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10歳の息子と性の話。(1062文字)


保健の授業で
「子どもがどうできるか」知ったらしい息子。
そうかそれなら、と
ゆっくりした夜に
「性について」話をした。


方法
避妊
用語
事実のみを淡々を。


すると
息子の様子がおかしい。
と思ったら、なきだした。


慌てた私は学校の授業で
いったい何を聞いてきたのか、再確認。
すると、

受精のしくみを聞くは聞いたが
自分のどこにそれがあり、
女性のどこにそれがあるか。
どういった行為でそれがそうなるか
など
具体的なイメージまでは至っていなかったらしい。



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一緒にいたら、
キスしたら、
結婚したら、
自然と子供はできる。
とかぼんやりと。

いやいや男女の友達や兄弟、
知らない人と受精しちゃったら
こまるじゃん!

私は息子が泣く理由がわからず、
おろおろする鈍感彼氏のように
慎重に理由を尋ねた。
「びっくりした」
「なんかやだ」
そして泣き続けた。


僕こわい。
そんなのしたくない。
考えたら気持ち悪い。


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子どもをつくらない夫婦も
結婚しない選択もあるよ。
相手に不安な気持ちも話したらいいよ。
そもそもじっくり話し合いできる人とじゃないと
結婚もうまくいかないから、大丈夫。

いつか子供はほしい。
家庭があかるくなるから。

そうか。
不妊治療も保険適用にもなってきてるし、
自治体によったら助成金も。
里親制度もあるし。

そもそも好きなのは女性、男性?
キスはできそう?
ハグや手つなぎは気持ち悪くない?

相手が何歳か忘れた問いかけをする。
繊細な彼をなるべく驚かせないように。


それでも伝えなきゃ。と思った。



男性のからだに精子があり、
女性の身体に子どもを宿す可能性がある。
「やだ」じゃすまない。
あかちゃんは
コウノトリがはこんでくるわけじゃない。

世の中もどんどんかわるしね
10年前と今、どんどん変わってる。
いろんな価値観が認められてきているし、
10年後も今とあちこち変わっているとおもう。



励ましになるのか
わからない言葉でこの話を終えた。

翌日図書館の司書さんに相談。
せめて「気持ち悪い」や「怖い」が払拭できれば、と
優しい絵本を借りて帰宅、一緒に読んだ。

私が性についてしったとき、
好きな人ができたとき、
世の大人を見る目がかわって世界が変わった。

自分に生理がきたときの何とも言えない
うれしくない気持ち、
思春期の特有の気持ちは今も覚えている。
そんなとき、私の周りには少し先をゆく先輩や
話せる友人がいた。

引っ越し三昧
かつシャイな彼に
なかなか現状その関係性は難しい。

息子のどんな成長過程にも
伝えておきたいことは、いつも同じ。

いつも傍らにいるよ。
味方だよってこと。


「ぼくはファンタジーで生きたいよ」
平和国・名誉村人代表のような彼がいう。


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