雪人形が続きを書きたくなる小説のタイトルと書き出し

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「軽薄探偵」 歌舞伎町界隈のとある雑居ビルの前に女が立っていた。名前は伊藤綾子、現職の刑事だ。

『本音マイク』 大事なあの人の本音を聴いてみたい。誰しもそう思うことはある。実際聴けたらどんなに良いだろう?いや、知らないほうが良いこともあるはず。それでも聴いてみたい。その本音は悪魔のようだ。そんな人の本音を必ず聴けるマイクは、とある音楽スタジオに存在した。

『お駄賃はブリキの箱』 ある日、虹を作りながら洗車をする父は私に「コーヒー飲みたい」と放ち、財布を取り出しておつかいを頼んできた。「お駄賃!」「わかったよ。ちょっと待て」車のトランクから出してきたのは、見慣れないブリキの箱だった。父は言った「母さんには内緒だぞ?」

第12回noteコピーライティングマッチ!結果発表でございます!

7年前

狂感覚シンドローム

7年前

【第12回noteコピーライティングマッチ≪雪人形杯≫】

7年前

『止まったままのメリーゴーランド』 踏み外した階段から、流れに流され、孤島を漂流するような毎日。ロマンや運命なんて信じないひねくれ者の、20才OL。ある日、気が狂れたのかだろうか。どういうわけか稚内の立待岬でこうつぶやいた「お願い。止まって。私のメリーゴーランド」

『つながり』 「アイハバ ツナ。アイハバ ガリ。アー、ツナガリー!」 「何言ってんの」 味付けの濃い稲荷寿司を頬張りながら、私は失笑した。彼もこちらを見て笑っていた。食べ物で遊ぶなんて子供っぽい真似だと思うが、私は彼の剽軽さに幾分か助けられていた。

共同制作小説

7年前

【第12回noteコピーライティングマッチ《雪人形杯》】 MVPに選ばれた作品の副賞、短編小説化、順次公開されていきます! 第2作が公開されてます! 江藤 香湖×雪人形 「時間旅行」 https://note.mu/snowdool/n/n5dd7575fb005

『にゃんだふる』 「にゃにゃにゃ」 「にゃんだにゃ」 「ねこだにゃ」 「ほんとだにゃ」 「かわいいにゃあ」 「おまえのほうがもっとかわいいよ」 「急にやめるのやめえ。あとなに口走ってるの?」 「がまんできなかったにゃ」 「萌えたかにゃ」 「もえもえにゃん」

「朝顔」 『植物は話しかけると良く育つ』とママから聞いたわたしは、夏休み前日に学校から持ち帰った朝顔の鉢に毎日話しかけながらお水をあげてました。 友達は「そんなのウソだよ」と言っていたけど、それはウソじゃありませんでした。 ある寝坊した朝、わたしは朝顔に起こされたのです。

【第12回noteコピーライティングマッチ≪雪人形杯≫応募終了!】 雪人形杯、たくさんの応募ありがとうございました。 これより雪人形さんによる審査に入ります。スケジュールについてはこちらをご確認ください! https://note.mu/snowdool/n/n2f580bd7ccd6 お楽しみに!

【第12回noteコピーライティングマッチ《雪人形杯》】 MVPに選ばれた作品の副賞、短編小説化、順次公開されていきます! 最後の第3作が公開されました! ふぃろ×雪人形 「共同制作小説」 https://note.mu/snowdool/n/n0df4de002095

スローワード

【第12回noteコピーライティングマッチ≪雪人形杯≫】 お題は「雪人形が続きを書きたくなる小説のタイトルと書き出し」 必要なのはタイトルと冒頭最低40字。 2つのタグをつけて投稿しよう! 期間は23日までですよ。

『1/2』 10年後の自分へ あなたには夢も希望もないでしょう。 この世に存在しているかもわかりません。 だから、書くことは何もありません。さよなら。 職員室のデスクで4-2の生徒達の手紙を読んでいた時、その言葉に出会った。

【第12回noteコピーライティングマッチ≪雪人形杯≫開催!】 2017年1発目は雪人形さんタイアップ! 今回のお題は「雪人形が続きを書きたくなる小説のタイトルと書き出し」 2つのタグをつけて投稿しよう! 期間は23日まで!副賞については雪人形さんより発表があります!お楽しみに!

【第12回noteコピーライティングマッチ≪雪人形杯≫副賞!】 雪人形さんより今回の副賞が発表されました!今回は大盤振る舞いの3作品が選出されます! https://note.mu/snowdool/n/ne97ce9bb10b7 ルールはこちらを確認 https://note.mu/hirocafe/n/ne02f1ab2cbc9

『大根とトマト』 八百屋でうっとりした顔で大根を撫でる彼女。 その姿は非常にエロティックで、僕は思わず手に持っていたトマトを握りしめた。

江藤香湖×雪人形=「時間旅行」

【第12回noteコピーライティングマッチ≪雪人形杯≫】 雪人形さんタイアップ「雪人形が続きを書きたくなる小説のタイトルと書き出し」 応募期限は1/23まで!小説ほとんど書けない私でもタイトルと40字なら書けました。 皆様もぜひ、書いてみませんか? 2つのタグをつけて投稿!

