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つかさ歳時記

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2020年6月の記事一覧

【食】わかってる

【食】わかってる

群馬の台所/高崎駅きのうのひと口と一杯。

この店とは相性がわるい…と、思ってたが、なんて節穴だったんだろう。この店を訪れたのは、三度。一度は夜の用事がイヤでイヤで、ここでだらだらと飲んでいて、仕方がないので、まぁ、行くか。って日が一度。二度目は、店内に入って、座って、出来るものが少ないとのことで、ならいいや。ってとき。で、今度が三度目。ほんとに三度目の正直。

峠の釜めしのおぎのやこと、荻野屋の

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【本】空が青いから 白をえらんだのです

【本】空が青いから 白をえらんだのです

空が青いから
白をえらんだのです

奈良少年刑務所詩集

寮 美千子 編/新潮文庫

書く仕事を立て続けにいただいたり、また、この時局下で、こうしてこの場で、表現者として発信することが日常となったりして、あらためて「ああ、やっぱり自分は書くことが好きなんだな」と思ったりしました。

多分、なにかを書いたり、わたしたちのように、ひとまえでおはなしをしたり、そういうことが苦手だというひとも、たくさんい

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6.30 きょうおもったこと

6.30 きょうおもったこと

旅の空東京はどしゃ降りの雨。そのどしゃ降りの雨も、大宮を過ぎて高崎に着くころには止み、上毛高原駅に近づくにつれて、晴れ間がひろがってきます。

群馬の沼田へ。

とてもひさしぶりの旅となりました。何ヶ月ぶりでしょうか。半年以上東京を離れていない。東京にいたって落語を演る機会がなかったわけですから、当然といえば、当然ですが、逆に言えば、いままで、当然のように日本全国からお声がけいただき、落語を演って

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6.28 きょうおもったこと

6.28 きょうおもったこと

虎になれわたしの二の腕には、『打倒讀賣』この四文字の彫物があります。色紙を頼まれれば、つねにこれです。採血すれば、黄色の血が流れております。

東京の南端で育ったので、たくさん観たのは横浜戦です。しかし、どういうわけか、生まれながらの阪神ファンです。

たらちねの胎内を出しときは、おぎゃあの泣き声がわりの「六甲颪」に、とりあげ婆さんが、こんな末恐ろしい赤さん、多摩川にながしちまいましょう。と、言っ

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6.25 きょうおもったこと

6.25 きょうおもったこと

師の半藝落語家であるわたしたちは、真打になると「師匠」と呼ばれます。協会からの郵便物も、様から師匠に宛名がかわります。協会には数名の「御師匠様」がいらっしゃいますが、やりすぎです。日本語としてもめちゃくちゃです。が、あの師匠と、この師匠です。って言えば、みなさん「ああ」と納得するはずです。

落語界以外のひとは、なにかと師匠と呼びたがります。二ツ目のころから、何度となく「師匠」と呼ばれ、「いや師匠

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6.23 きょうおもったこと

6.23 きょうおもったこと

戻ってきた日日本のプロ野球も、今夜、やっと開幕いたしました。今夜?今夜って、23日火曜日?先週の金曜日じゃなくて?って、クドイです。今夜です。今夜、わが阪神タイガースがシーズン初勝利をおさめたため、これをもって開幕です。

いや、毎日のように、打倒讀賣とか言っていて、恥ずかしかったです。まるで、赤子の戯言のようでした。(しかし、打倒讀賣はわたしの永遠の宿願です。色紙にもそう書きたいぐらいです。いや

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【自炊】6月21日 日曜日

【自炊】6月21日 日曜日



・さばのなまりと新玉葱

さばのなまりって、知ってますか?なまりって、鰹のなまりしかしらなかった。

相棒である、日本国語大辞典によると

なまり‐ぶし【生節】
〘名〙 節取りした鰹かつおを蒸して半乾燥させた食品。なまり。《季・夏》 〔古今料理集(1670−74頃)〕

と、あります。

どちらかというと、中抜きにした鯖の薫製といった感じでした。これを手でほぐして、骨を抜いて、新玉葱は薄口醤油

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6.21 きょうおもったこと

6.21 きょうおもったこと

もっとがんばりなさい出身幼稚園に行ってきました。この幼稚園の評議員を拝命しているので、評議会に出席するためです。評議会といっても、紛糾することなどはなく、お世話になった先生方や、幼稚園のために、なにかできることがあれば…という、諸先輩ばかりです。

