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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――22回

前回はこちらです。ちょっと修正。

22. 稲田ぬきの演劇、新しい交際

 さて、随分久しぶりの更新となってしまった。何しろ、憧れのアーティストのネトウヨ化に衝撃を受けたり色々あって、稲田どころではなかった。彼女の家に夕飯を食べに行っていた彼氏が彼女一家にコロナ感染させたというニュースを聞いたときに、ああ、稲田と付き合ってる頃だったらうちもそうなっていたかもなーなんて考えた位である。まあ、流石に私

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――21回

※いままで①~⑳まで記号があったのですが予想をはるかに超える長さになったので、おいおい、全部変えていかないといけない運びになりました…今は気力なし。

前回はこちら。

21. 別れに向かって
 ついに稲田とは距離を置くことになり、暫しの穏やかな生活が続いたが何も根本的に事態が変わった訳ではない。きちんと別れ話をしていないし、表面上は穏やかであっても心の中には常に「なんとかはっきりさせないといけな

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑲

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑲

前回はこちらから。

※なお、実は前回の「手巻き寿司パーティー」のタイミングは、冷静に思い出してみると私の記憶違いで、この春公演後だったと思います。というのは、冬の本公演はクリスマスくらいの時期にあるもので、その後は稲田にせよ後輩たちにせよ、下宿組は帰省するからで、そんなことをしている暇はなかったはずだからです。いずれ時間があれば書き直します。そして、例によって繰り返しますが、名前は全て仮名もしく

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑰

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑰

※初回から読んでいない方のために…登場する人物は全て実在であり、エピソードは全て実話ですが、モラハラ男稲田については仮名を用いており、他はイニシャルなどです。そして写真には特に意味がありません。

17. 共依存、欺瞞1. たった一日の蒸発旅行
 「行こう」と、突然晴れやかな笑顔で言われて、はっきりそうとは告げられていないものの、なんとなく一緒に死のうのお誘いであることは理解していた。
 今考えれ

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑮

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑮

前回はこちら。写真に深い意味はありません(辛いことを書いているから、美味しそうなものでも!くらいの意味しか…ありません…カレリアで食べたのです…)

15. 役決めと、病気・役者過多
 戯曲が決まった以上、次に決めるのは役者だが、これが難航するのは明らかだった。前回も少し書いた通り、この年は例年になく新入生が多く、稲田が選んだ戯曲は登場人物を多く必要とするものではあったが、それでも全然足りなかった

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑯

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑯

前回はこちら。

16. 貫けなかった反抗 病気の再発は、すっかり私の根気を挫いた。病気に負けず、挫けずに戦い抜く美談は映画やドキュメンタリーに登場するが、実際、立ち上がろうとする度に足元を掬われていては気力も枯れ果てるし、自分ばかりが不幸な目に遭っているような気もある。「幸いにも」ダブルキャストだから、健康で気力十分、技術も人望もあるOさんがいる以上、私がいなくても舞台は成り立つ……言葉の意味通

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑨

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑨

前回はこちら。写真に深い意味はありませんが、クロンシュタットにある聖堂です(いや、記事の最後まで読むとちょっとは意味あるか…)。

9. 小さな世界に閉じこもっていたいモラ・モラの帝国

 飽く迄も、私の交際した唯一のモラである稲田がそうだったというだけで、全てのモラがそうとは言えないかも知れないが、少なくとも恋人や配偶者を、自分の縄張りから外に出したくないという感情をモラの皆様はお持ちではないだ

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑤

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑤

 ちょっと流れが途切れますが、前回はこちら。

 全ての記事に目次を貼るのはだるいので、間隔を設けつつ記事URLをつなげたツイッターを目次替わりにはっておきます。

5. 閑話休題:モラとの結婚 演劇絡みであったことを書こうと思っていたが、何分自分のメンタル上重いことが色々あったので、ちょっとその辺りを書くのには充電が必要なので、寄り道をしようと思う。「モラとの結婚」というタイトルだが、私はモラど

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑬

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑬

前回はこちら。

13. 「なりたかった男」と、再び演劇を これまでの経緯を読んできた方には、概ね稲田が辿った大学生活の道筋は明らかになっていると思う。今回の記事にいきなりたどり着く人もいるかも知れないから、ざっくりと纏めると、一浪して大学に入った私がサークルの新歓で彼と知り合った時、彼は丁度大学五年目のスタートで、その次の年も卒業せず、彼が卒業する年には私は大学三年生だったということである。別れ

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稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑭

稲田七浪物語――とあるモラとの出会いと別れ――⑭

前回はこちら。

14.「演出家」先生・稲田・取らぬ狸の皮算用

 かなり多くの人が、口にこそしていないだけで、実現できるかもわからない可能性に少しだけ期待してその先のあれこれを考えてみた経験を持っているのではないだろうか。私だってそうだ。もしこれに受かったら……とか、色々。
 稲田もそうだが、彼の場合は、良く言えば常識に縛られず、悪く言えばあまりにも非現実的な皮算用が多かった。当人は言っていなか

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