最もおすすめの本(続)
京大卒元メガバンカーの総一郎です。
昨日、僕が最もおすすめする『嫌われる勇気』について書いた。
最もおすすめする理由は「原因論と目的論」と「課題の分離」という最も衝撃的な内容を非常に分かり易く対話形式で伝えてくれる本だからだ。
「原因論と目的論」について昨日の記事で触れたので、せっかくだから「課題の分離」についても僕自身の言葉で書いてみたくなった。
ただ説明するだけじゃ面白くないので「原因論と目的論」と「課題の分離」を絡めてお話ししたい。
━━━━━━━━━━━━━
▼最もおすすめの本(続)
━━━━━━━━━━━━━
「課題の分離」は、「嫌われる勇気」の中で最も衝撃的な考え方の一つだ。
自分がどんなに相手のことを好きで、その想いを伝えようとも、相手が同じように自分を好いてくれるかどうかは相手次第。
自分がどんなに相手を楽しませる努力をしようが、相手が楽しいと感じてくれるかどうかは相手次第。
自分がどんなに努力して成果を出そうが、上司が良い評価をくれるかどうかは上司次第。
自分がどんなに相手を非難しようが、相手が反省してくれるかどうかは相手次第。
自分がコントロールできるのは自分の考え方や行動など自分の身の周りだけで、相手の行動や思考・感情を直接コントロールすることは出来ない。
だから、相手がどんな反応をしようがそれは「相手の課題」だと割り切って、自分は自分のコントロールできる「自分の課題」に集中すべし。
という考え方だ。
7つの習慣の「影響力の輪」と「関心の輪」の考え方と一緒だ。
自分がコントロールできる「自分の課題」=「影響力の輪の中」
自分がコントロールできない「相手の課題」=「影響力の輪の外」「関心の輪の中」
ということだ。
You can take a horse to the water, but you can't make him drink.
馬を水辺に連れて行くことはできても、水を飲ませることはできない
ということわざとも一緒だ。
馬を水辺に連れていくこと=「自分の課題」「影響力の輪の中」
馬が水を飲むこと=「相手の課題」「影響力の輪の外」「関心の輪の中」
逆に言えば、相手がどう思おうがそれは相手の課題なのだから、自分は自分の出来るベストを尽くせば良いし、自分は自分のやりたいことをやれば良いのだ。
例えば、
「本当は退職したいけど、自分がもし退職してしまったら同僚にしわ寄せがいって迷惑をかけてしまうから退職できない…」
と考える人がいたとする。
そう思う人は多いと思う。
僕もそう思った。
が、自分が退職しようが同僚がなんて思うかは分からない。
もしかしたら「人手不足の中やりくりしたという実績を積めるからむしろありがたい」と同僚は思うかもしれない。
仮に実際に「あなたに抜けられては迷惑だ」と言われたことが有ったとしても、自分が辞めるか辞めないかは同僚の課題ではなく自分の課題だ。
同僚にとやかく言われることではないし、同僚がどんなに自分を非難しようと、自分が退職するかどうかは彼のコントロールできるところではない。
同僚が自分を水辺に連れて行こうと、自分が水を飲むかどうかは自分次第だ。
そして、ここで「原因論と目的論」もあわせて考える。
自分が退職できないのは「同僚が迷惑に思うかもしれないから」
と、同僚を思いやっているふりをして、”原因”にしている。
同僚のせいにしている。
これに悪気は無い。
いやいや「同僚に迷惑をかけないという目的を達成させるために辞めないという選択をしているんです」と言う人もいるかもしれない。
目的論的に考えてそれは筋が通っているように見える。
同僚のために働くのであればそれで良いと思う。
ただ、本当はみんな自分のために働いているはずだ。
であれば、同僚がどう思おうがそれは同僚の課題だと割り切るべきだし、
勇気を持ってその目的風のものは「嘘の目的」だと認め、「本当の目的」に目を向けるべきだ。
原因論的に考えて「同僚に迷惑をかけてしまうから」でもなければ、
嘘の目的論的に考えた「同僚に迷惑をかけたくないから」でもない。
本当は「同僚に迷惑だと言われたくない/思われたくない」という「本当の目的」を達成するために退職しないという選択をしている。
自分可愛さにその選択をしている。
弱い自分が「逃げたい」という「目的」でその選択をしているのだ。
と勇気を持って認めた方が良い。
認めたうえで、じゃあ本来の目的である「退職したい」に従ってどのように行動を起こすか考えれば良い。
「退職したい」けど「同僚に迷惑をかけたくない」のであれば、同僚に迷惑が極力かからないように引継ぎをしっかりして退職をするという手も有るだろう。
どのように踏まえて乗り越えるか?
目的論的に考えて未来の目的に向けて行動を起こし、他者の課題と自分の課題の境目を的確に見定めて自分の課題に集中すれば、きっとなにごとも乗り越えられる。
「原因論と目的論」「課題の分離」などと難しいことを話してきたが、要はちゃんと自分と向き合って主体的に人生を選択しているか?ということだ。
最後は本書のなかで好きなフレーズで終わることとする。
『哲人 もちろん、人は変われます。のみならず、幸福になることもできます。
青年 いかなる人も、例外なく?
哲人 ひとりの例外もなく、いまこの瞬間から。』
#毎日投稿
#毎日note
#162日目
#162投稿
#answers
#嫌われる勇気
#幸せになる勇気
#アドラー
#アドラー心理学
#原因論
#目的論
#課題の分離
#勇気
#マコなり社長
#中田敦彦
#YouTube大学
#本要約ちゃんねる
#サラタメさん
#ビジネス書が好き
#人生を変えた一冊
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?