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雑記

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記事一覧

「今は死にたいって言える」

他人に「死なないで」って言い続けていたから、ずっと「死にたい」って言えなかった。

死なないでってお願いしている私が「死にたい」なんて言えば、死なないでって言葉を言う資格がなくなると思った。

自分の発言に責任を持っていないことになると感じ、無責任に発せられた「死なないで」では死んでほしくない人達を引き止めることができないと恐れた。

私が「死にたい」といえば、私の大切な人たちが死ぬのではないかと

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嫌悪を感じた!攻撃しよう!〈人はなぜ他者を攻撃するのか?〉

初題は〈嫌韓、或いはそれに類似する「他者への嫌悪感」について思ったこと〉だったが内容的に改題した。

この文章は、「人々がなぜ特定の対象を嫌う人と嫌わない人にわかれるのか」について書いている。
より正確には、「人々はなぜ嫌悪した対象に暴力を振るう者と振るわない者にわかれるのか」について考察している。

少し長いが、読んでいただけたら嬉しい。

他者への嫌悪感というのはたぶん人類誕生から今日に至る

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雑感

ずっと部屋にいたのに、18時過ぎ、はじめて外に出たら(静かだなあ)と思った。
冷房の音が意外と煩かったようだ、と気付く。

それに夏の湿った空気は重たく、風や草木やあらゆる生き物の動きをのろくさせた。五月、早すぎる夏に出払った蝉たちもまだ戻ってきていなかった。夕暮れ、白い空、雑草と石畳、生き物がいるようでいないような世界。

昨夜、祖父が死んだという。

少年は少女を守りたいのか?〜創作における主人公の性別必然性を考える

いつも主人公の性別を決められなくて困ってるんだけど、今書こうとしてるのも困っている。そろそろちゃんと向き合って答えを出さなければずっと書けないので、少し考えてみる。

そもそも決められない理由は、そこに「性別の必然性」が感じられないからだ。この文章中で「性別」「男の子」「女の子」などと表した時は身体的な性、つまりSEXの意味で言うのだけれど、男女にはどうしてもその性差、つまり身体的な違いがある。こ

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語尾の話ー「〜しちゃった」と「〜してやった」が実は表裏一体の心理だということ

〜しちゃった。

自分の些細な行動のあらゆることをどこか後ろめたく思ってるのか、私は、ツイッターや話してるときなど語尾に「〜しちゃった」ってつけ「ちゃう」。

口癖、もしくは書き癖に気付いた時はめっちゃショックだった。自覚なかったけどなんかこれすごい後ろ向きな根暗みたいじゃん!!!
くそ〜っ、今度から、そんな外部的不可抗力に負けて行動していつも後悔してる人間みたいな語尾はやめて、自発的意志によって

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小説と憂鬱の関係ー『バッドエンドと憂鬱の引力』に反駁或いは補論の雑記

 白鴉河白砂くんが以前『バッドエンドと憂鬱の引力』というミニエッセイを書いていた。内容を物凄くざっくり纏めると「小説を書いていると否応無く暗くなりがち。ストーリー展開において、例えば何か問題があってそれと向き合っていく主人公、を描こうとしたらその過程は悩み多きものになるはずで、うまく言葉を捨象しないと破滅的で絶望的で薄暗いバッドエンドに猪突猛進してしまう」というものだった。

 ほんとその通りなん

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長短日植物になりたい

長編を書くときってみなさんどうしてますか?

長編の世界を書こうと思うとその世界の情報がめっっちゃ必要になる。そのために知識をつけなきゃ!ってのが直近の課題です。
「架空の世界の設定なんてそんなの適当に作り出して書いちゃえばいいじゃんか」って仰せられるかもしれないんだけど、私はそれに納得できない。物語の進行の「ために」設定を増やすのが嫌なんです。
こじつけのように世界を膨らませていくと、短編レベル

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