ゆき

はじめまして。

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  • 13人のスクールランチレディ

記事一覧

給食のおばさん3️⃣

「あんたが行きなさいよ」 は?おばさんの言葉がこだまして聞こえる。 あんたが行きなさいよ?? 私?? 恐る恐る振り返ると 私ではなかった。 あの嫌われ者さんだっ…

ゆき
2日前

給食のおばさん2️⃣

「私、いやです。行きたくありません!」 「でも、契約書にはそう書いてあるから」 「知りません!行きません!」 とある給食センターでは 今日もトラブルが起こってい…

ゆき
2日前

給食のおばさん1️⃣

私はとある給食センターで働いている。 いわゆる、給食のおばさんだ。 1人の人を毛嫌いしながら働くおばさんがいる。 その人も いわゆる給食のおばさんだ。 その人は…

ゆき
5日前

これでいいのだ

これでよかったんだ。 すべてこれでよかった。 私の髪の毛は癖毛だし、 白髪多いし、 ガタイがいい。 ずっと髪の毛に矯正かけて まっすぐなフリしてた。 2週に一回…

ゆき
3週間前

腸活夏休み終わり

最近、腸活というのが流行ってるではないか。 なんだ? カスピ海ヨーグルトでも半永久的に作り続けることなのか? 朝はヨーグルトとバナナだけとかか? 薄目で見ていた…

ゆき
1か月前
4

別離の夜(完)

「じゃあ、行ってくるから。自由を満喫しすぎ無いようになさい?うふふ。」 城ヶ崎さんを成田空港へ送り、 俺は3日間自由の身となった。 しょうこのことを今すぐ見に行…

ゆき
1か月前

記憶の夜

「もしもし、店長、今日熱があるのでお休みしてもいいですか?」 「しょうこちゃんも熱??流行ってるのかな!お大事にね!店は任せて〜!俺がいるから大丈夫よ〜!」 店…

ゆき
1か月前
1

再会の夜

別れてから一年半は経っただろうか。 俺は京都にいた。 「東京に戻ってちょうだい。」 「はい。」 今から東京に行けば、日付が変わる前に着けるか。 無心で運転をして…

ゆき
1か月前
1

中華の夜

「お疲れ様。初めてのお給料ね。そうだわ。言い忘れてたかもしれないけど、車代、スーツ代、ガソリン代、宿代、あなたのことはすべてあなたの500万から出てるから。うふふ…

ゆき
1か月前
2

満月の夜

「今日先輩遅いね。」 「あ?あぁ。」 さとしと別れて一年半。 ゾンビのように生きのびた私は 今日も今日とてバイトに明け暮れていた。 あれから私は何か目標が欲しく…

ゆき
1か月前
2

台風の裏

台風の夜 おれはしょうこの家の近くにいた。 城ヶ崎さんの用があるとかで また、理由もわからずここで待機している。 コンビニにタバコを買いに行くと サラリーマンが風…

ゆき
1か月前

最愛の夜

しょうことの家を出て俺は 覚悟を決めた。 なんとしてでも 金を返して なんとしてでも もう一度しょうこに会いに行く。 勝手だってことはわかってる。 しょうこが幸せな…

ゆき
1か月前
1

静寂の夜

言ってしまった。 「別れて欲しいんだ」 だなんて 告白したあの日も 海を見ながら将来を約束したあの日も 仲直りしたあの夜も 絶対に言うわけなかったんだ。 そのあと…

ゆき
1か月前

記憶の夜

すべてが止まってるのに 時計の秒針の音だけが 1秒、また1秒。 さとしがこんな冗談を言わないのはわかってた。 だから 理由が聞けなかった。 真剣な顔で言うから。 …

ゆき
1か月前
1

失恋の夜

「さとし!お母さん、大丈夫だった?」 借金のことはしょうこには言ってない。 言えなかった。 「あぁ、まだうなだれてたよ。時間が必要だろうな。仕事お疲れ様。帰ろう…

ゆき
1か月前

審判の朝

城ヶ崎マリ。 名刺にそう書いてあった。 若いんだか若く無いんだから分からない名前だな。 胡散臭さが増してきた。 でも、背に腹はかえられぬ。 どうにかしなくては。…

ゆき
1か月前

給食のおばさん3️⃣

「あんたが行きなさいよ」

は?おばさんの言葉がこだまして聞こえる。

あんたが行きなさいよ??

