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2022年2月の記事一覧

世界の正常な部品としての私

世界の正常な部品としての私

村田沙耶香さんの「コンビニ人間」を読んだ。この作品は大学で同じ学科の学生が、おすすめの本紹介の中で挙げていた作品だった。2016年に第155回芥川賞を受賞し、2018年に文庫版が刊行された作品である。

【あらすじ】
主人公・古倉恵子は、30代半ばにも関わらず、正規の就職をせずに大学時代に始めたコンビニのアルバイトを続けていた。古倉は子どもの頃から変わり者で人間関係は希薄、恋愛経験も皆無だったが、

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