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八百屋のちょっとまじめな話

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「野菜で笑顔を結ぶ」をモットーに、ほれた農家さんのおいしい野菜や果物を販売している八百屋(@函館)のちょっとまじめな話。3児の父ならではの視点で書いた「主夫な八百屋の子育て日記」…
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2019年9月の記事一覧

八百屋ならではのセットとして。

八百屋ならではのセットとして。

八百屋すず辰の宅配セット、「すず辰の店主の勝手にセレクトセット」を注文いただきありがとうございます。

“勝手に”ってところがすず辰ならでは。“勝手に”といいつつご希望はちゃんと聞きます。

家族構成や好み、どこまで珍しい野菜を入れていいか、果物や加工品も含めるか。その上で、店主が“勝手に”送り先の皆さんのこと想像してセレクトさせていただきます。(セレクトイメージはリンク先を)

月1回、隔週、毎

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夫婦円満の素。夫婦関係で悩んでいる方必読です!

夫婦円満の素。夫婦関係で悩んでいる方必読です!

こんにちは、函館は本通で八百屋すず辰を営む、鈴木辰徳と申します。

辰年の43歳、0型、おうし座、札幌生まれの関西育ちです。
(正確には、札幌【北海道】→前橋【群馬】→下関【山口】→尼崎【兵庫】→高槻【大阪】と幼少期にはしご →詳しくはこちら)

こんにちは、ではなく、はじめまして、の方もいるでしょうか。

32歳で道南に越して来て、主夫になって早11年。主夫な八百屋と3人の子どもたちの成長日記(

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自己紹介代わりに、46年の人生を振り返る。

自己紹介代わりに、46年の人生を振り返る。

自己紹介を兼ねて、今はやりの#10年を振り返る、ならぬ、#人生を振り返る、で。

1976年 札幌にて、3つ上の双子の姉の下に生まれる。
1979年 群馬県前橋市に引越
1982年 地元のスイミングスクールにて水泳を習い出す
1984年 山口県下関市に引越 (妹が生まれる)
1988年 兵庫県尼崎市に引越
1989年 大阪府高槻市に引越
1992年 地元高校に進学。水球を始める。
1993年 冷夏

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名人の力(想像力と創造力)

名人の力(想像力と創造力)

『京野菜』。

夏だと、“賀茂なす”と“万願寺とうがらし”。京都の料亭で京料理の食材として長年親しまれてきたもので、とにかくおいしい。

賀茂なすは、なすの女王様といった趣きで、田楽や揚げびたしにすると、その肉質のきめ細かさと上品な甘みに思わず顔がほころびます。

万願寺とうがらしは、“とうがらし”という名とは裏腹に辛みはなく、焼いたり、炒めると旨みが出て結構はまる方が多い一品です。

お盆に畑に

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食べたものが身体をつくる

店で販売している平飼いの(鶏が産んだ)卵。

北海道の岩見沢と森町のものがありますが、どちらも最初に食べた時は衝撃でした。「黄身の味が違う!」、と。娘(6)なんか最近は平飼いの卵じゃないと食べません。(※12歳の今は普通の卵も食べます)

食べる前は「卵なんてどれもいっしょ。栄養添加してビタミンとかが強化されているか、えさの配合で黄身の色が濃くなっているかの違い。味はたいして変わらない」、っていう

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涙もろくなりまして

涙もろくなりまして

年を取ると涙もろくなる、とよく言いますが、店主の場合、子どもを持ってから俄然涙腺がゆるくなりました。

学生時代、読書と言えば、ノンフィクションものやエッセイばかり読んでいた店主。小説といえば、せいぜい歴史小説ぐらいで、心の機微を描いた小説は読んでもピンと来ず。「行間を読む」ってことがテンでダメでした。

その後、恋愛の中でいろいろ鍛えられ、ネコを飼う中、親としての心情を知っていった次第です。

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美味しい野菜の見極めは?

美味しい野菜の見極めは?

おいしい野菜の見極めは、「氏素性・育ち・ころたて」といわれます。

「氏素性」は「品種」のこと。桃太郎トマトやブルームきゅうりのように、おいしい品種が必ずあります(栽培しづらかったりしますが、、、)。

次に「育ち」。どうやって育ったか、すなわちどういう環境で栽培されたか。

適地適作という言葉もありますが、その野菜に適した土地で適切な栽培をすれば、自ずと品種本来の特徴が発揮され、おいしい野菜がで

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”震災”に思ふ。

以下は高校時代に阪神・淡路大震災を少しだけ経験した私が、その10年後(28歳の時)に書いた文章です。

去る平成27年1月17日で、関西で起きました阪神・淡路大震災から20年が経ちました。当時、店主は大阪・高槻にて、ちょうど高3で受験勉強のさなかでした。震災後の状況が気になりながら、受験を受け、大学入学。何度かボランティアで神戸の街に友人たちと行ったりもしました。

震災から20年は、店主にとって

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想いもいっしょに届けます。

想いもいっしょに届けます。

とても素敵なご注文をいただきました。以前一度注文いただいていた、兵庫県のYさんより、福岡の大学に進学した娘さん宛へのお届けの品です。

自らが目指す道に進むため、遠く九州で一人頑張っている娘さん。大学でいろんな学生にもまれ、自らの非力を痛感しつつも踏ん張ろうとしている中、親として励ましの意味で、おいしい食べ物を届けたいとのご注文でした。

ご実家は農業地帯に近く、娘さんは小さいころから近在のおいし

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