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絶景温泉200

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著書『絶景温泉100』の刊行から5年。新たな絶景温泉をプラス100カ所紹介していきます。海、山、川、湖などを望む露天風呂に限らず、浴室や源泉、温泉街など「温泉ってすごいなあ」と思…
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#国内旅行

絶景温泉200#16【山中温泉と鶴仙渓】

絶景温泉200#16【山中温泉と鶴仙渓】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第16回は、山中温泉と鶴仙渓(石川県)。

北陸の名湯・山中温泉(石川県加賀市)は、『奥の細道』の道中に立ち寄った松尾芭蕉が心酔した湯として知られる。

一説では、芭蕉は温泉が好きではなかったといわれる。芭蕉が東北や北陸など温泉が豊かな

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絶景温泉200#15【峰温泉の大噴湯と河津桜】

絶景温泉200#15【峰温泉の大噴湯と河津桜】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第15回は、峰温泉・大噴湯と河津桜(静岡県)。

「今年も河津桜が開花しました」

東京に住んでいたとき、伊豆の桜のニュースが流れてくると、心が躍ったものである。長い冬が終わり、春がそこまで近づいている証拠だったからだ。春の気配を先取り

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絶景温泉200#14【恐山温泉・地獄と極楽が共存する風景】

絶景温泉200#14【恐山温泉・地獄と極楽が共存する風景】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第14回は、恐山温泉・地獄と極楽が共存する風景(青森県)。

青森県の下北半島に位置する「恐山」といえば、日本三大霊場のひとつとして知られる死者の供養の場。亡くなった人の魂を降ろすとされる「イタコ」でも有名だ。

「恐山=近寄りがたい場

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絶景温泉200#13【指宿温泉・砂むし会館・砂楽】

絶景温泉200#13【指宿温泉・砂むし会館・砂楽】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第13回は、指宿温泉の砂むし会館・砂楽(鹿児島県)。

鹿児島県・薩摩半島の東南端に湧く指宿温泉は、そのロケーションから南国の雰囲気が漂う。1960年頃から始まったハネムーンブームでは、「東洋のハワイ」と呼ばれていたとか。

「指宿温泉

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【200日連続投稿】記事アクセスランキング

【200日連続投稿】記事アクセスランキング

本日の記事は、noteを始めてから200回目の投稿となった。これで200日連続投稿達成である。

振り返ってみれば、あっという間である。150回を超えてから始めた「絶景温泉200」の企画は100+12回を終えたところ。今回のランキングにも複数の記事が食い込んでいる。200カ所まではまだまだ遠いが、「ソロ温泉」「温泉ワーケーション」「温泉移住」「温泉本」などのテーマとともにさらに深めていきたいと思っ

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絶景温泉200#12【青根温泉・湯元 不忘閣】

絶景温泉200#12【青根温泉・湯元 不忘閣】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第12回は、青根温泉の湯元 不忘閣(宮城県)。

1546年に開湯した青根温泉(宮城県川崎町)は、江戸時代に仙台藩の藩主・伊達家の湯治場だった歴史ある温泉地だ。

伊達政宗公が訪れた際、「この地忘れまじ」という思いから名づけたのが「湯元

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絶景温泉200#10【杖立温泉の鯉のぼり祭り】

絶景温泉200#10【杖立温泉の鯉のぼり祭り】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第10回は、杖立温泉の鯉のぼり祭り(熊本県)。

期間限定の絶景である。温泉街を貫くように流れる川の上に、おびただしい数の鯉のぼりが泳ぐ。こどもの日(端午の節句)に合わせて開催される「鯉のぼり祭り」である。

舞台は熊本県と大分県の県境

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絶景温泉200#9【城崎温泉の温泉街】

絶景温泉200#9【城崎温泉の温泉街】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第9回は、城崎温泉の温泉街(兵庫県)。

『絶景温泉100』(幻冬舎)のラインナップを決める際、最後の最後まで入れるかどうか悩んだのが、城崎温泉である。

1300年の歴史を誇る城崎温泉(兵庫県豊岡市)といえば、作家・志賀直哉の「城の崎

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絶景温泉200#8【百沢温泉】

絶景温泉200#8【百沢温泉】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第8回は、百沢温泉(青森県)。

これは絶景ではない――。そんな批判も甘んじて受け入れる覚悟である。

今回は、湯船の前に山や海の大自然が広がるような絶景温泉ではない。内湯のみの素朴な温泉施設で、眺望はまるでなし。年季の入った浴室は「絶

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絶景温泉200#7【湯泉地温泉・滝の湯】

絶景温泉200#7【湯泉地温泉・滝の湯】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第7回は、湯泉地温泉の滝の湯(奈良県)。

国道を通ってたどり着ける温泉地の中で、これほどアクセスが不便な場所がほかにあるだろうか。奈良県の十津川温泉郷である。

村を通る路線バスの走行距離は日本一を誇り、同じ奈良県内にある近鉄大和八木

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絶景温泉200#6【飯豊温泉・川入荘】

絶景温泉200#6【飯豊温泉・川入荘】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第6回は、飯豊温泉の川入荘(山形県)。

車で山道を分け入っていくと、ぐんぐん緑が深くなっていく。どこを見渡しても緑の森と山ばかりである。

山形県の南西端、新潟県との県境に位置する小国町は土地の95%をブナなどの森林が占める。豪雪地帯

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絶景温泉200#5【雲仙温泉・地獄のある風景】

絶景温泉200#5【雲仙温泉・地獄のある風景】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第5回は、雲仙温泉の地獄のある風景(長崎県)。

道路の視界が狭まるほどの水蒸気に、強烈な源泉の香り。温泉街に入ると、突如、車窓には「地獄」の風景が広がる。

温泉街に降り立つと、清涼感のある風が吹き抜ける。長崎県・島原半島にある雲仙温

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絶景温泉200#4【白鳥温泉・上湯】

絶景温泉200#4【白鳥温泉・上湯】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第4回は、白鳥温泉の上湯(宮崎県)。

宮崎県と鹿児島県の県境にまたがる霧島連山。20を超える火山群の中でも最高峰の高さを誇る韓国岳のすそ野、標高1200mに位置するえびの高原は、トレッキング愛好家に人気の景勝地だ。

3つの火口湖をめ

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絶景温泉200#3【式根島・松が下雅湯】

絶景温泉200#3【式根島・松が下雅湯】

新しくスタートした連載「絶景温泉200」。著書『絶景温泉100』(幻冬舎)で取り上げた温泉に加えて、さらに100の絶景温泉を順次紹介していこうという企画である。

第3回は、式根島の松が下雅湯(東京都)。

意外に思われるかもしれないが、東京にも絶景温泉がある。伊豆諸島を構成する島のひとつ式根島(東京都新島村)は、周囲12㌔と小さな島ながら、野趣あふれる露天風呂が点在する。

夜、東京の竹芝桟橋か

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