アトリエスワン

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作家 白鳥静香先生読書会✨✨(著作はこちら https://x.gd/c5YWI)(📖kindle_Unlimitedにて出版中📖)✨プロフィールに作品紹介を掲載しております。🌞随時、更新いたしますのでチェックしてくださいね✨

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PLATONIC 太陽の少年ー愛について 序、第一歌、第二歌

PLATONIC  太陽の少年ー愛について白鳥静香著 序  私プロティノスが伝えよう。  我がプラトン派に伝わる愛の物語、愛の神話を。  それは、神代といわれるはるかな昔、ギリシアで祭りの最後に歌われた歌、今ではもう失われた神話であり、忘れられた真理である。  昔、祭りは、三日三夜続けられた。  その終わり、空は星に、そして大地はかがり火に飾られて、まことに麗しい夜に、その歌は歌われた。  歌は、その国の二番目の王子によって歌われたという。  彼はまつげが長く、神秘的に

    • 白鳥静香先生の言葉より 237 すべての存在のなかに

      白鳥静香先生の言葉より 237 すべての存在のなかに 私たちは日ごろ、 何の気なしに、 「これは美しい。」「あれは醜い。」 と判断します。 それを疑うことは、あまりありません。 でも、そこに自分の感じ方にたいする過信やおごりがあるのでは ないでしょうか? 私が美しいと感じているものは、 世界に存在している美のすべてではないはずです。 私の心は世界より確実に狭いからです。 自分が今、美しいと思っていないものにこそ、 私たちがこれから見いだしてゆかなくてはな

      • 白鳥静香先生の言葉より 236 食卓にて

        白鳥静香先生の言葉より 236 食卓にて 私が10代のころ、 少しだけご縁のあった書家の先生が、 「人が食事をしたあとの食卓は、 食器やナプキンなどで雑然としているが、ひとつの芸術のように見える。 まるで前衛芸術だ。」 と言っていたことがあります。 私もまったくそのように思います。 私も、レストランなどで食事をしたあと、 あるいは、カフェでお茶をしたあと テーブルに残された、 食器やナプキンやカップやソーサーを見ているのが好きです。 食事の前の、まだ、

        • 白鳥静香先生の言葉より 235 あえて神話のように

          白鳥静香先生の言葉より 235 あえて神話のように 昔の哲学者*にならって、あえて神話のように語るなら、 美はきっと、 神様の愛情から、 神様が私たちを愛してくれているということから出てくるのです。 神様が私たちの存在をかけがえがないと思ってくれている、 そのかけがえがないという思いが地上において美となるのです。 太陽が万物を光で照らすとそこに色彩が生まれるように、 神様が万物を愛情でつつむとそこに美が生まれます。 だからすべての存在は美しいのです。 すべ

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          白鳥静香先生の言葉より 234 母の聖書

          白鳥静香先生の言葉より 234 母の聖書 先日、自分の本棚を眺めていて、 聖書があったので、パラパラとページをめくってみました。 私自身はクリスチャンではないのですが、 子どものころ、母が私に聖書をくれたのです。 母はキリスト教を信じていたこともあるのですが、 「西洋のこと(学問や芸術、文化や政治や歴史)を理解するためには、 聖書は読んでおかなくてはならないよ。」 ということも、私によく言っていました。 母にもらった聖書は子ども用ではなかったので、 小さい

          白鳥静香先生の言葉より 234 母の聖書

          白鳥静香先生の言葉より 233 美を見いだすことについて

          白鳥静香先生の言葉より 233 美を見いだすことについて たとえば、人から 「あなたは醜い。」と言われたら、 誰でも心が傷つくと思います。 言葉どおり、 ただ姿容(すがたかたち)が調っていないと言われている だけなら、 必ずしも傷つかないかもしれませんが、 人からそう言われると、 私たちは、ただ姿容(すがたかたち)のことを言われたという だけではなく、 何か、自分の存在そのものに関わることを言われているように、 大げさにいうなら、 自分の存在そのものを冒

          白鳥静香先生の言葉より 233 美を見いだすことについて

          白鳥静香先生の言葉より 232 Rainy days 「日々是好日」

          白鳥静香先生の言葉より 232 Rainy days 「日々是好日」 曇りの日は雲を、 雨の日は雨を、 嵐の日は嵐を愛することができますように。 すべての日を善と、 すべての日を美と見ることができますように。 私たちの狭い心にそう思えなかったとしても、 本当はすべての日は善く、 すべての日は美しい日であるのですから。

          白鳥静香先生の言葉より 232 Rainy days 「日々是好日」

          白鳥静香先生の言葉より 231 人間の美、世界の美  日々是好日(ひびこれこうじつ) ハイドンとモーツァルト

          白鳥静香先生の言葉より 231 人間の美、世界の美  日々是好日(ひびこれこうじつ) ハイドンとモーツァルト 以前、あるクラシック音楽ファンの人が、 私に 「ハイドンやモーツァルトは、 人間の喜怒哀楽の感情がないようでよくわからない。 自分は、もっと人間らしい感情を感じさせてくれる音楽が好きだ。」 と話してくれたことがあります。 たしかにその感じ方には一理ありますし、 それは、ひとつの趣味、 ひとつの見識であると思います。 実際、ハイドンやモーツァルトが表現

          白鳥静香先生の言葉より 231 人間の美、世界の美  日々是好日(ひびこれこうじつ) ハイドンとモーツァルト

          白鳥静香先生の言葉より 230 一期一会(いちごいちえ)

