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日々のエッセイ

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2019年から湖畔暮らし。自然、ヤギ、トリ、仕事、考え事の日々。
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#仕事

ダメな時に腐らないことめげないこと

ダメな時に腐らないことめげないこと

この言葉は、私が尊敬する人から最近もらった言葉である。

といっても、直接的に会話しながらもらったものではなく、質問箱というツールを使って悩みを打ち明けて回答を得たものだ。尊敬する人とは奇跡的にも一度だけお会いしたことがあるが、気軽にチャットをしていいような方ではないと考えているため、質問箱を利用させてもらった。

質問に対する答えが今後の人生でお守りになるような納得感のある内容だったため、私が何

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鈍感でいることを忘れずに

鈍感でいることを忘れずに

最近まで通っていた病院の先生が、昔働いていた会社の先輩に似ていて、たまに診察を受けながらその人のことを思い出していた。先輩は私に仕事の心得を教えてくれた、貴重なひとりである。

「鈍感になるってことですかね」

先輩が言ったこの一言は、当時の自分にとっては衝撃だった。仕事をする上で心がけていることは鈍感になることだ、というのだ。その華麗なる仕事さばきからは想像もできない、意外なコメントだった。

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家族以外の家族みたいな存在

家族以外の家族みたいな存在

家族ではないのに、時としてまるで本当の家族のように感じる人たちがいる。

ここ数年は、自身の仕事や生活圏などライフスタイル全般の変化が大きかったことから、なんとなくその感情を忘れてしまっていた。むしろ他人は避けるような場面さえもあった。ある種人間不信みたいなものもあったような気がする。

しかし、つい先日久しぶりに「そうだった」と思い出す機会があった。すっかり忘れてしまっていた。

家族ではないけ

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読み耽る秋

読み耽る秋

どこからともなくハエがやって来る。寒さが苦手な彼らはこの時期になると、知らぬ間に家へ忍び込んで羽音を鳴らしている。パソコン作業をしていると、髪の毛や手に止まってくる。サッサと払いのけ、また作業に戻るの繰り返し。

「今の時期はしゃーねえんだよ」

いつも野菜や果物をお裾分けしてくれるお隣さんが言った。困った顔をしていると、大体見抜かれている気がする。

ここのところ、秋とも冬とも言えない毎日が続い

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仕事観についての雑感

仕事観についての雑感

考えることは変わっていく。

仕事観、恋愛観、すべての価値観。変わらないよと思っていることも、実はただ似ていたり層が分厚くなっているだけで、変化しているもののようだ。

特に仕事観の変化は凄まじい。年齢、ライフステージ、暮らす場所、人との出会いなど影響を受けるものが多いから。だから仕事観はいつまで経っても確信にはなり得ず、「雑感」としてしかまとめられない。

その時の感性のままに、その時に思うこと

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違和感と小休止

違和感と小休止

なんか違うかも?という違和感を抱くことはよくある。些細なことから、重大なことまで。

しかもその違和感というのは、繰り返すことが多いように思う。しばらく忘れていたことでも、ひょんなことがきっかけで違和感と再会を果たすことがある。

違和感は悪いものに思えるけれど、実はそうでもなくて、自分の考えや生き方を再認識する際にも役立つ。軌道修正もできる。例えば、とある場所へ行って違和感を持てば、そこは自分の

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井戸端会議の力

井戸端会議の力

これまで誰かとする世間話や噂話が苦手だった。どうもそういったネタの会話に費やす時間が有意義とは思えなくて、単なる無駄話だと感じてしまっていた。面倒くさがりなのかもしれない……。

例えば、「天気の移り変わりが激しいから体調気を付けようね」「そうだね」というやり取りや、「○○さんが最近結婚したらしいよ」「そうみたいだねー」というやり取りだ。

たぶん明確な目的がないままに成される会話や、既知の情報を

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