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これ、どこに捨てたらええねん!?

今日は、都内のあるオフィスビルで終日仕事でした。

たまにデカビタCを無性に飲みたくなるので、フロアに設置されている自販機で購入。自販機前で立ったまま一気に飲み干した後、自販機の横にあるゴミ箱に容器を捨てるのですが。。


よく見ると、またかー!と思える痛い光景に出くわしました。

それが、この箱ね。
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カン・ビンとペットボトルの入れ口を分けているのですが、捨ててみると、箱の中は分別されていないタイプのゴミ箱。

毎回、思うのですが、これ何の意味があるのでしょうか?

合理性も有益さもまったく感じないこの箱についてさくっと検索してみました。すると、答えはこういうことだったのですね。
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つまり、ユーザーの環境への意識(ゴミ分別の意識)を高めてもらうためだとか(*_*)

これってどうなんでしょう??

今さら分別の意識は社会に定着しているでしょう。たとえば、スタバでもマックでも燃えるゴミと燃えないゴミを自然と分別していますよね。

昭和時代でもあるまいし。。

仮に、環境への意識を高めたとしても、結局、分別されない結果を招いていては逆効果とも言えるわけです。回収業者に別途分別の負担をかけているので、そこはいいのかな?とも思うのです。

回収業者の動きが増えると、車やバイクの稼働も増えるので、そこの環境負荷は?とかいらんことを考えてしまうのです。

思考の整理家®を名乗っている僕としては、難しく複雑な話も整理し、できるだけ簡単にすることを生業としています。

なかでも、やや理屈っぽくて小難しく感じられるロジカルシンキングはもちろんベースとして使う武器の一つです。

なので、ロジカルシンキング(以後ロジシン)でゴミ問題を考えてみると、色々と透けて見えることがあります。

まず、ロジカルシンキングを多少大雑把に、でもシンプルに定義しておきますね。

その定義は・・・

①話が整理されて筋が通っていること、②事実に基づいて意味が適切につながっていること。

この2大条件を満たす思考法のことを、ここではロジシンと定義しておきます。

で、この条件で冒頭のお話を読み解いてみましょうか。

なぜ、自販機横の「空き容器入れ」は、投入口だけ分別させているのか?は環境への意識を高めることが理由という説でした。

「分別させれば、環境意識が高まる」

はい、この文章は①の”話の構造上”は、筋道が通っているので問題はありません。

しかし、②の条件に照らし合わせてみると・・・

「分別=環境意識が高まる」

そうかな~?今さら?どれくらいの効果があるんだろう??②の条件の意味が適切につながっているのかな???

そもそも、前提も少し違う気がするのですよね。

分別とは、環境への負荷を減らすための手段であって、目的ではないはず。だとすれば、その手段として”投入口だけ分別”させて意識を高めても、実益が生まれないので負荷そのものは減らないですよね。

こうして②の条件にはどうも合致しないと思われ、論理性や合理性をそこに感じないわけです。

ロジシンは単に思考の整理用というだけでなく、メリットが大きくないのに社会コストだけ増やしてしまう問題解決にも使えるので、改めてロジシンを発動させるべきではないかと個人的には考えています。

余談ですが、厳密に言うと通常のゴミ回収場では、ビンとカンも分けているけど、なぜこの自販機ゴミ箱では一緒くたなんだろう??

この部分は筋が通っていないですよね。

あと、お店で買い物したら、必ず聞かれるあの話。

「レジ袋はいりますか?有料ですけど」

う~ん、これも環境への負荷を下げようという意識づけなんでしょう。

確かにこの面倒くさいやり取りを通じて、「面倒くさいやり取りするくらいなら自分のカバンに入れればいいや」=結果として「環境への負荷が減っていく」。

間接的な効果としては脱プラの動きの中で、意味が適切につながっているといえば、つながってはいます。

でもね、コンビニでの買い物時を思い出してください。

ただ、それならなぜ「ビニールにビッチリ入ったお手拭き」は無料で渡しているのかな?なぜ「アイスのスプーン(バリバリのプラ製)」も無料で渡しているのかな?

俯瞰してみると全体として話の筋は通っておらず、矛盾していますよね。同じプラなのにアイテムによって無料と有料の違いがあるのは何?毎回、謎なのです。

環境への負荷を本気で下げたいのか現状維持でいいのか、一貫性の無さに辟易してしまいます。

繰り返しますが、①話の筋が通っているか、②事実に基づいて意味が通っているかでチェックした際に、なんと無駄か有益性に乏しいことがまかり通っているのか。

たかがロジシン、されどロジシンなのです。

ゴミ問題に関わらず、僕たちの仕事もロジシンで思考を整理し、合理性と一貫性を追求することは、生産性を高めて社会に良い影響を与えていく上で、必須だと思いますよ。

というわけで、デカビタCを一気飲みすると、いらんことまで考えてしまうのでした。

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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