「もしも普通の主婦が、爆速で稼げるnote術を学んだら」~もし爆~ 不思議な猫、にゃん太は言った。 「サウンドノートで稼ぐポイントは三つ。・ノートの長さ・更新頻度・希少性の三つだ」

「おねえさん」 これまでの人生でいちばん喉が痛い。イガイガして咳き込むと激痛が走る。おえっとして戻しそうになる。お母さんは、頑張って少しジュースを飲んでって言うけど、そんなの無理。飲み込むのが怖いほど痛い。 こんな体調で失礼します。野田シオリ、4歳です。風邪を引いたようです。

7年前

【第12回noteコピーライティングマッチ≪雪人形杯≫結果発表】 雪人形さんより結果発表が行われました! https://note.mu/snowdool/n/nb20ca4da5076 まさかの嬉しい発表も!参加者の皆さん、必見です。 次回の開催はみみみさんのSSF企画終了後を考えております。タイアップ者求む!

『Monster Children』 ドライヤーの風音が鼓膜を制圧している。締め切った脱衣所は、日常と隔絶したような錯覚を起こさせ、それが心地良かった。 もう十分に乾いた髪に温風を当て続けたまま、私は、扉の向こうに待つ、私が産み落とした怪物たちと対峙する日常へ、戻れずにいた。

7年前

『こい』 恋は鯉に似て非なる物。 「どこが?」その問いに、そう思うのは自分だけなのだと思い知る。 当たり前に訪れると信じ、そこに何の疑いもなかった。無防備に口を開け、餌が放り込まれるのを待っている鯉の様に。 予期せぬ時、予期せぬ形で飛んで来たそれに、飲み込むつもりが飲み込まれた。

7年前

【第12回noteコピーライティングマッチ《雪人形杯》】 MVPに選ばれた作品の副賞、短編小説化、順次公開されていきます! 第一作が早速公開されました! イーグルフェロモン×雪人形 「狂感覚シンドローム」 https://note.mu/snowdool/n/n5d99acf8e6ba

花介さん雪人形さん「本音マイク」

『千面相の慟哭』 電脳九龍城の闇サイトにアクセスし、格安で買った道化師風の霊体モッドを汎用のゴーストメモリに光速転送《ダウンロード》した。あとはインターフェースを上書きすれば俺は憐れなピエロとなり、この街から姿を消せる――はずだった。エアディスプレイにエラーの文字が点滅していた。

『三角教』 三角形という図形には実に不思議な力が宿っている。古来、それに目をつけた王や組織が存在していたことは数々の歴史が証明している。我々はまず点と線を発見し、やがて三角形なる図形を「発見」した。が、「創った」わけではない。“元々存在していた図形を見つけた”だけなのだ。さてーー

『ようこそ宇宙図書館へ』 「ええ、もちろん宇宙図書館には宇宙開闢以来のありとあらゆる物語が収められています。どんな物語でも御所望の物語を仰っていただければ、宇宙司書官たるこのポーラ・レインズが必ず貴方様に最適な物語を探してご覧にいれますわ」言って彼女は微笑んだ――ように見えた。

『コゝロ』 『こころ』――言わずと知れた文豪夏目漱石の傑作だ。ふいに再読したくなり、会社帰りに図書館に立ち寄った。普段は購入派の私が、なぜかその日はふらりと図書館に立ち寄ってしまった。色あせた表紙。古い本独特の匂い。帰宅して早速本を開くと、中からひらりと白い紙切れが舞い落ちた。

『押入れ』 締切から逃れるようにして訪れた旅館だった。他は満室だからと通されたのは純和風の品のいい部屋。一通りの説明を受け、ここなら落ち着いて執筆できそうだと気を良くしていると、最後に仲居が「あの、そちらの押入れだけは絶対に使わないでくださいね」と告げ、そそくさと退散していった。

『蝶々占い』 「好き、嫌い、好き、嫌い……」 「ひ!?」 床に散らばったものを目の当たりにして息を飲む声。 「な、なにをしてるのメアリー!?」 叫びに近い悲鳴。愚鈍な母親のおでましだ。 「見てわからない? 占いよ」 「好き(ぶち)、嫌い(ぶち)、好き(ぶち)、嫌い(ぶち)……」

『かごめかごめ』 かごめかごめ かごのなかのとりは いついつでやる 夜明けの晩に つるとかめがすべった 後ろの正面だあれ 「おまえ、大丈夫か?」 会社のトイレで同僚に声をかけられ、ふと鏡をみる――と、目の前に見知らぬ男が立っていた。げっそりとやつれ、青白い顔をした男だった。

