シマ

チェロ愛好家。

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記事一覧

2024/4/29 チェロレッスン

先生のお父様が使用してらしたドイツ製のオールドが、修理から戻ってきたんだーと、ハコ以外(ネックもバスバーも駒もなにもかも)を交換したからか少し硬く、パワフルな音…

シマ
5日前
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2024/4/21 チェロ練習メモ

最近、仕事の都合で練習時間が確保できていない。 1週間ほど、毎日のように片道2.5時間かけていつもとは違う事業所へ行き、設備の導入対応をしていた。家を出るのは6時台。…

シマ
13日前
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2024/4/7 チェロ練習メモ

ドッツァウアー67を練習していた。 前回レッスンでのコメントは以下の通りである。 「これはねぇ、この移弦のところもガタつかずに弾ければOKかな。そのためには指をちゃん…

シマ
3週間前
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おもしろおかしい仕事

たぶん、今の仕事は好きだ。 だが、一つ前の仕事は明確に好きにはなれなかった。 その大きな要因が「おもしろおかしい」かどうかだと思う。おもしろおかしいとは、計測機器…

シマ
1か月前
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2024/3/30 コンサートのメモ

3/30に、先生が出演される室内楽のコンサートに行ってきた。 素晴らしい演奏者が集まってのコンサートで、どれもこれもよかったのだが、個人的にはモーツァルトのクラリネ…

シマ
1か月前

2024/3/30 チェロ練習メモ

なんと今日は、先生が出演される某ホールのこけら落とし公演である。 しかも「くる? チケットあげるよ~」と、チケットをいただいてしまったのである。楽しみすぎる。 う…

シマ
1か月前
1

器楽上達の方向性

最近、上達というのには少なくとも2種類あるのかなと思うようになった。1つは楽器演奏能力そのものの上達、もう1つはレパートリーの開拓である。 前者と後者には明確な違い…

シマ
1か月前
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2024/3/16 チェロレッスン

2週連続レッスンだった。 勝手にレッスン室へ上がり、チューニングする間に先生がいらした。挨拶をしたらすぐ「曲、みてきた?」とおっしゃる。 「はい! 曲をお願いしま…

シマ
1か月前
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2024/3/9 チェロレッスン

夏の音楽合宿に向けて「これ聴いておいで。好きだったらやろうか」と曲をいただいていたのだが、今日の段階でボウイングとフィンガリングの指示が入った譜面をいただいてし…

シマ
1か月前
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アマチュアが演奏する意義について考えてみた

先日、いわゆる一流演奏家にはなれない才能なき者(という言い方もアレだが、わかりやすさのためにあえてこのように書く)が練習する意義とは? という話をSNSでチラリと…

シマ
1か月前
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2024/3/3 チェロ練習メモ

最近は、一音一音をしっかり確認することに注力している。前回レッスンの帰り際に「一音一音ちゃんと確認しておいで」と言われたからである。 帰りの電車では、習ったこと…

シマ
2か月前
1

2024/2/24 チェロレッスン

レッスンに向かうときは緊張する。 習い始めの頃は「先生に見捨てられたらどうしよう」という緊張だったが、最近は「先生にお時間を割いていただくし、私の時間も使うのだ…

シマ
2か月前
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2024/2/18 チェロ練習メモ

ドッツァウアー67の譜読みをした。半音ずつ上がったり下がったりするエチュードである。 ポジションの変更はもちろん、4の指をずらしたり、1の指をずらしたりといった動き…

シマ
2か月前
1

秘書のような手帳

母から言われたことがある。 「あなたは準備変態だわ……」 旅行の計画が決まろうものなら、それが1年後だろうと、2ヶ月後だろうと、1週間後だろうと、直ちに天気の調査と…

シマ
2か月前
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人生最後の食事は餃子がいい

この企画のためにそんなことを……と思われるかもしれないが、本気である。 人生最後の食事は何がいいと聞かれたら、母または祖母の作った餃子がいい。と、幾度となく答え…

シマ
2か月前
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2024/2/13 チェロ練習メモ

6時半に家を出るため、音を出しての練習がはばかられる朝だった。 というわけで、先日のレッスンで教わった「音を出さずに弓の動きを確認する移弦の練習」をしてみた。15分…

