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日々のエッセイ

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2019年から湖畔暮らし。自然、ヤギ、トリ、仕事、考え事の日々。
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2021年10月の記事一覧

無垢だったあの頃

無垢だったあの頃

年齢を重ねるごとにどんどん頑固になっている気がする。

「頑固」と聞くととても悪いことのように思えるけれど、良く言えば意志が固いとか、芯があるとか、そう言い換えることもできるんだろう。

柔らかい素直さが取り柄だったはずの自分が頑固になっていく様が悲しくて、先日夫にぼやいてしまった。夫は、責任が出てくる年齢なんだから悪いことじゃないんじゃない?と言った。もっといろんな答えが欲しくて、グーグルさんに

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不器用な私たち

不器用な私たち

思えば自分を含めて、私の家族はみんな不器用だ。

多様性が重んじられる昨今において「普通」とか「一般的」という言い方は望ましくないように思うけれど、実際大多数の人が歩く道のようなものは確かに存在する。

その「道のようなもの」を真っすぐに不自由なく歩いている人(あるいは家庭)を見ると、器用だなと感心する一方で、障壁のない綺麗な道を笑顔で歩けていいなと皮肉っぽい感情が生まれることがある。

今までも

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余白のある場所

余白のある場所

先日、ふとトイレの天井を見上げると、すみっこに足が細長いクモがいることを確認した。隙間だらけの古民家は大体虫だらけだし、クモは毒蜘蛛を除いて益虫だと考えているから、放っておくことが多い。今回もそうだった。

そしてトイレに行くたびに天井のすみっこを見上げる日々が続いた。不思議だったのは、このクモが全然移動しないのと、お尻のあたりに何やら「丸い塊」を付けていることだった。

「変なの」

そう思いな

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仕事観についての雑感

仕事観についての雑感

考えることは変わっていく。

仕事観、恋愛観、すべての価値観。変わらないよと思っていることも、実はただ似ていたり層が分厚くなっているだけで、変化しているもののようだ。

特に仕事観の変化は凄まじい。年齢、ライフステージ、暮らす場所、人との出会いなど影響を受けるものが多いから。だから仕事観はいつまで経っても確信にはなり得ず、「雑感」としてしかまとめられない。

その時の感性のままに、その時に思うこと

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