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僕の扉を叩いた悪戯顔の幸せ。 ハッピーハロウィン 《終》5日目

今夜は月が綺麗ですね。

さて、昨今、街中の飲食店には、Go To Eat の文字が並ぶ現代。

時間の質としてはとても低いけど、僕にとってはなかなか楽しい暇つぶし、「食べログ散策」でもGo To Eatはついてまわります。
散策とか言ってますが、アプリ内で美味しそうなお店の焼肉やラーメンの写真を眺めたり、口コミを味わったりしているだけの、その辺の趣味とは一線を画す、少しディープな趣味です。

そんな、2次元の社会でも、現実世界でもあふれた「Go To」。ソシャディスとともに今年の流行語でしょうね。
じゃなくて、これだけあふれているのに、「Go To Cinema」はまだですか。こちらは準備万端で待ち望んでますよ、毎日でも映画館行きたい、でおなじみの、すけおです。

まず、今日の不思議な体験。

今日は珍しく昼もUberやっていたのですが、お昼時に休憩しようと入ったコンビニでの会計時、

「袋いります?」
「いえ、大丈夫です。」

という、今どきのやり取りをした後に、イートインスペースへ行き、背負っている時間が長いと少しずつ重くなるUberリュックを下し、座る瞬間が一番きついももの筋肉痛を耐え、腰を下ろして一息つきました。

そして、袋からサラダチキンと、ブルーベリーチーズサンドと、近頃気になっていたシャインマスカットのジュースを取り出し、食べていると、そこでやっと、ある違和感に気づいたのです。

あれ、袋。あれ?袋?

これは決して店員さんが悪いわけではありません。
ただ、だからといって僕が悪いとも全く思いません。

僕の声がマスクという壁を越えられなかったのかもしれないし、マスクというフィルターを通して「お願いします。」に変わったのかもしれません。
ただ、そこまで気づかなかった自分。なんでだろう。
2時間自転車漕ぎっぱなしで知らないうちに疲れていたのかもしれません。
そこで、自分が疲れていたということに気付けました。ついでに、何かあったときのために、普段使わないポケットに袋を備蓄することができました。

そして、イートインでゆっくりしました。

そう、コンビニ袋を介した意思のすれちがいは、僕に休息のタイミングをくれ、もしかしたら起こっていたかもしれない、その後の僕の疲労によるミスや事故を防いでくれたんです。

ありがとう、ファミマ。ありがとう、外国人の店員さん。

事が起こってからでは遅いとはよく言われます。
備えあれば患いなし。
備えは早いに越したことはありません。
でも、事が起こったのなら、それをどう生かすか、その後の行動や考えによって、プラスにもマイナスにもなると思います。

自分の思い通りにいかなかったから、癇癪を起こすのではなく、誰かを叱るのではなく、とりあえず、誰かに感謝してみてください。

あら不思議。先ほどの「事」が、プラスになっているではありませんか。
トリックオアトリート。

僕は今日、ハロウィンの家族団欒によるテイクアウトが増加すると目論み、いつもより長い時間Uberをやっていました。

まぁ、何件とかいくら稼いだはどうでもいいんですけど、まず、昼にオンラインにしていた約3時間半の間に、待ち時間とかもありましたが、移動距離は約25キロ。駅前スタートで信号も多く、駅近くには人通りも多い。

夜はというと、今やっている途中なのでなんとも言えませんが、最初の30〜40分で往復約10キロを移動。車ばかりで人通りのない、大きな通りだったので、移動しやすかったのですが、自分が安全に気をつけて運転すると、早くてそれくらいらしい。

ということで、これだけの時間でこの距離は可能だと考えられます。

ここから考えられるのは、僕が今住んでいる千葉から、故郷の静岡県中部までの約220km、僕の愛用のママチャリで、地形による高低差などによるロスや美味しいご飯の時間を考慮しても1~2日でいけるということ。

ただ、スポンジがすり減って、ほぼ金属の今のサドルのままでは時は避けられないので、これは新品に取り換える。

これで、僕の帰省は、コロナ禍の抜け道をするりするりと駆け抜けることができるということです。

と、いうことで、僕は自転車で帰省をするということを、ここに宣言します。

季節による弊害などもあるので、またその辺は考えていかなければ。

決行は、雪が降る前に。

出発は、朝が来る前に。

2日かけられるなら、箱根で湯に浸かり、一休みすることもできるかもしれない。

もしかしたら、箱根を下るときに蓄えたエネルギーでそのまま一漕ぎもせずに家までついちゃうかもしれない。

うん。

ちょっとくらいいいじゃん、夢みたって。

そういえば、今、僕は外でこのnoteを書きながら、マスクの下でにやけているのですが、ハロウィンの魔法か、先程、ある幸せが僕の元を訪れました。

注文されたお料理を取りに、個人経営のバーへ入った時、カウンターの中と外を行き来する扉がバンッと開き、僕が気づく前に僕の間合いにすっと入ってきました。
人ならざる動き。
そして、その後ろからトコトコと近づく小さな影。

大人しそうな、黒い、柴犬のような中型犬と、
幼稚園入る前くらいの小さな子供が
仮装をして出てきました。

キュンですよね。もう。

で、僕がお弁当を受け取ると、

「ババ〜イ」

と言いながら、小さな手を一生懸命振っているではありませんか。

そして、カウンターの向こうからも、店主のお父さんが

「ババ〜イ」

と送ってくださり、

僕は、その温かさに感激しながら、

「じゃ〜ね〜」

と、手を振りながらお店を後にしました。
いや、そこは「ババ〜イ」だっただろ。

なんか、胸がいっぱいになっていて、もうそこまで対応できなかったんですね。

店を出た後も、その光景が頭から離れず、
しかも、お弁当をバッグにしまうときに目に入った、蓋に書いてある「すてきなハロウィンを!」という文字や絵。

この弁当は絶対に綺麗で美味しいまま、届けよう。
という思いが自然と湧いてきました。

今年は、時事的にハロウィンで大勢集まってワイワイすることは残念ながらできませんが、そもそも元から僕はそういう楽しみ方ができませんが、そんな中でも、
こんな僕のところへ来て扉を叩き、
「トリックオアトリート」と、悪戯顔の幸せが訪れた令和2年のハロウィン。

悪くないじゃん、ハロウィン。

楽しみ方や、幸せの感じ方って人それぞれですが、大勢の中で軽トラをひっくり返したり、ゴミを地面に散りばめたりするのより、

僕的には、それらとは比べられないくらい良い、小さくも大きな幸せを感じた日になりました。

ありがとう。

それでは皆さん、素敵なハロウィンを。

ハッピーハロウィン!

《終》5日目
・ハロウィンが終わり、
・とうとう次はクリスマス
・スリル満点ですねぇ〜

明日から11月。では。

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