筋骨格系疼痛に対するベストプラクティス。11件の臨床実践ガイドラインからの推奨事項
📖 文献情報 と 抄録和訳
筋骨格系疼痛に対するベストプラクティス・ケアとはどのようなものか?質の高い臨床実践ガイドラインから一貫した11の推奨事項:システマティックレビュー
[背景・目的] 救急医療およびプライマリケアにおいて臨床医が遭遇する最も一般的な筋骨格系(MSK)疼痛部位(脊椎(腰椎、胸椎、頸椎)、股関節/膝関節(変形性関節症(OA)、肩を含む)に対して、現代の高品質な臨床実践ガイドライン(CPG)から、高品質のケアを行うための共通勧告を特定すること。
[方法] デザイン:MSKペインCPGの推奨事項の系統的レビュー、批判的評価、ナラティブシンセシス。適格基準 MSK疼痛CPGは、英語で書かれ、高品質と評価され、2011年に出版され、成人に焦点を当て、開発プロセスを記述したものである。除外したCPGは、外傷性MSK疼痛、単一の治療法(例:手術)、伝統的な治療/医療、特定の疾患プロセス(例:炎症性関節症)、または支払いを必要とするものであった。データソース 4つの科学データベース(MEDLINE、Embase、CINAHL、Physiotherapy Evidence Database)と4つのガイドラインリポジトリー。
[結果] 6232件の記録が確認され,44件のCPGが評価され,11件が高品質と評価された(腰痛:4件,OA:4件,頸部:2件,肩:1件)。その結果、MSK疼痛ケアに関する11の推奨事項が明らかになった
[結論] これらの11の勧告は、医療消費者、臨床医、研究者、政策立案者がMSK疼痛を管理する際の指針となるものである。これにより、MSKの痛みのケアの質が向上するはずである。
🌱 So What?:何が面白いと感じたか?
世の中には、1つ1つの事実(1つのOriginal research)が夜空に浮かぶ星の数ほどは存在している。
そして、それら1つ1つの事実は、数多の色眼鏡や偏りといった、バイアスを含んでいる。
それらを考慮した上で、より確実に近い真実を編んでいく。
それがレビュー論文や、ガイドライン編集、といった作業だと思っている。
今回のシステマティックレビューは、質の高いガイドラインを選抜し、世界中の44個のガイドラインを編んだ、現時点(といっても2020年の論文だが)での最終形態とも呼ぶべき推奨事項だと思う。
そこで推奨されていた11項目は、やろう、少なくともやることを検討しようと思う。
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