シマ
2か月前
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2024/4/29 チェロレッスン

先生のお父様が使用してらしたドイツ製のオールドが、修理から戻ってきたんだーと、ハコ以外(ネックもバスバーも駒もなにもかも)を交換したからか少し硬く、パワフルな音色を聞かせていただいてレッスンが始まった。
ドッツァウアー67は、トリルが遅くてやり直しになった。それじゃトリルじゃなくて三連符だよ~、とのご指摘をいただく。先生の前で何度も練習するも、なかなかスピードアップできない。
トリルがなんたるかを

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2024/4/21 チェロ練習メモ

最近、仕事の都合で練習時間が確保できていない。
1週間ほど、毎日のように片道2.5時間かけていつもとは違う事業所へ行き、設備の導入対応をしていた。家を出るのは6時台。帰れば20時。
ここ1年ほど8時に出て18時に帰宅し22時前には寝ている、もうすぐアラフォーな30代には、肉体的にしんどい日々だった。
宿泊も検討したが、少しでもチェロに触りたくて自宅から通った。平均すると、この1週間の一日あたりの練

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2024/4/7 チェロ練習メモ

ドッツァウアー67を練習していた。
前回レッスンでのコメントは以下の通りである。
「これはねぇ、この移弦のところもガタつかずに弾ければOKかな。そのためには指をちゃんと使おうね」
先生の指は骨張っていて長いのだが、驚くほど滑らかに曲げたり伸ばしたりされる。隣合う弦を行き来するときは、指だけを使う。すると弓にかかる腕の重みを変えることなく、すなわち音量を変えることもなく、繊細に移弦できる。
理屈はわ

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おもしろおかしい仕事

たぶん、今の仕事は好きだ。
だが、一つ前の仕事は明確に好きにはなれなかった。
その大きな要因が「おもしろおかしい」かどうかだと思う。おもしろおかしいとは、計測機器で有名なHORIBAの創業者の本で見かけた言葉で、自分の哲学を仕事として表現していくこと、と認識している。

私は新卒で入社した会社に勤め始めておよそ15年目の、いわゆる中堅社員だ。
化学工学出身ということもあって、最初の5年間は一つの部

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2024/3/30 コンサートのメモ

3/30に、先生が出演される室内楽のコンサートに行ってきた。
素晴らしい演奏者が集まってのコンサートで、どれもこれもよかったのだが、個人的にはモーツァルトのクラリネット五重奏がいっとう好きだった。
バイオリンの方が切れ目なく弓を返した瞬間に音楽が進むのを感じたり、先生がボンボンと低音で支えるところのボンボン具合が絶妙だったりで、心底「来て良かったー!」と思った。
先生のボンボンという低音は最高級羽

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2024/3/30 チェロ練習メモ

なんと今日は、先生が出演される某ホールのこけら落とし公演である。
しかも「くる? チケットあげるよ~」と、チケットをいただいてしまったのである。楽しみすぎる。
うっかり数少ない知人に会い、お茶でも……となって(可能性は極低)帰ってから練習する気が失せていた時に備えて、エチュードをさらった。
最近はドッツァウアー66~70をやっている。
ワンボウスタッカートというやつではなかろうか? と思ったドッツ

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器楽上達の方向性

最近、上達というのには少なくとも2種類あるのかなと思うようになった。1つは楽器演奏能力そのものの上達、もう1つはレパートリーの開拓である。
前者と後者には明確な違いがある。前者は数値化できないのに対して、後者は数値化……とまではいかないものの、他者と進度を共有しやすい点だ。
なぜそんなことを考えるようになったのかといえば、SNSでそこにつながる議論をしている方が流れてきたからである。
片方は「練習

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2024/3/16 チェロレッスン

2週連続レッスンだった。
勝手にレッスン室へ上がり、チューニングする間に先生がいらした。挨拶をしたらすぐ「曲、みてきた?」とおっしゃる。
「はい! 曲をお願いします」
先生と一緒に弾けるなんて、レッスンも本番も関係なく、もはやごほうびである。エチュードのときに「分散和音にはまってないよ~」とベース音を弾いてくださることもあるが、それは話が別なのだ。
3楽章からなるチェロ二重奏、頭からゆっくりと、一