私??

恐る恐る振り返ると

私ではなかった。

あの嫌われ者さんだった。

嫌われ者さんはなんでも本当のことをズバズバ言うけど仕事ができるからベテランは面白くない。

「あんたが行けばこっちは平和だから、あんたが行きなさい。それで決まりね」

「そうですよねぇ、あの人が行ってくれれば私たちも気持

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給食のおばさん2️⃣

「私、いやです。行きたくありません!」

「でも、契約書にはそう書いてあるから」

「知りません!行きません!」

とある給食センターでは

今日もトラブルが起こっていた。

どうやら、いわゆるヘルプというものに行きたくないとごねている人がいるらしい。

その人はそこのアルバイトの中でも
発言力のあるアルバイトのおばさんだ。

「というわけで、そちらに行かせられる人がいなくて、、すみません。」

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給食のおばさん1️⃣

私はとある給食センターで働いている。

いわゆる、給食のおばさんだ。

1人の人を毛嫌いしながら働くおばさんがいる。

その人も

いわゆる給食のおばさんだ。

その人は責任感が強く、頼りになるしっかり者。
初めの方はぶっきらぼうだけど一番面倒見てくれる人だと思っていた。

しかしだんだん、
「自分で考えてやってみなさい」という言葉と、
「迷ったら確認しなさい」の言葉に
板挟みになり、

私はこの

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これでいいのだ

これでよかったんだ。

すべてこれでよかった。

私の髪の毛は癖毛だし、

白髪多いし、

ガタイがいい。

ずっと髪の毛に矯正かけて

まっすぐなフリしてた。

2週に一回白髪染めしないとすぐ白髪になるけど

もう追いかけっこは辞めた。

だらしないって思われても

そう思ったのはその人の心で

私の白髪は青空に浮かぶ雲のように
真っ白に輝いている。

美しいぐらいだよ。 

女の人はいくら本気

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腸活夏休み終わり

最近、腸活というのが流行ってるではないか。

なんだ?

カスピ海ヨーグルトでも半永久的に作り続けることなのか?

朝はヨーグルトとバナナだけとかか?

薄目で見ていた腸活を、

しっかりお目目をおっ広げて見て見たら

侮れないことだ!!

と思った話をしようと思う。

YouTubeで、栄養士の擬人化腸活の動画を見つけて

とてもわかりやすく

まずは味噌汁から始めることにした。

私は味噌に粉

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別離の夜(完)

「じゃあ、行ってくるから。自由を満喫しすぎ無いようになさい?うふふ。」

城ヶ崎さんを成田空港へ送り、

俺は3日間自由の身となった。

しょうこのことを今すぐ見に行きたい気持ちは山々だが

この間の、車での再会が

あまりに衝撃的すぎて俺は

しょうこを見に行くことができなかった。

あまり近寄らないようにしていた。

ずっとそばにいてやれないのに

たまに姿を見せるなんて

しょうこが辛くなる

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記憶の夜

「もしもし、店長、今日熱があるのでお休みしてもいいですか?」

「しょうこちゃんも熱??流行ってるのかな!お大事にね!店は任せて〜!俺がいるから大丈夫よ〜!」

店長はいつも明るくて陽気で心が広い。

ここ最近微熱が出ていた。

しばらく偏頭痛もしている。

薬を飲んでも効かなくなってきた。

疲れやすくてもうおばさんなのかな。

最近本当に体が弱い。

子どもの頃から体が丈夫なことだけが取り柄だ

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再会の夜

別れてから一年半は経っただろうか。

俺は京都にいた。

「東京に戻ってちょうだい。」

「はい。」

今から東京に行けば、日付が変わる前に着けるか。

無心で運転をしていた。

3回の休憩を挟み、ようやく東京に着いた。

この辺はしょうこの家の近くだ。

それより、今日はもう、休みたい。

信号待ちで俺はぼーっとしていた。

目の前にバイクが現れて右折して行く。

歩行者の方で手を振る人が見えた

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中華の夜

「お疲れ様。初めてのお給料ね。そうだわ。言い忘れてたかもしれないけど、車代、スーツ代、ガソリン代、宿代、あなたのことはすべてあなたの500万から出てるから。うふふ。残りがあなたの給料よ。あとで秘書から連絡が来ると思うわ」

