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野花の様な君と(読み切り)
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≪野生の花は、摘まずに、生き生きと、その場で、咲いているから、美しい━━━━≫
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━━━━西暦2024年3月のとある平日
どこにでもいる女子高生たちが、教室で、休み時間、話をしていた。
「いよいよ来月だね、ベーシックインカムの初の給付日」
「毎月、15日だっけ?」
「そうそう」
「毎月、働かずに、国から50万円ももらえるなんて、夢のようだよね!!」
「しかも、子供まで満額も
カロリーモンスター★骨川筋衛門(読み切り)
日本のとある産婦人科の病院で、骨と皮と筋だけの奇妙な子供が産まれた━━━━
「オギャアアア」
「何、この子、気持ち悪い」
思わず、本音が漏れる、看護師の女、佐藤
「佐藤さん、危ない!!」
途端に、その赤ん坊が物凄い握力で、佐藤のお腹の辺りの服に、しがみついてきた、そして、━━━━
「え、何?!ギャアアア!!」
夜、雷が鳴り響き、看護師、佐藤の悲鳴が轟いた
━━━━それから、16年後
日本国内に、「自閉症の町」を作って欲しい
社会に対する、自閉症グレーゾーンの私からの要望
相手を怒らせたり、心を傷付けたりしちゃいけないなら、犯罪行為(イジメ、嫌がらせ、腹いせ)とどっちがどれくらい悪いのか、教えて欲しい
もし、人を怒らせたり、心を傷付けたりする方が、犯罪より悪いと一般人が思うなら、きちんと実例集を作って法制化して欲しい
例えば、自閉症の人は、直接、人と会話しちゃいけない、とか、AIを挟んで会話するとか、自閉症の人達
一匹の鮭(読み切り)
サァァァァァ。
僕は、日本のとある清流の川で、産まれた。
気がついた時には、もう、卵から出て、泳いでいた。
川には、僕らしか、いなかった…………。
月日が流れ、僕は、川から海に出られるようになった。
海は、豊富な食べ物が沢山あった。
僕は、鮭の子供だった。
僕たちは、仲間たちと、大海原へ出掛けて、遠くの海まで泳いだ。
そして、大人になって、恋の季節を向かえた。
僕は、とりあえず、
「スペースコレクターみゅう」第6話【奇跡】
(都……、美香……、ミク……、峰……!!)
ガバッ!!
「なんだ、朝か……」
1ヶ月前から暮らしている、この新しい木造住宅の一軒家は、賃貸で、ペット可物件だった。
「にゃあ⭐️」
「都、美香、ミク、峰……」
四匹の猫は、みゅうのダブルベッドで、いつも一緒に寝ている。
「お前たちが居てくれるおかげで、私は救われるよ、ありがとう、みんな」
みゅうは、1日で百年間、刑務所にいたように感じ
「スペースコレクターみゅう」第5話【交錯】
ドッカーン!!
その夜、みゅうのマンションの部屋は、何者かによって、大爆発をした。
ピーポーピーポー
けたたましいサイレンの音で、みゅうのマンションの辺りは、騒然となる。
みゅうの部屋から、運ばれて出てきたのは、五人の少女だった。
「ダメですね……」
五人の内、四人が、心肺停止状態。
生き残ったのは、オリジナルのみゅうだけだった。
◆
「うわぁぁぁん!!」
みゅうは、四人の火葬
「スペースコレクターみゅう」の登場人物紹介
◆川崎みゅう
主人公。あらゆる物を複製する力を持つ、14才、中学二年生の女の子。未来の能力堂という亜空間をコピー出来る小さな箱、キューブを収集している。
◆川崎都、川崎美香、川崎峰、川崎ミク
みゅうのコピー人間。みゅうやコピー達と暮らしている、秘密の存在。合計四人いる。
◆小野ひかり
みゅうの同級生の女の子。タイムリープする超能力を持っている。人生は、これで六回目。
◆井上さわ
みゅうの
「スペースコレクターみゅう」第4話【奪還】
「どうですか?」
ここは、占いの館。
勇者デュオスは、お姫様ネネと、占い師に様子を見てもらいにやってきていた。
「なるほど、デュオス・フィルビー、あなたは、複製体を一つ作られてしまったみたいですね。おかげで、寿命が半分、減ってしまっています」
「やっぱり……」
「相手の素性は、わかっているんですか?」
「14才の家族がいない少女って事だけです。名前は、川崎みゅう。あらゆる物を複製する力
「スペースコレクターみゅう」第3話【秘密】
サァァァァァァ。
雨。
長く降り続くその空間は、まるで、時間が止まったみたいだった。
窓の外は、真っ白で、雨音しかしない、そんな日曜日だった。
「外、出てみようかな……」
時計の針は、まだ、朝の6時を差していた。
◆
小学六年生の時、みゅうは、両親を失った。
兄弟もいなかったので、みゅうは、今のマンションに、たった一人で暮らす事になった。
三人で暮らしていた家は、おじいちゃんとお