SDGs・探究への招待 #006~ほぼ間違いなく面接で聞かれるコロナに関して、今から備えておくべき観点2つ + 差をつけるネタ1つ~その1
1 はじめに
高校生の方に限らず、入社試験を受ける大学生の方も、面接や小論文のお題で新型コロナウイルスに関することを聞かれるだろうことは当然予想していることと思います。曰く、
「休校中あなたはどのように過ごしていましたか?」
「これからの社会はどうなっていくと考えますか?」
「これからの社会はどうあるべきだと思いますか?」
「ウイズコロナ社会についてどう考えますか?」
「コロナが新たに社会にもたらしたものはどういうものだと思いますか?」
などなど。
こうした質問や問いかけに何の観点もなく答えるのと、一定のものの見方に沿って答えるのとでは、内容そのものや一貫性という点で似て非なるもの、雲泥の差が生まれます。
今回は面接対策や小論文を書くとき、また、ポートフォリオ、課題研究作成の際、どういうことに気をつければいいのか、みなさんに提案したいと思いますので、参考にしていただけたら幸いです。
2 備えておくべき2つの観点
面接や小論文などで新型コロナウィルスについて投げかけられたとき、答える姿勢として必要な観点は
「自己」と「社会」
この2つに尽きます。冒頭にいくつか質問例を挙げましたが、すでにどの質問の中にも「あなた」か「社会」が出てきていますよね。
では具体的にどういうことを答えればいいかというと、特に工夫やひねりが必要ということはなく、社会的な出来事(現象)⇒自己省察(本質)へのフィードバックという手順で答えます。もう少し具体的に言うと。。。
3 社会〜課題の提示〜
まず、日本での非常事態宣言、または世界各国での外出禁止令等が発令されていた3〜5月ごろに起きた社会的な出来事を挙げます。
挙げる社会的な出来事はプレコロナ(コロナ以前)とは変わってしまったこと、変化したことに限ります。
《これを達成するために、今すぐやること》
近所の買い占めやマスク不足のような身近なことから、環境改善や経済の停滞、果ては資本主義の転換のような国を超えた大規模な枠組みに至るまで、まず新聞やネットでネタを次々にノートやメモアプリ、エクセルなどに列挙してみましょう。情報収集というよりコロナが社会に与えた影響を学ぶことが目的です。面接や小論文対策、ポートフォリオ作成の際、欠かすことのできない大切なプロセスです。
なお、高校生、大学生のみなさんは、学校がオンライン化したことをメインにしない方がいいです。この話題は面接で誰でも話す可能性が最も高い話題だからです。また、学校のオンライン化については、後述する「差をつけるネタ」に取っておきます。
4 どのようにそれを行うか?
さて、ネタを集めていく際は、ネタごとにカードの色を[ A経済・政治 B社会 C環境 ]の3つのカテゴリーごとに分けて分類していくとか、エクセルなら「経」「社」「環」でも「A」「B」「C」でもかまわないのでソートの基準になる列を設けて分類するとよいです。
ちなみにSDGsアクションとは、「経済」「社会」「環境」の3つのカテゴリー間でトレードオフを繰り返しつつ、バランスを取っていくことなので、分類もこの3カテゴリーをオススメします。(ですからほんとは「政治」は考慮外でも問題ない、むしろ考慮しない方が望ましいと思います)
5 ポイント
また、集めていくにあたって、大切なことが2点あります。
1点めは、事実と共に極力数値化されたデータを集めることです。例えば、「コロナ太りが増えた」よりも「4〜5月の2ヶ月の間に成人男女の54%が平均1キロ以上増加した」と言った方が格段に説得力を増しますよね。
2点めは、毎日少しずつでかまいませんのでこつこつ調べて、できるだけたくさんの事実と裏付けになるデータを集めてリスト化することです。知識が増えればいくらも解(回)答できるようになります。周辺知識も広がり、損なことは何ひとつありません。
次に
6 自己〜探究 社会的事象からのフィードバック
という段取りになりますが、これは次の機会にしようと思います。日曜日は別のマガジンのを投稿しようと思うので、次回は月曜日の予定です。
まずはぜひ今日からたくさんのデータを集めてください。コロナ禍に伴うさまざまな推移、変化のデータをまとめた本があれば手っ取り早いのでしょうが、そこは苦労してひとつひとつちょっとずつ自分の手でまとめていくことを強くおすすめします。なぜならそっちの方が確実に自分の知識として吸収できるからです。本とかですと、買って安心してしまって、たぶんろくに読まないことが多いのではありませんか?
進路実現のために努力を惜しまずがんばりましょう!応援しています。
それではまた!
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