長短日植物になりたい

長編を書くときってみなさんどうしてますか?

長編の世界を書こうと思うとその世界の情報がめっっちゃ必要になる。そのために知識をつけなきゃ!ってのが直近の課題です。
「架空の世界の設定なんてそんなの適当に作り出して書いちゃえばいいじゃんか」って仰せられるかもしれないんだけど、私はそれに納得できない。物語の進行の「ために」設定を増やすのが嫌なんです。
こじつけのように世界を膨らませていくと、短編レベルならまだいいかもしれないけど、長編では多くの矛盾が出て説得力がなくなっちゃう。無理矢理感のあるストーリーになってしまう。そうではなくて、既に脳のどこかに保存されてる設定から適切なものが勝手に配置される状態、脳の中にある世界から勝手に物語が降りてくるのが絶対1番いいのです。
その脳の中の世界を作るために、素材としてこの現実世界のことを、あまりに知らなさすぎるなって……。

フィクションでも、ある程度現実世界との連携性は欲しいし、なにより虚実がうまく入り混じった作品って面白い。
知的って意味でも、具体的に詳細に世界が設定されてるほど入り込めるって意味でも魅力的だし、何より現実との交差点が多いほど、どんなぶっ飛び設定をしても身近に感じてもらえる!
日々暮らしてる現実世界に近くて遠い、そんな作品に描いたものたちは、読者が現実に引き戻されたときも尾を引いて存在し続けてくれると思うのです。「これは違う世界の話じゃない。自分の住んでる世界の話だ」って。読んだ人が読み終えた瞬間に感情が完結しちゃうような作品は嫌なんだよおおぉ。

まあ理想ばかり語って短編も長編も満足にかけやしないのですけれども涙、
その為に私は「知識」を膨大に必要とするわけなのです。

もともとそんなに頭良くないし自分には色々な知識が足りていないという自覚がある。なんかね、なんだろ、よくありがちな話ですが身になってないのよ。これまでのことが。
一方的にやらされてた、みたいなことって何にも身に付かないじゃん。従って、書けない。スラスラ内側から出てこない。ということで、まずは自分の好きな事をひたすらやり続けて、長編の作品世界を構築するに足るだけの現実世界のシステムについての知識を存分に吸収しまくりたいのです。

ただ問題は。
「短編を書きたいよおおおおおお!!!!」
ってなっちゃう事……!!
一体、短編を書きたい衝動の何が問題なのか?

まず、現行の長編が完結しないこと。

最近何本か短編を書き上げてみて気付きました。
一作無理矢理完結させると、その作品で満足はできないけど、その一作を種にして滅茶滅茶妄想が捗ります。
辿り着けなかった北海島、公には秘匿されているものの実は少数部族人魚の隔離区域になっていたらいいな。安楽死マシンの女の子、自分の目の前で里親とか近しい人が安楽死マシンで自殺してて、それを間近で見ちゃってたりしてたらいいな。こんな登場人物を、あんな登場人物を、そんな裏設定を、上手く盛り込めずに捨象したことや完結後に思いついたことなどで頭が埋まって早く次のを書きたい!ってなっちゃう。

多分わたし、妄想力だけでいえば短編一本につき長編一本書けるような気がする。そのバックグラウンドを支える様々な能力がまだないけれど……

そんな感じで気持ちがあちこち散乱しちゃうから次の短編を「書いてはいけない」って気持ちになる。書いたら、長編にかけるべき熱量を分散させちゃう気がして。

うえーんでもやっぱり書きたいよお〜!
恒常的に何かを生み出していたい!
もっと速筆だったら!そしたら書けるのか?そうなのか!?
でも速筆になるにはやっぱりバックグラウンドの大量の知識がいるような気がする!そういう問題じゃない気もする!わからないっ!

これが短編書きたい衝動の問題②。
悲しきかな、有限なる時間の割き方がわからないわけだ。短編とはいえ私は遅筆でそれなりの時間を使う。するとこの前買った厚み4センチくらいある鳥の図鑑とか、学科の生理心理学の本(小難しくて大変理解に時間がかかるのです)とかを読む時間がそのぶん少なくなってしまう。心の熱量の問題に加え、時間も問題ってわけです。
機会費用ーーーー!ツライ!

一体、一体みんなどうしているというのだ………
そういう、みんなの創作上の悩みをつらつら話しあいたいんだよわたしは
アイデア交換会ですよ、意見とか考えを聞かせてよ
結論出なくてもそういうの話し合うの楽しいじゃないですか
私は本来、友人、恋人などを作るのに向いていない人間で、たぶん同志が欲しいのじゃ
(仲間って言い方もできるはずなんだけどあんますこくない)

はぁ、悩みは尽きないけどまあ頑張りましょう
創作たのしい!!!!これが一番!社会に出たくないよ!

さて、旧友と親睦を温めつつ大変美味しい蘭州ラーメンを食べてきます

おわり


※長短日植物って、日の長い時には咲かず日が短くなってから花をつけるんだってさ。関係ないけど30年に一度くらいしか花をつけないアオノリュウゼツランも気になるな。咲くとニュースになって人が押しかける、彼処には混じりたくない。山奥とかでこっそり1人見つけて感動したい。そして好きなだけ眺めるんだ

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