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日々のエッセイ

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2019年から湖畔暮らし。自然、ヤギ、トリ、仕事、考え事の日々。
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2020年10月の記事一覧

理想に出会う近道

理想に出会う近道

ヤギを飼い始めてから、畑を荒らされるようになってしまった。

普段は綱に繋いで、草を食べて欲しいところへ連れていくのだけれど、ヤギ小屋を掃除する毎朝の短い時間は放し飼いにしている。

そうすると、綱を付けていないヤギたちは自由に動き回り、楽しそうにし、時には猛ダッシュで走り回る。たまにはバーッと運動をしたくなるようで、ノリノリのランニングタイムだ。

ただ、この放し飼いの時間に畑に侵入し、出たばか

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自然界の不思議

自然界の不思議

昨夜、珍しく熱が出た。38度台と高めの熱で、肘や腰など体の節々に激痛が走り、食欲もなかった(よく食べることが唯一の取り柄なのに)。

朝から寒気がして「何だか変な感じだなあ」とは思っていたものの、日中は体の不調をよそに庭で思い切り庭仕事をやっていたから、夜になっていよいよ本格的におかしい、ということに気が付いた。

「ちょっと熱はかる」

夫と食後にいつものように団らんしていた時に、辛さがピークに

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家出して見えたユートピア

家出して見えたユートピア

数日間家出をしていた。理由は夫婦喧嘩だった。

結婚して三年、過去二番目に大きな夫婦喧嘩をした。きっかけは育児方針ならぬ育ヤギ方針の違いだった。ヤギの件を発端に、日頃から溜まっていたストレスや不満を全てぶちまけた感じがある。

派手な言い争いをしたあと、気が付けば私は真っ暗な夜空のした、駅に向かって運転していた。もう遅い時間、実家に帰るにはギリギリ過ぎる時間だった。結局運よく電車のタイミングが合っ

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想像は自分の鏡

想像は自分の鏡

先日、いつものように地元のスーパーで買い物をしようとお出かけした。田舎ながら人気のある店舗で、駐車場は大体満車に近い状態だ。

「今日はどこに停めようかなあ」

車に乗りながら空いている場所を探す。そして停車した。

すると、お店から出てきたおじいさんが、私のことや私の車をじろじろと舐め回すように見ている。車体を見ては歩き、また止まり、車体を見る。そんな繰り返しだった。

こういうふうにされたら、

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着れなかったワンピース

着れなかったワンピース

気温が低くなってきて、着るものも厚手の服が増えてきた。

もうそろそろ衣替えかな、そう思って今日簡単に衣替えを行った。衣替えは夏前と冬前の年二回行う。大体どこのご家庭もそんな感じだと思う。

季節ごとに主で使う服は、寝室の大きな木製箪笥にしまう。時期によって使わない服は、押し入れのなかの大きなタッパーみたいな入れ物に保管する。これを出し入れして「衣替え」としている。

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洋服たちを出し入れ

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消えないプラスチック

消えないプラスチック

うちの敷地には動物小屋が5つある。以前の持ち主さんが、豚か鶏か、なにか家畜を飼っていたのかもしれない。

以前の持ち主さんはもともとこの地域の地主だったようで、あっちこっち点々と土地を持っていて、ずっと昔からこの地に住んでいたと思われる。そう考えると、家畜を当然のように育てる時代を経ていてもおかしくない。

そういうわけで、今も私たちがその動物小屋をありがたく使わせてもらっている。動物小屋には屋根

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晴れの日のヤギたち

晴れの日のヤギたち

先日の台風の後からいい天気の日が続いているように思う。

晴れの日は気持ちがいい。朝起きてさあ活動しよう!とヤル気が上がるし、一日をどうやって過ごそうか前向きに考えられる。逆に雨の日は特にヤル気が出るわけでもなく、ひどいときは何もしたくない病にかかる。

お天気予報で晴れマークが続いているだけで心が軽くなって、メンタルに優しい。洗濯物もよく乾くし、布団も干せるし、なによりヤギ達が大喜びする。ヤギは

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