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今話題の「蘇」を作るのに2時間も丁寧に混ぜ続ける必要なんてなかった話【名古屋めし日和】

休校のあおりで牛乳余りの状況となっていますが、twitter界隈では牛乳大量消費として「蘇」作りがトレンドに。

どうやら全ての始まりはこのツイートだったようです。

話題になりすぎて、ネットニュースの記事にもなっていました。

蘇は簡単に言えば「牛乳をひたすら煮詰めて水分を飛ばし、固めたもの」。チーズのようなバターのような奈良~平安時代の乳製品です。

で、よく作られているレシピが「牛乳をフライパンに入れ、弱火でひたすら混ぜながらおよそ2時間煮詰める」というもの。古代のレシピをそのままに再現すると確かにこのやりかたなのでしょう。

……でも、2時間混ぜながら煮詰めるって、ぶっちゃけめちゃくちゃ大変じゃないです?

ということで、どうやって手抜きしようかと考えた結果……

要は焦がさずに水分が飛べば良いんだよね?

という結論に。

それならば、現代の叡智と技術で思いっきり楽チンしちゃいましょう!

ということで、用意したものがこちら

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牛乳、そしてシチューとかカレーを食べるときに使う用の広めの平皿です。

コンビニで売ってた牛乳300mlがちょうど良い感じに入りました。

これをまずは10分間、通常のあたためモード(我が家のレンジは550Wでした)でレンチンします。水分を飛ばしたいのでラップはしません。

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するとこんな感じに表面に膜が張ります。

なので、軽く牛乳をかき混ぜながらこれを集めて……

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そのまま中央において、また10分間レンチンします。

するとこんな感じに。

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大分煮詰まってきました。色も少し濃い目ですね。

これも同じように膜を真ん中に集めます。ついでに皿の縁にこびりついた部分もできるだけこそげとって集めて真ん中に。

そして今度は「解凍モード」にして10分レンチンです。この時点でかなり煮詰まっているのでゆっくり加熱ですね。ちなみに我が家のレンジの解凍モードは出力190Wでした。

10分経つとこんなかんじ。

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かなりドローっとなってきました。同じように軽く混ぜながら膜や縁についたものを中央へ寄せます。

そして最後の10分も「解凍モード」でレンチン。ただ、最後だけは2~3分ごとに様子を見ながら、軽く混ぜつつ、時間を前後させてください。結構一気に煮詰まります。

で、出来上がったものがこちら!(少しまとめました)

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独特のなめらかさがあります。

で、これをラップでまとめて……

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あとは冷やし固めれば完成です!

味はというと「とても濃厚な牛乳味」の一言。お砂糖使っていないのに不思議な甘さがあります。そしてとにかく濃厚。コクがスゴイ。

バターやチーズともまた違った、不思議な味わいです。砂糖が入ってたら完全に「駄菓子の練乳ケーキ」かな……。

甘くしてもしょっぱくしても行けると思います。個人的にはいつもの味噌ダレをつけて食べて見たいです(笑)

この方法なら、レンチンしている間はほとんど放置でOK。他の作業しながらでも出来ちゃいます。火を使わないのでお子さんと一緒でも安心ですね。

現代の叡智で超お手軽に再現出来る「蘇」、ぜひ皆さんもお試しください!

【追記】

Youtubeに動画もアップしました!

元ツイートは3000RT超えました!


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