寝耳に水。
上手い話には裏がある。

俺の予定はかなり狂った。

話が違うと暴れるところだった。

現実は疲れすぎて落ち込みすぎて何も言えなかった。

後で秘書とやらから連絡が

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満月の夜

「今日先輩遅いね。」

「あ?あぁ。」

さとしと別れて一年半。

ゾンビのように生きのびた私は

今日も今日とてバイトに明け暮れていた。

あれから私は何か目標が欲しくて

バイトを増やしてお金を貯めていた。

引っ越そう。家具も変えよう。

ここにずっといたら、さとしをずっと待って

ヨボヨボのおばあちゃんになって。。

それも悪く無いけど
今はとにかく何かに一生懸命になっていたかった。

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台風の裏

台風の夜
おれはしょうこの家の近くにいた。

城ヶ崎さんの用があるとかで

また、理由もわからずここで待機している。

コンビニにタバコを買いに行くと
サラリーマンが風に耐えて
ただただ突き進んでいた。
学生たちはひっくり返った傘で笑っている。

みんな駅に向かっているのに

何人かは逆に歩いて行く。

その中に

しょうこがいた。

気がした。

ここら辺に来ると

たまにしょうこが見えた気がし

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最愛の夜

しょうことの家を出て俺は

覚悟を決めた。

なんとしてでも
金を返して
なんとしてでも
もう一度しょうこに会いに行く。
勝手だってことはわかってる。
しょうこが幸せなのかを見に行くだけだ。

大切な人を守ろうとして何が悪い。

すぐに城ヶ崎マリに電話をかけた。

「遅かったじゃない。これから迎えをやるわ。」

迎えの車に乗って

俺はスーツのサイズを計ってくるように言われた。

「あなた!股下長

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静寂の夜

言ってしまった。

「別れて欲しいんだ」

だなんて

告白したあの日も
海を見ながら将来を約束したあの日も
仲直りしたあの夜も

絶対に言うわけなかったんだ。

そのあと俺はしょうこから目が離せなかった。

どんなしょうこも
これで見納めかもしれないと思うと

目が

離せなかったんだ。

なんて言われるか怖かった。

理由を聞かれたら。
嫌だと言われたら。

2人でどこまでも逃げるしか無い。

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記憶の夜

すべてが止まってるのに

時計の秒針の音だけが

1秒、また1秒。

さとしがこんな冗談を言わないのはわかってた。

だから

理由が聞けなかった。

真剣な顔で言うから。

怖かった。

この先、生きて行くことが急に怖くなった。

「わかった。」

私がそう言うと

さとしは泣いていた。

泣いたわけも

聞けなかった。

泣いてるさとしを見たのは

お父さんが亡くなった時以来だった。

「荷物

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失恋の夜

「さとし!お母さん、大丈夫だった?」

借金のことはしょうこには言ってない。
言えなかった。

「あぁ、まだうなだれてたよ。時間が必要だろうな。仕事お疲れ様。帰ろうか。」

「うん。」

バイトが終わって私はさとしのいる喫茶店にかけていった。

森本は残業する先輩と一緒に残るそうだ。

さとしの顔を見たら
元気がなくて
彼が弱っていることを肌で感じた。

帰り道、私たちは他愛もない話をしていた。

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審判の朝

城ヶ崎マリ。

名刺にそう書いてあった。

若いんだか若く無いんだから分からない名前だな。

胡散臭さが増してきた。

でも、背に腹はかえられぬ。

どうにかしなくては。

彼女の働く服屋の前の喫茶店で彼女を見ていた。

なんて話そう。
親父が実は借金を残してて
返すために働かなきゃいけなくて
返し終わるまで
待っててくれるか?

こんなドラマみたいな話
あるかよ。
ドラマチックな雰囲気に任せて

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