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作家 白鳥静香先生読書会✨✨(著作はこちら https://x.gd/c5YWI

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PLATONIC 太陽の少年ー愛について 序、第一歌、第二歌

PLATONIC  太陽の少年ー愛について白鳥静香著 序  私プロティノスが伝えよう。  我がプラトン派に伝わる愛の物語、愛の神話を。  それは、神代といわれるはるかな昔、ギリシアで祭りの最後に歌われた歌、今ではもう失われた神話であり、忘れられた真理である。  昔、祭りは、三日三夜続けられた。  その終わり、空は星に、そして大地はかがり火に飾られて、まことに麗しい夜に、その歌は歌われた。  歌は、その国の二番目の王子によって歌われたという。  彼はまつげが長く、神秘的に

    • 歴史に学ぶ日 1936年2月26日

      昨日2月26日は、 日本の近現代史上有名な、2.26事件の起きた日でした。 2.26事件とは、 1936年(昭和11年)に起きた、 陸軍の青年将校たちが 1500人あまりの下士官兵を率いて起こした、 クーデター未遂事件です。 このクーデター未遂事件の過程では、 事件の首謀者たち、青年将校たちによって、 当時の大蔵大臣(財務大臣)や内大臣といった人まで 殺されているので、 この事件は、 日本の歴史のなかでも とても大きな事件のひとつであったといえるでし

      • 白鳥静香先生の授業より 三つの態度 (番号未定)

        今日は白鳥静香先生の授業のボイスデータの中から、 事務局でボイス起こしさせていただいた言葉をひとつ ご紹介させていただきたいと思います。 (なお、これは直接授業のテーマではなく、 余談のような形で話された言葉だったのですが、 今タイムリーな話題でしたので掲載させていただきます。) アトリエ・スワン事務局 白鳥静香先生の授業より 三つの態度 「逃亡犯条例」改正問題をめぐる抗議運動の影響で、 (これは、香港の民主主義を守るための 運動であるので、 つまり民主化運動と

        • 白鳥静香先生の講演より 『美を見いだすことについて』

          『美を見いだすことについて』  (2016年オータムパーティー講演より) 紅葉の季節となりました。 紅葉は美しいものです。 紅葉は、 大自然がまるで生命力を燃え上がらせているようでもあり、 大自然がすべての生命たちの 一年間の努力を祝福しているようでもあります。 みなさんもご存じと思いますが、 日本には昔から、 紅葉を詠んだ、美しい和歌*が数多くありました。 (*和歌・・・日本の伝統的な定型詩。) 日本の和歌などは、 早くから自然の美を芸術のメインテーマ

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          白鳥静香先生の言葉より「小さきもの」 402 自己と肉体 

          私たちはふだん、 なんとなく、 「自分とは自分の肉体のことである。」 と思って生活しています。 でも、本当に、 「自分」、あるいは「自己」ということと、 「肉体」ということとは同じことなのでしょうか? 私はよく考えるなら、 「自己」と「肉体」とは異なるものであると思います。 正確にいうなら、 「自己」と「肉体」という、 このふたつの言葉は 異なる意味を持つ言葉であるだろうと思うのです。 たとえば、 今日の私の肉体は、 代謝活動によって、 10年

          白鳥静香先生の言葉より「小さきもの」 402 自己と肉体 

          白鳥静香先生の言葉より 514 人間のためにつくられたもの?

          中世まで、 人間は、 自然界のものにたいして、 「それは人間の役に立つためにつくられたものだ。」 たとえば、 木でも、 動物でも、 「それは神様が人間の役に立つために つくられたものなのだ。」 と無邪気に信じていました。 でも近代に入って、 そのような考えは、 真実ではないと、 考えられるようになりました。 私たち人間の知が進歩したからです。 知が進歩したといえるひとつの基準は、 そのように 自己中心性をはなれてものを考えられるように なる

          白鳥静香先生の言葉より 514 人間のためにつくられたもの?

          白鳥静香先生の言葉より 513 幸福になるということ

          古代ギリシャの哲学ではありませんが、 私たち人間は、 誰でも「幸福」ということを目指しています。 つまり、 私たちは、 誰でも、 幸福になりたいと思っています。 でも、 よく考えてみると、 「幸福になる(なりたい)」 という言葉は、 必ずしも、 私たちを幸せにしない言葉のようにも 思えてくるのです。 もちろん、 「幸福になる(なりたい)」という考えは、 私たちにとって、 まったく不要な考えであるというわけではないと 思います。 それは私た

          白鳥静香先生の言葉より 513 幸福になるということ

          白鳥静香先生の言葉より 511 絵を描いてみると

          みなさんは、 日ごろ、 絵を描くというようなことは、 おありでしょうか? 私は、 遊びで、 よく何人かで絵を描いてみることが あります。 みんなで絵を描いていて、 とても面白いな、 とても楽しいなと思うのは、 何人かで絵を描いていると、 同じテーマで絵を描いるのに、 人によって 全然違う絵になるということです。 みんなで絵を描いてみると、 物としては、 ほぼ同じものを描いてみても、 人によって、 全然違う雰囲気の絵になるのです。 出来上

