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「クローズド・ループ現象」を無くす方法を考える【失敗の連鎖】
こんにちはsomekichiです。
このnoteのタイトルにもなっている「クローズド・ループ現象」とは
失敗や欠陥にかかわる情報が放置されたり 曲解されたりして、学習の機会や進歩につながらないこと。
を指します。例えば、私の属しているIT業界を例にすると
「開発者が不具合を出してしまい、影響が大きく多くの人に迷惑をかけてしまった。本当は原因を知っているけど、責められるのが嫌だから黙っておこう」
といったような感じでしょうか。
これでは「失敗から得られる教訓」を得られずに、再度同じ失敗を繰り返す組織になってしまいます。
今回はそんな「クローズド・ループ現象」を無くすための具体的な方法を考えてみたいと思います。
失敗を責めない→同じ立場で振り返る
まずこれは大前提として「失敗を責めてはいけない」と言うことが挙げられると思います。失敗→自分が傷つくという発想の下、隠蔽→クローズド・ループ現象が起きてしまう訳です。
失敗に対して、特定の人をやり玉に挙げて責めるという事はやってはいけません。ましてや、大勢の人がいる中で叱ったり、誰かと比べたりしていては
「失敗はだめなことである」
という事が頭の中にこびりついてしまいます。
そうではなくて、同じ立場になって時系列で徐々に過去の失敗を一緒に体験していくような振り返りが個人的にはおすすめです。
・なぜこのようなことが起きたのか
・本人の気持ちがどうだったのか
をまずは自ら体験してみるのが個人的にはお勧めだと思っています。
重要なのは「相互理解」です。
仕組みで解決する
失敗を報告しやすい仕組みを作ることも大切です。
1:*時間以内に失敗を報告すれば責任を追及しない
決められた時間以内に報告されれば「如何なる失敗であろうとも責任を追及しない」というルールがチームや組織に浸透していれば、逆に「早く報告しなければ!」という気持ちになることでしょう。
ただし、これは文化でありルールでもあるので人によっては「何を失敗とするか」の判断が違ってくるのでそこはすり合わせが必要です。
2:報告のテンプレートを作ってしまう
例えば失敗を報告するためのテンプレートを作ってしまうのも失敗の報告のハードルを下げる要因の一つでございます。
【概要】
【発生日時】
【事象】
【現状】
失敗したときは気持ちが焦ります。何を報告すればよいか、どう報告すれば分からなくなってしまうこともあります。そんな時に「失敗報告のためのテンプレート」があると失敗の報告がスムーズになります。
3:定期的に振り返りを設定する(反省はしない)
定期的に振り返りをすることが重要です。その際に注意したい事として「失敗したこと」だけを深ぼってはいけないと私は考えています。
それでは「振り返り=反省の場」となってしまうことがあり、失敗してはいけないという考え方に繋がることがあるため、それこそ「できたことを肯定する」ことも重要視することも大切です。
最後に
If you’re not failing every now and again, it’s a sign you’re not doing anything very innovative.
もし時々失敗することもないというのなら、それはあなたがあまり革新的なことをしていないという証拠だ。
アカデミー賞に史上最多の24回ノミネートされ、監督賞を1度、脚本賞を3度受賞している「ウディ・アレン」氏の言葉です。挑戦しなければ失敗はない。そういうことです。
失敗することを恐れないようにする工夫について「クローズド・ループ現象」を用いて考えてみました。
皆様にとっても「失敗」について考えるきっかけになれば幸いでございます。
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