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愛は「どう生きるのがよいか?」に対する答えらしい

「愛するということ」読了した。


なかなかボリューミーだった。
文章量もだが、内容が濃密だった。

本書を大胆(すぎるほどに)に要約すると、

【起】「愛は技術だ

【承】愛の理論(愛の種類や、現代社会の影響)について「現代文の授業」のように淡々と説明

【転】「愛の習練」という言葉から分かる通り、「愛は一朝一夕で身につくようなものではない

【結】「愛こそが、人がいかに生きるべきか、への答え

……難しそう。

実際、愛について、ここまで真面目な文章を初めて読んだ。


読了後、まず思ったのが
私は、愛について”半分正解(学校の先生風)”くらいの感覚しか持てていなかったかもしれないな」だ。

半分正解でも、もしかしたら自己評価が甘いかもしれない。そのくらい、ずばり愛に関する(一般的な)勘違いを見事に覆してもらった

Kindleで大事だと思った箇所に、マーカーを引くのだが、多すぎて、全部書いたら論文になりそうだ。


心を鬼にして、特に印象に残ったことを書く。

愛とは、特定の人間にたいする関係ではない。愛のひとつの「対象」にたいしてではなく、世界全体にたいして人がどうかかわるかを決定する態度であり、性格の方向性のことである。

もしひとりの他人だけしか愛さず、他の人びとには無関心だとしたら、それは愛ではなく、共棲的愛着、あるいは自己中心主義が拡大されたものにすぎない。

エーリッヒ・フロム  「愛するということ」


上の文をわかりやすく言うと、

・「愛」とは、外側の世界と、どう関わるかを決める「姿勢」のこと。

・そのため、自分のパートナーや家族「のみ」を愛することは、あり得ない。

・自分の周囲だけを愛そうとするのは、愛ではなく「自己中心主義の人数が増えただけ」。


鋭すぎる指摘で、
なるほど……と思った(言葉を失った)。

また、愛とは「能動的で生産的な行い」らしい。

これを夫に話したら、

「記念日に手紙を書いたこと」
「帰宅時間に合わせて、パスタを作ったこと」

を「これは間違いなく愛だったね」と振り返った。


じゃあ
2人で食べてたお菓子(ドンタコス)を、相手に多めにあげたのは?

私としてはこれも愛に思えるが、
「生産的な行い」とは言いにくい気もする。

うーん、まだまだ理解が浅いようだ。

だれか「相手にお菓子を多めにあげること」が愛か否か、分かる人がいたら教えてください。


参考書籍:



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