          白鳥静香先生の言葉より 511 絵を描いてみると

          白鳥静香先生の言葉より 510 赤ちゃんの秘密

          お母さんは、 赤ちゃんを愛しているから、 赤ちゃんをかけがえがないと感じます。 痛いほどに・・・。 お母さんは、 赤ちゃんを愛しているから、 赤ちゃんの存在の意味を理解するのです。 人間の作った、 何かの理想や目的のための、 手段としての意味ではなく、 また、 人間の作った、 ~一般という概念、 子供一般とか、 赤ん坊一般、 あるいは、 科学者の考えるような、 ~病の患者一般ではない、 そのものだけが持っている、 存在の本当の意味をです。

          白鳥静香先生の言葉より 510 赤ちゃんの秘密

          白鳥静香先生の言葉より 509 ビジネスと科学と芸術と

          ビジネスや政治においては、 人や物事を、 何かの目的のための「手段」として 見ます。 ビジネスや政治においては、 それ自体として意味のある存在というものは 何もないでしょう。 また、 自然科学においては、 人や物事を、 「~一般」として見ます。 たとえば自然科学は、 私たちのことを、 「人間一般」として、 あるいは、 「女性一般」、 「男性一般」として、 たとえば、 その科学が医学で、 私たちが風邪をひいているなら、 私たちのことを、

          白鳥静香先生の言葉より 509 ビジネスと科学と芸術と

          白鳥静香先生の言葉より 512 人のまなざし

          私たちは、 人と会ったとき、 ときどき、 「この人と一緒にいたいな。」 と思うことがあります。 そのように、 私たちが、 誰かある人と一緒にいたいなと思うとき、 私たちが感じているのは、 「その人のまなざしのなかにいたい。」 「その人のまなざしのなかにいると居心地がよい。」 ということではないでしょうか? 逆に、 私たちが、 この人といたくないと思うとき、 私たちが感じているのは、 「その人のまなざしのなかにいたくない。」 「その人のまなざし

          白鳥静香先生の言葉より 512 人のまなざし

          白鳥静香先生の言葉より 508 細胞たちの教えてくれること

          私たちの身体は、 60兆個という、 ものすごい数の細胞で できています。 でも、 私たちの身体をつくってくれている その細胞たちが、 「僕は自分の仕事をちゃんとやってゆけるだろうか?」 などと自信をなくして、 不安になっているというようなことは、 おそらく、 一日も、 いえ、一秒もないでしょう。 細胞たちは、 「こんなことをしたら、 誰かからおかしな目で見られるのではないか? 嫌われてしまうのではないか?」 「自分の価値が下がってしまうのでは

          白鳥静香先生の言葉より 508 細胞たちの教えてくれること

          白鳥静香先生の言葉より 507 赤ちゃんの教えてくれること

          赤ちゃんは、 何の役に立つこともできません。 人より優れているということもありません。 にもかかわらず、 存在の意味に満ちています。 光輝くほどに・・・。 存在の意味とは、 おそらく、 役に立つこととか、 優れていることとか、 そのようなことではまったくないのです。

          白鳥静香先生の言葉より 507 赤ちゃんの教えてくれること

          白鳥静香先生の言葉より 506 自己のイメージ (水滴のなかの太陽 2)

          「自己」というと、 私たちは、 日ごろ、 自分の肉体のイメージがあるので、 自分の心もまた、 他の人とあい対しているものと、 考えがちです。 でも、 自分自身の心を よくふりかえってみると、 私たちは、 他の人が 自分の視野のうちにいることを発見します。 視野のうちにいるということは、 その人は、 私の肉体の外にいて、 私とあい対していると同時に、 また、 私の心のなかにいて、 私の心につつまれているということでも あるのではないでしょ

          白鳥静香先生の言葉より 506 自己のイメージ (水滴のなかの太陽 2)

          白鳥静香先生の言葉より 505 水滴のなかの太陽

          私たちは、 誰でも、 社会という全体の部分であり、 人類という全体の部分でしかありません。 あるいは、 もっと大きく考えるなら、 私たちはみな、 宇宙という全体の、 ほんの塵にも満たない一部分でしかありません。 でも、 人間が、 人間以外の存在、 何かの物質や、 ほかの生き物たちとは違うのは、 人間が、 自分の属している全体から比べるなら、 塵にも満たないほんの小さな一部分でありながら、 同時に、 全体のことを考え、 全体のことに責任を感

          白鳥静香先生の言葉より 505 水滴のなかの太陽

          白鳥静香先生の言葉より 504 考えること、理解すること

          考えるとはどのようなことでしょうか? 考えるとは、 ただ、 答えを知っている、 答えをおぼえているということでは ありません。 その問いにたいして、 「なぜそのような答えが出るのか?」 その理由を見つけることです。 算数の言葉でいうなら、 考えるとは、 途中式を書けるということです。 途中式があり、 途中式に飛躍(つながらない部分)がないという ことです。 考えるということにおいて 大切なことは、 答えを出すことよりも、 その答えを導きだす

          白鳥静香先生の言葉より 504 考えること、理解すること