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ジャムの旅

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#この街がすき

種ありか?種なしか?

種ありか?種なしか?

5月の「ジャムの旅」で目指すのは宮崎県日南市だ。

もう何度も来てるし「ジャムの旅」としても3回目。
2年ぶりかな。

宮崎県日南市で柑橘栽培をされている「緑の里りょうくん」の田中良一さん、聖子さん夫妻に会いにいく。

余談だが、先日の朝の情報番組「THE TIME」の安住キャスターが、農園から生中継で田中さんの国産グレープフルーツの魅力を伝えていた。

田中さんが育てるグレープフルーツは「樹上完

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「ジャムの旅」〜岩手編②〜

「ジャムの旅」〜岩手編②〜

岩手県盛岡市「サンファーム」での2日目。
やはり楽しみすぎて朝5時に目が覚めた。テントを出たらすぐそこに旬の果実があるというのは、なんとも贅沢なことです。

「世界一新鮮なジャム」作るぞ!

朝食もそこそこにさっそくレッドカラントの収穫に入りました。
ラズベリーと同じくとても繊細な果実なので、収穫には気を使って。丁寧に、小さな実を落とさないように。

日本ではなかなかお目にかかれない、この宝石のよ

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「ジャムの旅」〜岡山編〜

「ジャムの旅」〜岡山編〜

旬の果物を現地で収穫後、すぐにジャムにして美味しさを閉じ込める
「ジャムの旅」。
収穫したての新鮮な美味しさを、いかに早く瓶に閉じ込めるか。
「世界一新鮮なジャム」を目指しております。

まだまだ夏の暑さが残る9月末、岡山県笠岡市のいちじく生産者「ブリガーデン」さんを訪ねました。

今回の素材は幻の黒いダイヤと呼ばれる「ビオレソリエス」。
フランス原種の黒いちじくで、東京でもなかなか手に入らない大

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「ジャムの旅」〜愛媛編〜

「ジャムの旅」〜愛媛編〜

11月中旬、秋も深まったとはいえ、温暖な日差しが降り注ぐ愛媛県の瀬戸内海へ。

「青いレモンの島」と呼ばれるのは瀬戸内海に浮かぶ岩城島。
一つも信号がないのどかな島には、いたる所に青いレモンが実っている。

青い⁉︎黄色じゃなくて?

って思うかもしれないけど、レモンは最初青くて、成熟するにつれ徐々に黄色に変化していくのだ。

時々思うのだが、正確には「緑」なのになんで「青」って言うのかな?
信号

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「ジャムの旅」〜青森編〜

「ジャムの旅」〜青森編〜

温暖な瀬戸内への「ジャムの旅」から続けて、今回は青森県弘前市へ。

11月下旬。雪混じりの雨。
寒い…。いや、痛い…。

まるでヨーロッパの暗くて低い冬の空を思い出す。
地中海のような瀬戸内の日差しが恋しい。

本当に同じ日本なのか?
この寒暖の差は辛い…。

行く前から「雪になりますよ。」と言われていたので、さすがに今回はテント泊を諦めた。

今回お世話になるのは「グラニースミスが繋いだ縁」の投

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「ジャムの旅 〜大実金柑〜」

「ジャムの旅 〜大実金柑〜」

年が明けて間もない1月中旬、岡山県笠岡市の「ブリガーデン」さんを訪れた。

昨年9月には「ビオレソリエス」「蓬莱柿」の2種類の無花果を収穫して、美味しいジャムを作らせていただいた。
あれからもう4ヶ月か…。巡る季節の速さに驚く。

「ブリガーデン」さんとは2年ほど前、黒いちじくを探している時にSNSで知り合った。

無花果だけではなく、冬には金柑も栽培していると知り、1年前からピンポイントでこの時

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「ジャムの旅 〜ブラッドオレンジ〜」

「ジャムの旅 〜ブラッドオレンジ〜」

2018年以来、4年ぶりの宇和島になる。

あの年は夏に西日本豪雨災害が発生し、
今回訪れるブラッドオレンジ農家の児玉恵さんも被災した。

僕も復旧作業のボランティア活動に参加したが、その時の惨状はショッキングだった。
自然災害と常に隣り合わせの農家という仕事。
パティシエとしてどう農家さんと付き合っていくのか?考えさせられた。

