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違和感と小休止

なんか違うかも?という違和感を抱くことはよくある。些細なことから、重大なことまで。

しかもその違和感というのは、繰り返すことが多いように思う。しばらく忘れていたことでも、ひょんなことがきっかけで違和感と再会を果たすことがある。

違和感は悪いものに思えるけれど、実はそうでもなくて、自分の考えや生き方を再認識する際にも役立つ。軌道修正もできる。例えば、とある場所へ行って違和感を持てば、そこは自分の居場所じゃなかったと理解できるし、とある人と交流し違和感を持てば、そういう人とは合わないんだと理解できる。

なんか違うかも?という胸のしこりって、実は一番大切なこだわりだったりするんだよね。

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最近、今の働き方でいいのかな?と違和感が大きくなっていて、いったん小休止しようかと思っている。

結婚するまでは秘書として働いていて、上司をサポートする仕事だった。思えば小学生の頃から、自宅で英語教室を営む母の手伝いをしていたから、誰かが気持ち良く仕事をするためのサポートとか、気配りとかは、自然と身に付いていったものだと思う。

秘書の仕事は楽しかったし、何より秘書を付けるくらいの人ってすごく多忙で、エネルギッシュで、そういう人たちの傍にいると、こちらもエネルギーを分けてもらっている気持ちになった。

もう若くない年齢なのに、どこからそんな活力が湧いてくるんだろう?と不思議に思うくらい元気いっぱいで、常にポジティブだった。そういえば、ネガティブなことを言っている姿を一度も見たことがなかったな。

結婚してからは秘書を辞めてしまったけれど、その職場の人とは今でも繋がりがあって、たまにランチやディナーをする。

それから自分は、個人事業を始めたり、派遣社員としてたまに働きに出たり、自由で安定しない働き方をするようになった。移住したこともあったし、夫婦生活という、初めてのライフスタイルを安定させる目的もあった。つまり私は「ほぼ主婦」になったのだ。

それからというもの、この働き方でいいのかな?この生き方でいいのかな?という違和感が何度も何度も顔を出している。望んでこういった形にしたはずなのに。

個人事業主や「ほぼ主婦」という立場は孤独だ。私にとっては初めてリーダーシップを経験する機会となり、貴重な時間であることには違いない。でも不安なのも事実。この道であっている、という保証も答えもない。

事業については夫とやっているけれど、一人で対応しなければいけないことも多く、全部を一緒にやっているわけじゃない。いわゆる「何が分からないのか分からない」状態になることも多く、その都度グーグルさんに頼って、味噌っかすみたいな中途半端な知識を付ける。

こんな生焼けのクッキーみたいな自分が嫌いだ。

今の働き方や生き方で、楽しいことや嬉しいことももちろんある。それでも生理前や生理中の幸せホルモンが出にくいタイミングで、孤独感や不安感が打ち勝ってしまう(今まさにそれ)。

結婚、出産、家族の転勤などを経て、働き方に悩む人は多いと思うけど、自分もその泥沼にハマっている感じがする。いまはしばらく小休止したい気分だ。

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本当は、今日は曇の天気予報だったのに、ザーザー降りの雨。

池に泳がせている金魚は嬉しそうにスイスイ泳ぐ。見ない間に随分大きくなったなあ。

そのとき必要なことに必要な分だけ、ありがたく使わせていただきます。