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2024/3/9 チェロレッスン

夏の音楽合宿に向けて「これ聴いておいで。好きだったらやろうか」と曲をいただいていたのだが、今日の段階でボウイングとフィンガリングの指示が入った譜面をいただいてしまった(好きだったので感謝しかない)。先生、仕事がはやいっ!
曲はまだ弾けないので、ドッツァウアー65から見ていただいた。次回の課題とはならなかったが、スラーのあとにスタッカートで返すような音の形のとき、スラーの最後の方で力が抜けて弓圧(と

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アマチュアが演奏する意義について考えてみた

先日、いわゆる一流演奏家にはなれない才能なき者(という言い方もアレだが、わかりやすさのためにあえてこのように書く)が練習する意義とは? という話をSNSでチラリと見かけた。
演奏スキルを身につけるためには時間を捧げねばならず、オマケにスキルは必要条件に過ぎず、更にその人が持つ独自のセンスというものが乗っからなければ音楽としてツマラナイこともある。センスが反映されたところで、それを好いてもらって対価

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2024/3/3 チェロ練習メモ

最近は、一音一音をしっかり確認することに注力している。前回レッスンの帰り際に「一音一音ちゃんと確認しておいで」と言われたからである。
帰りの電車では、習ったこと、各エチュードで気をつけることをレッスンノートに書くことにしている。一音ずつ確認! と書いて、強調するようにぐるぐる回りを囲った。
一音一音とはどういうことだろう……とレッスンノートをめくれば、2023年の2月、ちょうど一年前のレッスンのペ

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2024/2/24 チェロレッスン

レッスンに向かうときは緊張する。
習い始めの頃は「先生に見捨てられたらどうしよう」という緊張だったが、最近は「先生にお時間を割いていただくし、私の時間も使うのだから、少しでも良い時間にしたい」という感覚の緊張である。
先生の前で良い姿(前回よりも成長している、指摘に対してその場で反応して改善する)を見せたいという結論は変わらないが、プロセスが大違いなためか、自然体でレッスンを受けられているような気

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2024/2/18 チェロ練習メモ

ドッツァウアー67の譜読みをした。半音ずつ上がったり下がったりするエチュードである。
ポジションの変更はもちろん、4の指をずらしたり、1の指をずらしたりといった動きもあって、なんだか混乱する。
混乱するところはそこだけ抜き出して、3音ずつ上がったり下がったりしてみた。手の形を確認しながら、ポジションの切り替わりは特に念入りに。下りてくるところは一度におさえるので、2と3が仲良くしたがって、薄らぼん

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秘書のような手帳

母から言われたことがある。
「あなたは準備変態だわ……」
旅行の計画が決まろうものなら、それが1年後だろうと、2ヶ月後だろうと、1週間後だろうと、直ちに天気の調査と旅程と照らし合わせて着る服をチェックして、荷造りを始める。しかも出発まであーでもないこーでもないと荷物を変更したりする。仕事のスケジュールは常に前倒し。仕事で受講する教育の事前課題も提出がはやすぎて課題だと認識されずに「提出期限を過ぎて

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人生最後の食事は餃子がいい

この企画のためにそんなことを……と思われるかもしれないが、本気である。
人生最後の食事は何がいいと聞かれたら、母または祖母の作った餃子がいい。と、幾度となく答えてきた。
我が家では、満州帰りの祖父が、祖母に餃子を頼むことが多かったと聞いている。当初は見よう見まねで作っていた祖母も、作る様子を横で見ていた母も、私が物心つく頃にはあっという間に餃子を包む達人だった。
母に言われたことがある。
「あんた

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2024/2/13 チェロ練習メモ

6時半に家を出るため、音を出しての練習がはばかられる朝だった。
というわけで、先日のレッスンで教わった「音を出さずに弓の動きを確認する移弦の練習」をしてみた。15分ばかりの短い時間である。
弦の上に弓を当て、左右に動かすことなく指だけで弓の角度を調整するというもの。このとき、弓が弦を支点にして上下に動くのみとすることが肝要だ。つまむようにして指を巻き込み、木の棒を軸とした回転しようものなら音は安定

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