わたしが幼稚園に通っていたときだから36、7年前の園長先生ご夫婦の娘さんが、いまの園長先生です。

幼稚園も、園庭も、むかしのままです。
遊具などはあ

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6.20 きょうおもったこと

6.20 きょうおもったこと

手紙休眠中だった、この『note』に、「きょうおもったこと」と題して、毎日つらつら綴りはじめたのが、4月12日のこと。それ以来、わたしがみなさんとつながれる場所となりました。

Twitterからも発信はしていますが、Twitterはその名の通り、ひとり言が多いです。いま、この瞬間なにをおもったか、おもっているのか、ぽっーんと言い放ってる感じでしょうか。はたまた、退屈な授業中に、教科書に書いた殴り

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6.19 きょうおもったこと

6.19 きょうおもったこと

ありがとうございますきのうは深川ひるま寄席でした。
まだ、こちらも、ご予約限定15席で。
それでもありがたいことに、たくさんのお客さんに来ていただきました。そして、笑顔に、笑い声に「待ってました」という想いがあふれています。ちゃんとわかります。わたしたちもまってましたから。

当分続けようというはなしだった同時配信も、深川はひとまず今回で終了ということにしよう、ということになりました。落語会は落語

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【食】贅沢になったもんだ

【食】贅沢になったもんだ

赤坂 四川飯店きのうのひと口。

永田町での用事が11時40分に終わる。
と、なると、お誂え向き。すっかり暑くなってきたことだし、赤坂四川飯店で麻婆豆腐でもやっつけるか、と、ちょうど目の前の、砂防会館の横を通り、全国旅行会館へ。赤坂四川飯店はここの6階と5階です。

ランチとサッポロビール。

「おつぎしてもよろしいですか」に、ニコリと肯き、ありがとう、と。ビールの値打ちは「冷えたところ」と限った

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6.18 きょうおもったこと

6.18 きょうおもったこと

おみせやさんごっこ大先輩というコトバはあっても、大後輩とはいいませんね。小後輩ともいいません。すごい後輩でしょうか、グレートな後輩でなく、だいぶ後輩です。あ、「だいぶ後輩」でいいのか。

その、だいぶ後輩。二ツ目1年目ぐらいでしょうか。派手さというより、落ちつきながらも、ふらがあり、ひょっとしたらどうにかなるかな。っていう男に、柳家寿伴という藝人がいます。

カレからは稽古を頼まれたり、こちらから

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【食】そのことしか考えていないので

【食】そのことしか考えていないので

itokito 大岡山

きのうのひと口。

大岡山のitokitoのサンドウィッチ。

このブーランジェリーを教えてくれたひとは、とても罪深い。正確には、ひとたちだ。はじめて食べた時から、いや、はじめて店を訪れたときから、ぼくはこの小さなパン屋さんのトリコだ。

はじめて訪ねたのは、桜の季節。すっかり出遅れたとあって、噂に聞いたサンドイッチはすべて売り切れていて、もっとも、はじめてなのでふだんが

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6.16 きょうおもったこと

6.16 きょうおもったこと

噺はだれかのものではないきのうは長原に『街の手帖 リーディング』を取りに行って、大森で二件お届け、配送手配、そのあと稽古でした。

確か、二席いっぺんに稽古したんだっけな。
一席目は、2月の後半、まだ、学校の休校要請が出る前だったか。

あげの稽古。ようは、稽古した噺ができてるかどうか聴く稽古。見きわめ。その「あげ」を頼まれたのが、稽古してから随分早かった記憶があります。

噺なんてのは、どんどん

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