

    • 堅実な経営

    • 長期的な成長が期待できる

この組み合わせにより、刺激的な職場環境で働きながらも、安定した投資リターンを得ることができます。これこそが、人生をイージーモードにする秘訣だと考えています。

一方で、グロース市場に上場しているようなWeb系やテック系のキラキラ企業については、投資先として避けています。なぜなら、これらの企業は以下のような特徴があるからです:

  1. 赤字企業が多い

  2. ビジネス環境の変化が激しいので、業績が不安定

  3. 投資家よりも社員への還元を優先する傾向がある

  4. キャッシュフローが安定していない

これらの企業は、働く環境としては素晴らしいかもしれませんが、投資先としては魅力的ではありません。

投資家から調達した資金を社員に大盤振る舞いし、見栄のために東京の一等地にオフィスを構え、社員に自由な働き方を提供する一方で、投資家への還元が少ないのです。

グロース市場に上場するキラキラWeb系企業は、やたら強気な業績予想を出す割に、平気で下方修正を連発して投資家を裏切ってきたりするんですよね…

※Web系企業に投資をしてはいけない理由について、Web業界で働く僕の実体験談を踏まえて詳細をnoteに書いています。興味のある方はこちらも併せてご覧ください。

まとめ

ということで以上の理由から、僕は働く場所としては刺激があって面白く、自由に働くことができ、社員への待遇も良いWeb業界を選びます。

しかし一方で、投資先としては安定した利益を計上し続ける、ビジネスモデルが堅実な日系優良BtoBメーカーを選んでいます。


この組み合わせにより、充実した社会人生活と安定した資産形成を両立させることができます。

これこそが、人生をイージーモードにする秘訣だと僕は考えています。

皆さんも、ぜひとも就職先は自由に働けるWeb業界、投資先はお堅いBtoBメーカーに徹底して、人生をイージーモードにしてみてください

働く場所と投資先を賢く選ぶことで、より豊かで安定した人生を送ることができるはずですよ。


※未経験からWeb業界に転職する方法については僕のブログに詳細を書いているので、参考にしてみてください。


※投資先としては、僕は日本株にずっと強気です。というか、日本株はこれから黄金期を迎えると思っています。その理由もブログに詳しく書いているので参考にしてみてください。

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