あれから4年、児玉さんに久しぶりに会える。楽しみだ。

ブラッドオ

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「ジャムの旅 〜紅まどんな〜」

「ジャムの旅 〜紅まどんな〜」

宇和島でブラッドオレンジを収穫して、そのまま瀬戸内海の岩城島へ向かう。

高速に入る前に愛媛のご当地セルフうどん店「大介うどん」を発見。
そういえば4〜5年前に食べたな。
よし、腹ごしらえしておこう。

うどん2玉を自分で湯だまりで温めて、好きなトッピングをのせて、レジで出汁をかけてもらうシステム。面白いな…。

トッピングの肉ごぼうと甘めの出汁、コシのある讃岐うどんとは違う柔らかめのうどん。山の

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「ジャムの旅 〜うずしおベリー〜」

「ジャムの旅 〜うずしおベリー〜」

徳島県鳴門市。
「ジャムの旅」としての訪問は昨年4月以来2度目だ。

今回もお世話になるのは、苺と梨の栽培をされている「フルーツガーデンやまがた」の山形文吾さん。
もう7年くらいの付き合いになるな…。月日が流れの早さに時々驚く。

果実の収穫直後、そのまま現地でジャムにして新鮮な香りを閉じ込めるのがコンセプトの「ジャムの旅」。
朝一の瑞々しい苺を収穫すべく、銅鍋はじめジャム作り道具をスーツケースに

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「ジャムの旅 〜グレープフルーツ〜」

「ジャムの旅 〜グレープフルーツ〜」

「やっぱり暖かいな〜。」

3月初旬。
宮崎空港から出た瞬間、優しくて暖かい風が顔に当たる。

春の匂いだ。

この冬は厳しい寒さが続いたから、南国の陽気で心が嬉しくなる。

初めて宮崎を訪れたのも3年前の3月で、その時も南国の雰囲気に感動したのを思い出した。

それからの3年間で世界の常識は大きく変わってしまったけれど、またこうして宮崎に来れたことに感謝だ。

昨年6月にも「ジャムの旅」で訪れた

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さくらんぼとプロハイカーと公衆浴場

さくらんぼとプロハイカーと公衆浴場

なんのこっちゃのタイトルだが、今回の旅は濃い出会いがあって、自分としては結構な長文です。

関東が梅雨入りした6月6日。
どしゃぶりの雨の中、初夏の「ジャムの旅」もスタートだ。

今回は久しぶりに相棒のJeepと一緒に山形県上山市へ向かう。
これからが旬のさくらんぼが待っている。

首都高から東北道へ。

それにしてもものすごい雨だ。

雨音に負けずに車内でスピッツを歌っていたら、埼玉あたりで喉を

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白か黒か?決める必要ある⁈

白か黒か?決める必要ある⁈

夏の「ジャムの旅」を終えて少しホッとしていたが、もう秋の果実が実り始めている。

9月中旬、秋の「ジャムの旅」始めないと…。
旬との追いかけっこは続く。

昨年に続き今年もいちじくは外せない、ということで岡山県笠岡市へ。
今年初めには金柑の収穫でもお世話になった「ブリガーデン」さんへ。
またあの2人に会える。僕にとっての頼れる兄貴たち。

過去2回とも弾丸旅で、ろくに岡山の名所を巡っていない。

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フランス語⁈津軽弁⁈

フランス語⁈津軽弁⁈

秋の「ジャムの旅」。
10月下旬、ちょうどりんご収穫の最盛期の青森県弘前市へ。

青森空港からのバスから眺める弘前の景色はりんご一色!
あっちにもこっちにもりんごが実っている。
その中心にどーん!と現れる岩木山は紅葉が進んでいる。
空の青、山の緑と紅葉、そしてりんごの赤のコントラストは圧巻の眺めだ。

弘前に来るのはもう何度目だろう…。
いつ来てもこのりんごの景色には感動する。

まさに「りんご王

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明かりと音のない世界

明かりと音のない世界

2022年の「ジャムの旅」。
最後は愛媛県岩城島に決めた。
11月初旬、これからが旬のレモンに会いに行く。

岩城島は瀬戸内海に浮かぶ小さな島。
アクセスは今治市からしまなみ海道に乗り、ちょうど中間地点の生口島からフェリーを使う。

車窓から眺める景色を見ると、5年前に自転車でしまなみ海道を走った思い出が蘇る。
あの時は尾道から出発し、途中の大三島で民泊。
今治まで気ままな自転車旅を満喫した。もう

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