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百物語『あなたなんて怖くない』
かーるさんの#note百物語2017.に参加します!
都市伝説が題材なのであまり恐くないかなと思います。
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夜の8時くらいだったかな。そんなに遅くない時間。寝るには全然早くて、でも、見たいテレビもなくて。
だから、自分の部屋のベットでスマホもってゴロゴロしてたんです。
そんな時に、その電話が掛かってきました。
ゲームしてる時だったから、誰からか確かめる間もなく出てしまいまし
一人劇『深層図書館』
ホリ(一人分だけの上からの明かり)、女性が梯子に腰掛け本を読んでいる。
女性がページを捲る毎に全体も明るくなる。
照明が全て明るくなったところで、女性が客席を向く。
「ああ、いらっしゃい」
読んでいた本を閉じ、本棚に戻す。
「また沢山お酒を飲んだのね」
「駄目よ。夢を見ないほどの眠りは疲れなんて取ってくれないんだから」
女性は少しキョトンとしてから、一人で納得したように何度か頷く。
そし
進めよ勇者。誰がために。
こちらは、雨の中でひとりさん【勇者は遅れてやってくる】
タキさん
【間に合わなかった勇者】
元木一人さん
【食事】
と引き継がれた、ある勇者の物語の私バージョンでございます。
先にそちらを読まれていると更に楽しめるかと思います。(*_ _)ペコリ
「ご〜が〜い! 号外〜! 最新号だよ〜! なんと! ついに! 勇者様が西の領区の魔物の軍団を討ち滅ぼした! 勇者様のご活躍が見たい人は買って
たいかいいかがさまですか?
少し大きめのワイングラスに、塩水を注ぐ。濃度は0.5%程。3cmしかない幼体を観察するのに丁度良い。
初めは書斎だった筈のこの場所は、小さな水道を付けてしまったせいで、作業の道具や趣味の物が乱雑に置かれた、しかし居心地の良い、秘密基地の様な場所になった。
「早く元気になれよ」
そっと、細心の注意を払い物音一つさせずにワイングラスをテーブルに置く。
蒼色のドレスを纏った姿がグラスの底と