『不吉』 T駅に向かう路地の途中、上空からひゅんひゅんとおかしな音がした。雑居ビルの谷間から見上げると、およそ五千の棺桶の群が見えた。滑空する棺桶の上には灰色の裸体を晒した骨と皮だらけの老人達がまるでサーフィンを楽しむかのように腰を落として乗っていた。が、彼ら全員黒目がなかった。

『檸檬』 「平気ですか?」 「……?」 うわの空だった。 目の前の男がレモンを持ったまま目配せする。そこに山盛りの唐揚げが運ばれていた。 「駄目な方もいるので」 「あ……大丈夫です」 来るんじゃなかった、元々こういう場は苦手だし。そう思っていた。優しい酸味が口の中に広がるまでは。

『隠し玉』 生放送収録直前、震え出したヒミカの手足が止まらなくなった。リハーサルではやらなかった。やったら止められるに決まっている。でも生放送の本番なら誰にも止めようがない。一か八かやらなきゃ埋もれるだけ。大人数アイドルの宿命とはいえ名前も憶えてもらえないまま終わるつもりはない。

『ミエナイ』 その店のショーウィンドには何も飾られていなかった。準備中なのだろうと思った。綺麗な照明だけがセットされ、空々しいほど明るかった。入口から覗いた店内にも商品らしきものは一つもなく、ひたすら煌々と照らされた奇妙な空間が広がっていた。 「よろしければご案内しましょうか?」

『Monster parents』 今日、両親が誕生日プレゼントをくれた。 「どうかしら? あなたも欲しがっていたわよね?」 「そりゃ喜ぶさ、リッキーにあげた時にはさんざんダダをこねられたからな」 去年、双子の兄が自殺に使ったのと同じ銃。 兄は銃が好きだった。僕もそれを羨んだ。

『小夜子』 夜。小夜子が桃を食べる。濡れた白桃を。月を見ながら。しゃぶり。しゃぶり。滴る果汁で口の周りをぎとぎとにしながら一心不乱に。しゃぶり。しゃぶり。 月明かりがはだけた胸元から覗く未発達な白い乳房を照らしていた。 「小夜子、来い。我に跨がれ」 障子の奥から低い男の声がした。

『かくて電子人形は涙を流す』 人間達が自ら滅びの道を選んでから二百年。最後の地球連邦評議会で人間側代表として発言したのは米国の大統領だったらしい。「地球にふさわしいのは我々ではなく優しく有能なアンドロイド達である」文献にはそう記されている。 ニアはそこまで読んでデータを消した。

『人間不合格』 私には目がない。鼻もない。耳もない。口以外はみんな奴らに取られてしまった。 四六時中しんと静まりかえった闇の中で過ごしている気分だ。 奴らは次々と私から奪った。明日は手足も無くなるらしい。 私がどこまで「人間だ」と言い張れるか、見極めようとしているのかもしれない。

雪人形杯開催中です!(≧▽≦) うたがわきしみ様に存分に醸して頂きたいのでw|snowdool|note(ノート)https://note.mu/snowdool/n/n561cd4382f08

『理由』 親戚を随分殺した。どうしてもそうする必要があった。だがこれ以上は無理だ。亡くす親戚も残ってないし第一通用しない。インフルは先週罹ったばかりでリアリティに欠ける。盲腸は先月切った。散らしただけなら再発できたのに! くそ! 何かないのか!? とびきり気の利いた休む理由は!

『天空の谷の魔女ポニュシカ』 パンを焼いて宅配するだけの単調な仕事を終え、妙に滅入っていた帰り道。何かいいことはないものかと見上げた谷の向こう側にゆっくりと降りてくる青い光が見えた。「え……ちょ! マジかよ!? 空から人魚って!?」言い終わる前に僕は全速力で駆けだしていた。

『フラワービジジョン』 真冬にひまわりが三本咲いていた。それがふいにぐっと身を屈めるようにして私に襲い掛かり、むしゃむしゃと貪り食われたところで目が覚めた。その日から私は人の頭の上に花が見えるようになった。多分その人を表す花を。彼氏の頭にはアジサイが咲いていた。花言葉は「浮気」。

『吉田』 全裸のままベランダに突きだし、素早く鍵を閉めた。さっきまで“吉田”だったそいつはガラス戸を叩きながら、なおも吉田そっくりな声で「信じてくれ! 俺は吉田だ!」と叫んでいる。迂闊だった。だが、もう騙されない。 ――と、ベランダがにわかに静かになる。背筋に冷たいものが走った。

『既朔』 細く尖った二日月を見て「神様が爪を切ったんだね」と言って微笑んでいた君。その一番近くにいれたのは僕のはずだった。昨日までは。