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6.23 きょうおもったこと

戻ってきた日

日本のプロ野球も、今夜、やっと開幕いたしました。今夜?今夜って、23日火曜日?先週の金曜日じゃなくて?って、クドイです。今夜です。今夜、わが阪神タイガースがシーズン初勝利をおさめたため、これをもって開幕です。

いや、毎日のように、打倒讀賣とか言っていて、恥ずかしかったです。まるで、赤子の戯言のようでした。(しかし、打倒讀賣はわたしの永遠の宿願です。色紙にもそう書きたいぐらいです。いや、書きません。)

プロ野球の開幕は、およそ3ヶ月弱開幕が遅れましたが、まだまだcovid-19が終息する道すがらが見えないなかで、プロスポーツのなかでもさきがけての開幕。開幕できただけでも、快挙です。

国の外に目をむけると、世界の野球のプロリーグのなかでも、一番早かったのが台湾野球、cpblです。わたしも有料会員登録をして、随分と日本のプロ野球がはじまらないなかで、たのしませてもらいました。もっとも、ここ数年、台湾に行けば必ず野球…いや、野球を見に台湾に行っているので、日本の野球と同時に見ています。

やはり台湾野球でも、まず無観客での開幕でした。いま、日記の頁をめくると、5月8日にはじめてを客を入れています。

スタンドでファンが声援を送る姿を見て、思わずこみあげるものがありました。すっかり、おじさんになったものですが、無観客で配信した蒲田ひるま寄席にも、深川ひるま寄席にも、お客さんが「戻ってきた日」、わたしは同じような感覚を覚えました。

わたしたちが、なんのために落語を演るのか。
かれらが、なんのために野球を演るのか。

目の前のお客さんが消えて、目の前にお客さんが戻ってきて、はじめてそんなことを考えました。

以前、このcovid-19で街から消えたもののはなしをしました。覚えていらっしゃいますか?うちの前の登下校路の、こどもたちの声のことです。

また、戻ってくるものも、二度と戻ってこないものも、わたしたちのまわりにたくさんあります。そうなってからでは、必ずしも遅いとはわたしは思いませんが、あたりまえにあるものが消えたとき、そんなことを思いました。

プロ野球開幕の日に。


書くことは、落語を演るのと同じように好きです。 高座ではおなししないようなおはなしを、したいとおもいます。もし、よろしければ、よろしくお願いします。 2000円以上サポートいただいた方には、ささやかながら、手ぬぐいをお礼にお送りいたします。ご住所を教えていただければと思います。