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新期事業”失敗の法則”7選とは?

新しいビジネスを行う際、成功事例を探し研究して自社に取り入れたり、事例から自身の成功を夢想してモチベーションを上げたり。。。

そんなことが日夜わたしのクライアントの中でも行われています。

僕は、思考の整理家®という肩書で経営者や大企業の新規事業のサポートも時にしているのでした。

でもね、結論から言ってしまえば、”成功の法則”から答えを見出さずに、”失敗の法則”からヒントを見出す方が事例を研究するならよほど意義がありますよ。

というわけで、今回は新規事業における”失敗の法則”をテーマに思考を整理してみました。

※前提は起業して間もない会社やフリーランスではなく、一定規模を既に持つ企業の新規事業や新商品開発のケースです。

それでは、独断と偏見で以下7選を一挙公開!

どれか一つでもあなたの会社は当てはまっているでしょうか?

【間違いだらけの新規事業】
 ~失敗の法則7選~

1.先行他社と同分野に進出する

他社を性能・品質面で凌ぐモノを作れば勝てると思い込む。商品やサービスが先行他社より優れていると顧客が考えれば採用されると誤解する。顧客からみれば所詮は二番煎じ。

2.どのような事業なのかわからない
新しいビジネスの説明を複雑にしてしまい、わかりやすく市場に伝わらない。(「それって何?」)

3.リサーチ結果にこだわりすぎる
市場調査で回答する際に、顧客は費用対効果までは考えていない。いくら良い結果であっても、実際に市場投入して売れなければ意味がない。

4.ライバルと同じ切り口でPR
顧客の心には既にライバルの商品や会社のイメージが植え付けられている。同じ切り口でアピールしても「モノマネ」としか思われない。

5.全方位に手を出しすぎ
自社にせっかく固有のブランドイメージがあるのに、事業対象を拡大してイメージを曖昧にしてしまったり、顧客層の全方位への拡大を行って優良顧客の離反を招いてしまう。

6.数値目標ばかり求めてしまう
成果にこだわるあまり、到底達成不可能な目標を立ててしまい、新規事業の立ち上げを粗雑なものにしてしまう。

7.技術やアイデアを温存してしまう
新しい技術やアイデアを開発・発見しているのに、既存の商品やサービス、既存事業を脅かす可能性にばかり目が行き、進出時期・転換時期を見誤ってしまう

代表的なものをピックアップして整理してみました。

もちろん、企業規模や状況によって多少変わりますが、少なくとも私の過去クライアントには共通の法則で当てはまるものがたくさんあります。

でね、実は今回の投稿は新規事業の話をしているようで、そこが本質的なメッセージではないのです。

成功パターンを追いかけることも心理的には理解できますが、失敗パターンを知っておくことも有効なので、こちらも盲点にならないようにね!という教訓のシェアがメッセージの本質です。

かつてヤクルトなどで監督を務めた野村克也さんがよく話されていたセリフがあります。

勝ちに不思議の勝ちあり
負けに不思議の負けなし

確かに成功には偶然がつきもので、なぜ成功したのか完璧なまでに証明することが難しいビジネスがほとんどです。

多少、粗いサービスであっても例えば偶然テレビでタレントが紹介した場合など神風が吹くこともあります。SNSでなぜか急にバズることもありますよね。

あるいは、ライバル企業が自滅してしまい、残存者利益で急に儲かり出すなんてこともあるわけです。

しかしながら、先に挙げたように失敗の事例はほとんど共通していて、説明が容易なものが多いものです。

言い換えれば、「成功はアート、失敗はサイエンス」でもあるため、失敗の事例研究も疎かにせず、ビジネスの失敗確率を下げておくことも大事ではないかな?というご提言です。

先人たちが築いてきた成功の軌跡だけでなく、”失敗の軌跡”も人類の英知にしていくことは、ビジネスの話にとどまらず、戦争や震災のリスクを少しでも緩和できるキッカケになるため、意外に大切だと思うのですよね。

というわけで、以下の書籍も参考までにどうぞ!

おしまい。

さて、今回の内容は
いかがだったでしょうか?

少しでもお役に立てば幸いです。

それでは、また会いましょう!

著者・思考の整理家® 鈴木 進介

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