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Episode 113 「マニラ、シンガポール、ロンドンなどへの出張」

尚、HAVASに入社して(Episode108参照)プランニング部の研修としてフィリピン(マニラ)にも行った。

世界各国にあるHAVASのオフィスから多くの人達が参加した。この研修には、HAVASのプランナーであったミヤザキさん(年齢は私の一つ下の男だった)と私の二人で参加した。

初めてマニラを訪れたのだが、街中は非常に活気があり、ベトナムやインドネシアを思い起こさせた。我々が宿泊したホテルは街中にあり、徒歩でショピング街にも行く事が出来た。

東南アジア特有の空気感

お店の中は、他の先進国とは全く変わらない雰囲気であった。しかしながら、ショッピング街を少し離れると、そこは、やはり発展途上国特有の街並みがあった。

我々は、徒歩でこのマニラという街を散策したのだった。道沿いには痩せこけた犬が数匹、どこを目指すわけでもなく歩き回っていた。夜の街にも繰り出しては、ビールを飲んだり、わけのわからない韓国のお店に入り、安い韓国ラーメンを食べた。

犬が多かった

尚、この出張ではHAVASという広告代理店の(世界各国の)様々なオフィスから人が集まった。その中でもシンガポールオフィスから参加していたGereldという男と仲良くなった。

後ろの紫のハーフパンツの少年はこの付近をフラフラしており、観光客に対しガイドをしてお金をもらっていた。世界は、当たり前だが平等では、ないと改めて痛感した瞬間だった。

シンガポールオフィスからは、Gereldの他にもう一人女性も参加しており、我々4人は、夜にビール飲みに街へと繰り出す時間も設ける事ができた。

HAVASに入社する前に働いていたWunderman(Episode107参照)という広告代理店の時代には、2度出張があった。1度目はミヤザキさんと、アレックスと三人でワークショップに参加するためにシンガポールへと行った。

ミヤザキさんとの出張では、空き時間に、二階建てのバスに乗り、街中を観光した。そして、ビールを飲み(お互いビールが好きだった)、現地の食べ物を堪能する事ができた。

手前がアレックス。奥がミヤザキさん。

また、二回目も、ストラテジックプランナーの研修、という事で再びシンガポールへと、もう一人のプランナー(ナガタさん)と二人で行く事になった。

世界各国から集まった同僚。
シンガポールにて浮かれる僕。

HAVASでの出張にてロンドンに行ったのだが(同じくEpisode108参照)、宿泊したホテルはキングスクロスというエリアにあった為、仕事の合間を縫っては、歩いて街をフラフラした。あの有名はピカデリー・サーカスという広場にも歩いて行ってみた。

ピカデリー・サーカス

その(ピカデリー・サーカスという広場)近辺にあるショッピングストリート(オックスフォードストリート)は圧巻であった。

オックスフォード・ストリート

因みに、アメリカ大統領のトランプが丁度ロンドンを訪問中(確か、イギリスの訪問はこの時が初めてだったはず)で、オックスフォードストリートはデモの行進で埋め尽くされていた。あの人の嫌われ度合いは相当なものであると実感した。

基本的には、ロンドンの街並みは綺麗な建物がたくさんあった。様々な場所に歩いて行った。徒歩のスピードだと、じっくりと街の様子を見ることができる。

パブが多かった印象がある。ナイキラボ(NIKE LAB)にも足を運んでみた。こじんまりとした、非常にオシャレな雰囲気のあるストアであった。

NIKE LABにて
NIKE Labのロゴは、そう、通常のNIKEのロゴが縦になっている。かっこいい。

リージェントストリートに位置するアップルストアは、外壁が石でできており、クラシックな雰囲気を醸し出しながら内装はそれとは正反対のシンプルかつモダンなデザインで非常にクールであった。

Apple Store

オックスフォードストリートを奥に一本入ったストリート(こちらには飲食店が多かった様に見受けられた)に、アディダスのストアがあり、お店の表向きは控えめな構えになっていながらもオシャレな雰囲気が出ていた。

スニーカーはNIKE(やはり広告業界にいるからにはNIKEが気になるし、NIKEのスニーカーは単純に好きだ)およびNew Balance(教授の真似で履いている。ミーハー)が好きだ。adidasは、それこそ小学生の時のサッカーシューズはadidasを好んで履いていた。(Episode009参照)

ナイキのストアでは、東京では売っていないTシャツを二枚購入した。ロンドンのLDNという文字が右の胸のところに入った黒いTシャツと、LONDON JUST DO ITという文字が胸全体にプリントされている白いTシャツだ。しかしながら、購入してから数年経った2020年に、あまりにも着古してしまった為、泣く泣く破棄した(日本製のTシャツとは異なり、生地も非常に薄く、雑な作りであった)。

ふらりと入ったバーにて。ロンドンなのに、ハイネケン。ハイネケンは、好きだ。でもカールスバーグの方がもっと好きだ。

尚、ロンドンの食事は美味しくないという印象は以前からあった為、そもそも何の期待もせずにいた。しかしながら、やはり海外に行って、その土地を知ろうとする場合は、現地の食べ物(ソウルフード)を食べるように努めている。

尚、ロンドンのソウルフードは、個人的にはFish & Chipsというイメージがあったので、早速食べてみた。予想通り、美味しくなかった。尚、後にWundermanのミヤザキさん(ロンドン在住14年)にこの話をしたところ、どうやら私のお店の選択が間違っていたらしい。つまり、普通に美味しいFish & Chipsはたくさんある、と。

あまり美味しくなかった。

しかしながら、ロンドンオリジナルのご飯が美味しくないことは計算済みであった為、二日目からはインド料理または中華を食べようと決めていた。

ホテルの近くのベトナム料理のお店で食べたフォーヌードル(お米の麺を使ったヌードルスープ)は美味しかった。

これは、美味しかった。

インド料理は、至って普通であった。オックスフォードストリート周辺で食べた、ジェイミー・オリバー(世界的に名の知れたシェフ)のお店のパスタはさすがに美味しかった。それはなぜか。そう、ジェイミー・オリバーのレストランはイギリスの料理ではなく、イタリアンだったからである。

尚、ロンドン(およびスイス)から東京に戻って数日後(Episode108参照)、パリのBETCオフィスのストラテジックプランナーより、ピッチ(コンペ)に勝利した、という連絡が入った。

素直に嬉しかった。この様なエキサイティングな出張などもありつつ、日々の仕事では特にダレルから諸々学ぶ必要があると感じ、積極的に彼と作業をすることにフォーカスをした。

やはり、外資系の広告代理店で働く中でつくづく思ったのは、なんやかんや言って、最終的に(企業内で)上にのぼり詰めるのは非日本人である、という点である。

それが、正しいとか正しくない、または偉いとか偉くない、という次元の話ではなく、現象としてそうなっている、ということを目の当たりにしている。

もちろん、見方によっては大雑把であり、日本人ほど繊細ではなく、正直彼ら彼女らの行動および言動は、時に気に障る事も無くはないが、それにしてもやはり特にアングロサクソン系の人等は非常に(その人が望む事に関する)事の進め方が上手いと言わざるを得ない。それこそ、ダレルの近くで働きながらこの点を改めて再確認したのだった。

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