2024/3/30 コンサートのメモ

3/30に、先生が出演される室内楽のコンサートに行ってきた。
素晴らしい演奏者が集まってのコンサートで、どれもこれもよかったのだが、個人的にはモーツァルトのクラリネット五重奏がいっとう好きだった。
バイオリンの方が切れ目なく弓を返した瞬間に音楽が進むのを感じたり、先生がボンボンと低音で支えるところのボンボン具合が絶妙だったりで、心底「来て良かったー!」と思った。
先生のボンボンという低音は最高級羽毛布団もかくやという心地よさであり、羽二重餅のような弾力も感じた。どうやったらあんな音になるのか……と思い、家に帰って試行錯誤してみた。
先生がホールで演奏した音の感覚が体に残ってるうちに……と、ラで試したり、シで試したり、あーだこーだとやってみる。
そして気づいたのが、音を出している弦以外に左手が触れてしまっていると、ふわっと広がりつつ支えるような音から遠ざかることだ。きっと倍音てやつが制限されるんだろう。ラだのレだの、開放弦が振動してくれる音だと、意図せずして余韻を味わいやすい音になる確率が高いということを再認識した。
右手にも色々な要素があるに違いないのだが、まずは左手で言語化できる要素を見つけられたことが嬉しい。合ってるかどうかは知らんけど。
また、音のイメージがあると「チェロという楽器からはこんな音も出るはずなんだ」と、試行錯誤したときの目標ができるというのがよくわかった。今後もイメージ音の引き出しを増やしていきたいものである。
昨日のコンサートは昼一番だったが、世のコンサートは朝一番にやってくれると私は嬉しい。帰ってから、その日のうちに練習できる。コンサートの余韻に浸る時間もある。
とはいえ、私は平日休日関係なく6時前に目が覚めてしまう朝型人間なので、そんなことを思うだけかもしれない。
そして今日は、これからレッスンである。いつも幸せな時間を共有してくださって、先生には本当に、感謝することしかできない。先生に良いことかあってほしい。

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