あのひと と わたし

まずはわたしのために。ふと色々なことを言葉にしたいと思った。文中のあのひとは誰でもない…

あのひと と わたし

まずはわたしのために。ふと色々なことを言葉にしたいと思った。文中のあのひとは誰でもないあのひと。

記事一覧

人をすきになること1

 感情は止められないのに、なぜ“好きになってはいけない人”がいるのだろうか。世の中の価値観は、国や時代や文化によってかなり変わってくる。誰が誰に文句を言うのも正…

坂道

 居残り勉強して、夕方。俺は自転車を押して歩く。 「久しぶりだねえ、ゆっくり話すの」  隣でにこっと絵梨が笑う。クラスの誰々がむかつくとか、宿題終わらなくてヤバ…

帰り道はひとりで歩く

「屋嶋さんってさあ、絶対俺のこと好きっしょ??」 「……は?」 いきなり飲み会で、あいつに言われた。 てか、そうやって顔を覗き込むな。近い。皆聞いてんじゃねーか…

それでもあなたと

私は頭に装着している冷たい機械が嫌いだ。こんなもの捨ててしまいたい。 「ねえ百年記念日だから会ってみよ!見つけてね?」 でも、あなたに会える時間はすき。 声は知…

2日前の放課後

「キス、接吻......口吸いってのもあるよ??w」 ぎゃはは!と笑ってスマホを見せてきた。 「ちょっと煩いから静かにして...!」 放課後の図書室。残って一緒にテスト勉…

ごめん

席替えのとき、偶然席がとなりになって うれしすぎてキャパオーバー 「わたしこの人のとなり嫌なんだけどー!!」 って、大声で言ってまじごめん。 そんで実は男友達と女…

甘く溶け合う依存

—――これは本当の恋愛。俺は本に共感することはあまりないんだけれど、これには共感したんだよね。 本屋であのひとが少し俯きながら手に取り言った。まるでわたしなんか…

人をすきになること1

 感情は止められないのに、なぜ“好きになってはいけない人”がいるのだろうか。世の中の価値観は、国や時代や文化によってかなり変わってくる。誰が誰に文句を言うのも正しくないのに、なぜ、性的思考や恋愛対象に不快感を示したり、自分の考えを押し付けたりしてしまうのか。何が悪くて何が正しいかなんて、極論誰にも分からないのに。

 ネットで「小学生のアニメキャラと〇〇〇したい」と発言していた芸能人がいた。規制音

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坂道

坂道

 居残り勉強して、夕方。俺は自転車を押して歩く。

「久しぶりだねえ、ゆっくり話すの」
 隣でにこっと絵梨が笑う。クラスの誰々がむかつくとか、宿題終わらなくてヤバいとか、そんなことを話した。

「あ」
「え?」

 春斗がこっちを向いてニヤッと笑う。これは“悪いこと”を考えてるときの顔。

「後ろ乗れよ」
「ええ!?......重いよ」
「んなの気にすんなって!」

 私はおずおずと荷台にまたがっ

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帰り道はひとりで歩く

帰り道はひとりで歩く

「屋嶋さんってさあ、絶対俺のこと好きっしょ??」

「……は?」

いきなり飲み会で、あいつに言われた。
てか、そうやって顔を覗き込むな。近い。皆聞いてんじゃねーか。馬鹿かお前は。くそ腹立つ。

「はいはい、すきだよ」

「……はあ~~~!??なんだよそれ!!この前LINEで俺のこと好きって言ったじゃん!!!」

......本ッッッ当に!!!!! 
頭叩き割ってやろうか。酔ってるし。好きって言っ

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それでもあなたと

それでもあなたと

私は頭に装着している冷たい機械が嫌いだ。こんなもの捨ててしまいたい。

「ねえ百年記念日だから会ってみよ!見つけてね?」

でも、あなたに会える時間はすき。
声は知ってる、顔も知ってる、背丈も、どんな風に笑うのかも。
ただ、“会ったこと” は、ない。

硬そうでボロボロの街。こんなところに住んでたなんて信じられない。
少し歩くと陽が当たる広場があった。ここで待とう。

7日後。
多分走ってきたのだ

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2日前の放課後

2日前の放課後

「キス、接吻......口吸いってのもあるよ??w」
ぎゃはは!と笑ってスマホを見せてきた。

「ちょっと煩いから静かにして...!」

放課後の図書室。残って一緒にテスト勉強しようって言ったのはそっち。まだ15分も経ってない。何しに来たのかもう一回考えてほしい。

「ねえねえ、ゆうってキスしたことある??」
「……ない」

ある、と言ってやろうかと思ったけど我慢した。もう全然テストと関係ないじゃ

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ごめん

席替えのとき、偶然席がとなりになって
うれしすぎてキャパオーバー

「わたしこの人のとなり嫌なんだけどー!!」
って、大声で言ってまじごめん。

そんで実は男友達と女友達が協力しあって
隣同士にしてくれてたみたいで、更にごめん。

あのひとのびっくりした後のちょっと寂しそうな顔
友人達の心から驚いている顔

「……ごめん、今のは冗談だからね…」
「……いいよ別に…」

少し笑ってくれたその顔も好き

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甘く溶け合う依存

甘く溶け合う依存

—――これは本当の恋愛。俺は本に共感することはあまりないんだけれど、これには共感したんだよね。

本屋であのひとが少し俯きながら手に取り言った。まるでわたしなんかここにいないみたいな顔をして。

きっとあのひとは、

私は歩くのが好きだ
「いいえ、小説」
ファンのなかには随分熱心なひともいる。あなたには仕事の一部らしいけれど
でもそれはもう箱の中だ。
過ぎたことは絶対に変わらないもの。いつもそこに

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