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宗教について思う

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宗教について思う 25 宗教がカルトになるとき

宗教について思う 25 宗教がカルトになるとき

宗教について思う 25 宗教がカルトになるとき

私たち現代人は、

つい宗教を敬遠しがちですが、

その宗教について書かれたものなどを読むと、

私たちが外から思っていたより、

案外よい思想を持っていたんだなと思うことが

よくあります。

でも、

そこで注意しなくてはならないのは、

たとえそれがよい思想を持った宗教であっても

カルト宗教になることがあるということです。

伝統宗教でも、

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宗教について思う 17 宗教のイメージについて 2

宗教について思う 17 宗教のイメージについて 2

宗教について思う 17 宗教のイメージについて 2

宗教とは何でしょうか?

私たちは

日頃、それをよく分かっているようですが、

あらためて、そう問われてみると、

明確に答えることに難しさを感じる問いでは

ないでしょうか?

「自分は新興宗教に勧誘されて嫌な思いをした
ことがあるから、

宗教とは嫌なものである。」とか、

「子供のころミッション系の私立校に通っていて、

シスターが知的

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宗教について思う 16 宗教のイメージについて

宗教について思う 16 宗教のイメージについて

宗教について思う 16 宗教のイメージについて

みなさんは

宗教というとどのようなイメージがおありでしょうか?

マザーテレサのような

愛や奉仕というイメージの方をお持ちの方もいれば、

逆に、

偏狭で、狂信的で恐いという

イメージをお持ちの方もいると思います。

また、

禅宗のようにインテリジェントで文化的な

イメージをお持ちの方もいるかもしれません。

ひとくちに宗教といっても、

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宗教について思う 24 宗教の存在意義について 3

宗教について思う 24 宗教の存在意義について 3

宗教について思う 24 宗教の存在意義について 3

現代、

多くの人が

そう感じるのではないかと思うのですが、

宗教にたずさわっている人を見ていると、

とくに歴史の浅い新興宗教のようなものに

たずさわっている人を見ていると、

違和感を感じることがあります。

その違和感をふりかえってみると、

私はその違和感は、

ひとつは、

そのひとたちの目が、

他人にではなく、

自分自身の

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宗教について思う 23 自由と宗教

宗教について思う 23 自由と宗教

宗教について思う 23 自由と宗教

先日、

私の知っているお坊さんが、

「宗教が生き残るのは厳しい。」ということを

話してくれました。

今はお寺でさえも経営が厳しいそうです。

「宗教はもう必要のない時代になったのかな?」

とさびしそうに話していました。

たしかに、

伝統宗教であれ、

新興宗教のようなものであれ、

現代、宗教は敬遠されています。

私は祖父が禅者であったり、

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宗教について思う 22 自由と教育と思考の広さと

宗教について思う 22 自由と教育と思考の広さと

宗教について思う 22 自由と教育と思考の広さと

先日、

仏教のお坊さんとお話しする機会がありました。

いろいろとお話しさせてもらったのですが、

壇家さん(信者さん)が減って困っている

お寺も多いという

お話しが印象的でした。

私のある友人の行っていた高校は、

カトリックのシスターが

校長先生をしていらっしゃったのですが、

そういえば私のその友人も、

別のとき、

教会でもシ

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宗教について思う 21 ともに背負うということ 韓国と北朝鮮の首脳会談のニュースより

宗教について思う 21 ともに背負うということ 韓国と北朝鮮の首脳会談のニュースより

宗教について思う 21 ともに背負うということ 韓国と北朝鮮の首脳会談のニュースより

韓国と北朝鮮の首脳が会談したというニュースを
見ました。

世界が平和や和解という方向へ向かうことは

大変喜ばしいことであると思います。

でも、私は、

そのニュースを見ていて、

私はひとりの人のことを思い出したのです。

それは、以前、

北朝鮮のスパイとして航空機を爆破したとされる

金賢姫さんです。

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宗教について思う 20 宗教の存在意義について 2 違和感のありか

