不安で前進できない方へ、プランBで落ち着こう!
仕事柄、他人から相談を受けることがよくあります。
「起業したいんですけど、プラン見てください。でも、不安が残っていて・・・」
「やるべきことは明確なのですが、どうも不安で腰が重いんです。後押しいただけないでしょうか?」という類のトーンです。
要するに、不安があるので動けません!という問題ですね。
はい、それを解消するには簡単な方法があります。
1.なんで不安なの?
はじめに、必ず聞くことがあります。それは、不安に思う気持ちの背景です。背景を聞き、行動を躊躇する原因を特定しなければ解決策も見えてこないからです。
「で、なんで不安なの?」と。
多くの場合は、実は明確な答えはありません。「なんとなく不安」というものです。でもね、この漠然とした不安はやっかいなもので、どんどん膨れ上がっていくからタチが悪い。
なので、早めに明確にして解決策をいくつか持っておくことが大事なのですが・・・
突き詰めると、一番多いパターンは「失敗したらどうしよう?」というものです。「では、失敗したら何が困るの?」とさらに質問します。
こちらも明確な答えが返ってきませんが、「資金がなくなる」「計画が滞る」という実務的なことよりも、「自分が傷つきたくない」「失敗したら恥ずかしい」という自分の気持ちに関することが多いものです。
それが本音なら、話は早い!
自分への期待を捨てることですよ。
成果を出したい!という気持ちは大事ですが、成果を出せる!という前提を捨てて、成果は出ない可能性がある(=失敗する可能性がある)ことを前提にするという意味です。
これなら、うまくいかないことが前提なので、うまくいかなかった時にどう切り替えればよいか、話は早いですよね。
2.はじめからプランBを準備するだけ
というわけで、不安を鎮め落ち着くための方法とは、プランBを用意してから行動するだけです。
プランBとは、プランA(もともとのメインの計画)に対し、これまで続けてきた計画が頓挫したときに発動される次善の策。 代替プランと解釈するとよいでしょう。
はじめから、Bや時にはCを準備しておき、Aが失敗したら(失敗しそうになったら)即座にBに切り替えれば、ダメージが防げると思いませんか?
また、Bを準備しておくことで、Aが失敗してもBがあるから大丈夫!と、心のお守りにできますよね?(^^♪
この理屈を話すと、多くの人は「プランB」という言葉くらい知ってるよ!という顔をされます。
ただね、普段は分かっていてできていることも、調子が悪い時や行き詰まった時は頭の中から抜け落ちることが多いものなんです。
だから、不安な気持ちになること、そして失敗する可能性があることを前提に、常にプランA、B、Cと準備する思考法を身に着けておくことが肝心なのです。
意識しなくても、実は僕たちは普段から当たり前のようにプランBを準備しているんですよ。
例えば、電車のルート検索アプリを使いますよね?検索したら目的地までのルートを一番早いルート(プランA)から順に複数表示してくれます。プランEくらいまで。
今なら、ChatGPTにプランの選択肢を複数考えさせることも、日常に浸透してくるでしょう。
あとは、スマホの電池切れを気にして、予備バッテリーを持ち歩いたことはないですか?予備バッテリーとは、まさにプランBそのものですよね。
念のためにということで、折り畳みの傘を準備したことはないですか?晴れの予報(プランA)を当てにしているけど、もしかして・・・と、傘を準備する行為(プランB)は常に念頭にあるはず。
学生時代を思い出すと、受験では”併願受験”というものがあります。本命の学校(プランA)が落ちるとまずいので、滑り止めの学校も受験しておく(プランB)というパターン。
このように、日常では無意識にやっていることを、仕事やビジネスでも意識して行いましょうというだけのお話です。
3.タテだけでなくヨコも見ろ!
不安な気持ちが出てくると、人は不安を打ち消すためにますます目の前のことに前のめりになっていきます。
行動していると、とりあえずはそれなりの充実感と前進している感がありますからね。
これが、少しだけ落とし穴で、1つの方法に固執して、挙句の果て冷静になった時に、このままで大丈夫かな?と不安になっていくのです。
やがて、行動は止まり、行き詰まって。。。
まだ行動を始める前の場合でも同じです。
1つ目標を決めたら、そのことばかり考えているうちに、「本当にできるのかな?失敗したらどうしよう」となっていくのです。
であれば、目線を1つのことでタテに深堀りするのではなく、ヨコに移しプランBやCを準備しておくように切り替えるのです。
結局ね、不安があるなら、他のプランを準備し、本命プランがうまくいかない感じになってきたらすぐに他のプランに切り替えること。これだけです。
これを行動の前から準備しておき、何か起きれば淡々と切り替えていけばいいのです。
本命のプランAが失敗することは、敗北ではありません。
単なる状況変化なので、Bに切り替えるという方法の変更にすぎないのです。
僕も起業して食えない時代に、プランDまで準備して不安を鎮めていましたよ。
今の仕事(プランA)がうまくいかなければ、「B:知人の会社から下請けで食いつなぐ」「C:バイトで食いつないで再起をうかがう」「D:あきらめて再就職して出直す」。
プランDまで考え、「今はまだBの段階」で留められるから大丈夫。こうして不安を打ち消し、目の前のことに集中できたという経験からも、この思考の整理法は効果があるのです!
と、声を大にしてお伝えしたいですね。
おしまい。
さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?
少しでもお役に立てば幸いです。
それでは、また会いましょう!
著者・思考の整理家® 鈴木 進介
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