          白鳥静香先生の言葉より 230 一期一会(いちごいちえ) 八月もなかばになりました。 そろそろ夏の終わりのお茶会に向けて準備をする時期です。 私は春夏秋冬のお茶会のなかでも、 夏のお茶会の雰囲気がとても好きです。 (茶道では八月は秋になりますが。) この時期茶室に飾る、 木槿(むくげ)や朝顔、桔梗(ききょう)の花もとても好きです。 お茶会といえば、 茶道で大切にしている言葉に、 「一期一会(いちごいちえ)」という言葉があります。 この言葉は、 「目の前

          白鳥静香先生の言葉より 230 一期一会(いちごいちえ)

          白鳥静香先生の言葉より 229 四君子(しくんし)

          白鳥静香先生の言葉より 229 四君子(しくんし) 先日、ニュースを読んでいたら、 天候のせいで、お盆で使う菊の花の値段が高騰していると いうことがいわれていました。 お盆というのは、故人を供養したり、お墓参りをする 東洋の夏の行事ですが、 菊の花は、 日本ではお葬式や法事、お墓参りの花になってしまっているのです。 私は菊の花はとても美しいと思います。 菊の花は東洋では昔から、 「四君子(しくんし)」といって、蘭、竹、梅とともに、 とくに気品があって徳の高

          白鳥静香先生の言葉より 229 四君子(しくんし)

          白鳥静香先生の言葉より 228 真夏の夜の夢

          白鳥静香先生の言葉より 228 真夏の夜の夢 先日、月がとても美しい夜がありました。 厚い雲が台風の風で、 まるで荒れ狂う河のように流れていたのですが、 その荒れ狂う雲の河の上にちょうど浮かぶかのように、 黄金色の満月が煌々と輝いていたのです。 それは夢のなかのように美しい光景でした。 私はその月を見て、ふと、 「もう一度この月を見るために、という理由だけで、 一ヶ月生きることができる。」 そう思いました。 人間には、「生にたいして意味を求める欲求がある

          白鳥静香先生の言葉より 228 真夏の夜の夢

          白鳥静香先生の言葉より 227 大空のように  台風をながめながら

          白鳥静香先生の言葉より 227 大空のように 昨日は日本列島に台風が接近していたので、 天候が荒れたところもあったと思います。 地域によっては、雷や竜巻なども発生したそうです。 日本は、ちょうど台風の通り道になっていますから、 毎年、夏になると、 いくつも台風が通過してゆきます。 なかには大きな台風もあって、 あるいは上陸した場所が悪くて、 私たちの生活に甚大な被害をもたらしてゆくこともあります。 私は、台風の、その吹き荒れる風をながめていると、 いつも

          白鳥静香先生の言葉より 227 大空のように  台風をながめながら

          白鳥静香先生の言葉より 226 地上でいちばん最初に咲いた花   英国の科学誌に発表された論文 生命の歴史 心の大きさ

          白鳥静香先生の言葉より 226 地上でいちばん最初に咲いた花 先日、地球の生命の歴史において、 最初に登場した花がどのような花であったか、 研究者が英国の科学誌(Nature Communications)に論文を発表したという、 とても感動的なニュースがありました(2017年8月2日)。 想像図も出ていたのですが、 その想像図に描かれた 地上で最初に咲いた花は、 タチバナやタイサンボクの花を思わせるような清楚な花でした。 色や匂い、大きさなどは想像でしかな

          白鳥静香先生の言葉より 226 地上でいちばん最初に咲いた花   英国の科学誌に発表された論文 生命の歴史 心の大きさ

          白鳥静香先生の言葉より 225 万物照応 (correspondence)

          白鳥静香先生の言葉より 225 万物照応 (correspondence ) 心が揺れるときは大地のゆるぎなさを感じてください。 心が押しつぶされそうなときは空の高さを感じてください。 心が暗くなったときは太陽の光を感じてください。 心が孤独であるときは星々のまたたきを感じてください。 大地のゆるぎなさはあなたの心のゆるぎなさです。 空の高さはあなたの心の高さ、 太陽の光の明るさはあなたの心の明るさです。 星々のまたたきの優しさはあなた自身の心の優しさです。

          白鳥静香先生の言葉より 225 万物照応 (correspondence)

          白鳥静香先生の言葉より 224 永遠の未完成

          白鳥静香先生の言葉より 224 永遠の未完成 人間の知性の性質上、 学問や芸術とは、どこまでいっても未完成なものです。 完成や究極といったことは絶対にありえないでしょう。 世界は人間の知性よりずっと豊かであるのです。 だから、学問や芸術に向いている人とは、 完成や究極、 たとえば、「これが善だ。」とか、「これが真理だ。」というような、 決定的な結論が欲しいという人ではないのです。 学問や芸術に向いている人とは、 きっと、永遠に未完成であることを楽しむような

          白鳥静香先生の言葉より 224 永遠の未完成

          白鳥静香先生の言葉より 223 記憶と恋

          白鳥静香先生の言葉より 223 記憶と恋 私は講義や講演のとき、多くの引用をします。 そのときにメモを見ないので、 記憶力を驚かれて、 記憶するコツを聞かれることがあります。 私自身は、努力してものをおぼえようとしているわけではなく、 気づくと自然に心のなかにそれが入っているので、 あまり記憶力を使っているという感じはしないのですが、 もし、私がよくものをおぼえているとしたら、 それはたぶん、私がそれを愛しているからです。 恋をすれば、誰でも、 恋人のさ

          白鳥静香先生の言葉より 223 記憶と恋