宗教について思う 20 宗教の存在意義について 2 違和感のありか

宗教について思う 20 宗教の存在意義について 2 違和感のありか

先日、

新興宗教のようなものとたずさわった人と話す

機会があったのですが、

話していて、

私はふと違和感をおぼえたのです。

(仏教やキリスト教、イスラム教などの伝統宗教も、
かつては新興宗教であったわけですから、
新興宗教もただ新興宗教であるということだけで否定しては
いけないとは思いますが。)

ふりかえってみると、

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宗教について思う 19 宗教のイメージについて 3 祖父の想い出

宗教について思う 19 宗教のイメージについて 3 祖父の想い出

宗教について思う 19 宗教のイメージについて 3 祖父の想い出

私の祖父は禅者でした。

家でも毎日のように座禅を組んでいました。

それは子供心にも

なにか尊いことであるように感じるような

美しいものであったと思います。

子供だった私は、

あるとき、その祖父に、

「何のために修行するの?

天国に行くため?悟りを得るため?
(悟りが何であるか分かっていたわけではないのですが。)」

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宗教について思う 18 宗教の存在意義について

宗教について思う 18 宗教の存在意義について

宗教について思う 18 宗教の存在意義について

私は特定の宗教を信じてはいません。

この先も何か特定の宗教を信じるつもりは
ありません。

でも、

宗教に存在意義がないと思っているのか?

というなら、

必ずしもそうではないのです。

私は考え方によっては、

現代でも、

まだ宗教に存在意義がありえるのではないだろうか?

と思っています。

それはどのようなものでしょうか?

当然、そ

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宗教について思う 15 ピュタゴラスの犬 ~思想と理想と

宗教について思う 15 ピュタゴラスの犬 ~思想と理想と

宗教について思う 15 ピュタゴラスの犬 ~思想と理想と

生まれ変わりということは、

東洋の人にはなじみ深い思想だと思います。

東洋では、

仏教やジャイナ教、

ヒンドゥー教、バラモン教など何千年も前から多くの宗教が

生まれ変わりということを教えてきました。

西洋でも、

古代ギリシャなどではピュタゴラス教など、

生まれ変わりの思想があったといわれています。

私はこれを面白いなと思

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宗教について思う 13 癒しを与えるということについて

宗教について思う 13 癒しを与えるということについて

宗教について思う 13 癒しを与えるということについて

宗教というと、

現代、

「少し怖いな。」という

印象があります。

私もそう思うことがあります。

私は、

自分自身、何か特定の信仰を持っているわけでは
ありませんが、

祖父が禅者であったり、

母がキリスト教を信じていたり、

また、私自身、

芸術が好きだったりするので、

(芸術は歴史上、宗教芸術からはじまっているといっても

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宗教について思う 12 宗教の必要性について 2

宗教について思う 12 宗教の必要性について 2

宗教について思う 12 宗教の必要性について 2

先日、知っている方から、

ご家族の方が亡くなったというご連絡をいただきました。

亡くなった方はまだお若く、

そして突然であったので、

ご家族の方は大変おつらかったと思います。

私はこのようなとき、

宗教の必要性を強く感じるのです。

唯物論*をとるなら、

死はすべての終わりであり、

生命が生きたということが、

死の前に無と、

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宗教について思う 11 太陽と花

宗教について思う 11 太陽と花

宗教について思う 11 太陽と花

私が学生時代、愛読していた本のひとつに、

有名な中村元先生(仏教学者、東京大学名誉教授)の、

『インド人の思惟方法』

『シナ(中国)人の思惟方法』

『日本人の思惟方法』

『チベット人、韓国人の思惟方法』

という思想史の本(シリーズ)があります。

仏教というひとつの宗教が、

伝播の過程で、

どのように変化していったかということが

とてもよく分か

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