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音楽制作

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音圧戦争について

音圧戦争について

音楽業界に関わる全ての方へ
早速なのでミックスエンジニアっぽいことを書こう。
専門用語が多く出てくるかもしれないが、
できるだけ簡単にわかりやすく書きます。

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・音圧戦争とは

我々が聞いている音楽のデータは最大音量が決まっている。
そして人間は相対的に「大きい音=良い音」と感じる傾向がある。
テレビで暗い画面よりも明るい画面の方が綺麗に感じるのと同じだ。
だから他人の曲よりも良い音に聞か

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アッパーストラクチャーという概念

アッパーストラクチャーという概念

どうも、作曲家のカスガです。

今回は、アッパーストラクチャーという概念について説明したいと思います。

コードを上下に分割するアッパーストラクチャーとは、簡単に言えば「何かのコードの上の部分」です。

例えば、以下の様な例があります。

このように、1つのコードをルートとそれ以外に分ける事で、構成音の多いコードを簡単に理解する事が出来ます。

またシチュエーションにもよりますが、コードの全ての音

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トライアド | m(♭5)(マイナーフラットファイブ)

トライアド | m(♭5)(マイナーフラットファイブ)

どうも、作曲家のカスガです。

今回は少し扱い方が難しい、m(♭5)(マイナーフラット5)を紹介します。

マイナーフラット5このコードはマイナーコードの5度が半音下がったコード、読んで字の如くですね。

構成音は、ルートと短3度、減5度です。

Cm(♭5)の場合、ルートはC、短3度のEb、減5度のGbです。

ディミニッシュトライアドこのコードと同じ構成音のdim(ディミニッシュ)トライアドと

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劇伴音楽の作り方

劇伴音楽の作り方

こんにちは。
劇伴作曲家の天休です。

今回は劇伴音楽の作り方について、自分の全知識を公開したいと思います。

1.はじめに僕は昔、ひょんなことから劇伴作曲家志望者のデモテープを大量に聴く仕事をやったことがあります。

数十曲聴きましたが、ハッキリ言って全部(日本の劇伴としては)NGでした。

ジョンウィリアムズ風のもの、ハンスジマー風のもの、転調したり、展開が分かりづらいもの……。

僕もがむし

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