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クーリエジャポンの記事から考察

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#社会人3年目

運動不足より、友達不足のほうが危険─「友達の数」があなたの寿命と健康に与える“深刻な影響”【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.210】

運動不足より、友達不足のほうが危険─「友達の数」があなたの寿命と健康に与える“深刻な影響”【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.210】

ダンバーの新著『なぜ私たちは友だちを作るのか:進化心理学から考える人類にとって一番重要な関係』には、非常に興味深い発見がちりばめられている。また、全体を貫くテーマとして、社会的な繋がりと個人の生活の質、健康、さらには寿命との関係が考察されている。

本書でダンバーは、ブリガムヤング大学とノースカロライナ大学チャペルヒル校が10年前に行った調査結果を引用する。調査メンバーを一部同じくする別の研究では

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ロシアで超精巧な「マグロロボット」が作られている驚きの理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.153】

ロシアで超精巧な「マグロロボット」が作られている驚きの理由【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.153】

ロシア北部にあるカント記念バルト連邦大学で、バイオモルフィズム(生物形態主義)に基づいた水中用のロボット開発が進められている。

まもなく完成予定なのが「マグロロボット」だ。研究チームには生物学、数学、物理学、工学の専門家たちが参加している。

彼らが目指しているのは、マグロの動きを完全に再現するイミテーションを創り出し、それが自然で生きる本物のマグロと共に行動し、さらに群れをナビゲーションできる

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看護師になる男性が「過去最多」 “女性の仕事” というステレオタイプ消滅の日も近い?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.151】

看護師になる男性が「過去最多」 “女性の仕事” というステレオタイプ消滅の日も近い?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.151】

最近の統計によると、看護師を目指す男性の数がアメリカ史上、過去最多となっている。

パンデミックをきっかけに、看護の仕事を去った人も少なくないが、新たに目指す人も増えているようだ。なかでも「男性の増加が顕著だ」と、米メディア「CBS8」は報じている。

同メディアの拠点であるカリフォルニア州のサンディエゴの看護学校「ハーン・スクール」では、「過去3年間で、男性の登録数が11%から36%に増えた」。

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タリバンの「違法」な収益源は「合法的」な製薬会社にも影響がおよぶかもしれない【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.150】

タリバンの「違法」な収益源は「合法的」な製薬会社にも影響がおよぶかもしれない【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.150】

タリバンがアフガニスタンを支配することで、アヘンケシの栽培はさらに盛んになる。その結果として麻薬取引市場、特にメキシコの巨大な麻薬カルテルに大きな影響を与えることになるだろう。

世界のアヘンケシの約95%はアフガニスタン、メキシコ、ミャンマーで栽培されており、ヘロインなどの違法薬物が水面下で生産取引されるという。

実際、米国務省が2021年初めに発表した報告においても、アフガニスタンのアヘンケ

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カブールで最も安全な場所は「チャイナタウン」 貿易・投資で商機を狙う中国とタリバンの蜜月関係【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.149】

カブールで最も安全な場所は「チャイナタウン」 貿易・投資で商機を狙う中国とタリバンの蜜月関係【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.149】

大多数の日本人にとって寝耳に水だった、アフガニスタンの反政府武装勢力タリバンによる8月15日の首都カブール制圧。

だが中国の外交部(外務省)と駐アフガニスタン大使館は早めにアフガニスタンを離れるように」との警告を発していた。多くの在留中国人は7月末の政府派遣便で帰国した。

だが「喀布爾中国城(チャイナタウン・カブール)」の住民と商人は今も自発的にカブールにとどまり続けている。

チャイナタウン

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若者に人気の“謎めいた”激安ファッションEC「SHEIN(シーイン)」が展開する勝利の方程式【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.145】

若者に人気の“謎めいた”激安ファッションEC「SHEIN(シーイン)」が展開する勝利の方程式【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.145】

ケニー・リーが営む衣料品工場は、過密なスケジュールで稼働している。特定のブランド向けにTシャツを数千枚単位で生産する場合、一般的な工場は1~2ヵ月の納期で対応するが、リーの工場は得意先の要望でたった5日しか時間がないからだ。この得意先とは、世界のファッション業界を塗り替えようとしている謎めいた中国発の電子商取引(EC)サイト、「SHEIN(シーイン)」だ。

生産リードタイム(発注から納品までの時

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私たちが横になるときに「脳の認知」が変わることの深遠な意味とは?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.144】

私たちが横になるときに「脳の認知」が変わることの深遠な意味とは?【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.144】

枕元でする蚊の羽音にイライラするあなた。羽音が止む。かすかにチクッと刺された感触がして、標的の位置を特定する。

単純な場面ではあるが、複雑な処理が求められる。あなたは見てもいないのに、蚊の居場所をどう突き止めたのか?

人体は2平方メートルほどの肌で覆われているが、あなたは見もせずにどういうわけか、この華奢な捕食者の正確な居場所をわかっていた。その後に目視確認すると、あなたの手は“犯罪現場”に直

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世界最強の諜報機関「モサド」を擁するイスラエルは、中国スパイに負けているのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.133】

世界最強の諜報機関「モサド」を擁するイスラエルは、中国スパイに負けているのか【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.133】

英TV「SKYニュース」は、米サイバーセキュリティ企業からの情報で「中国のサイバースパイ工作集団がイランのハッカーを装い、イスラエルの政府機関各所に侵入している」と報じている。

イスラエルとライバル関係にあるイランを装っていること自体、かなり狡猾な中国人ハッカー集団だと言えそうだ。

さらにこのハッキング集団は、「イスラエルでこうしたにサイバー攻撃を実施している間に、イランやUAEやカザフスタン

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壮大すぎるモデルナの野望「新型コロナワクチンは手始めにすぎない」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.132】

壮大すぎるモデルナの野望「新型コロナワクチンは手始めにすぎない」【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.132】

1年前の「モデルナ」は、儲からない企業だった。市販製品はなく、有望な技術はひとつあったが、まったく実証されていなかった。開発中の試験薬やワクチンで、大規模な臨床試験を完了したものもなかった。

メッセンジャーRNA(mRNA)ベースの新型コロナワクチンが第III相臨床試験に入ろうとしていたが、それが従来の確立した技術にどこまで肩を並べられるかという点で、専門家の見方は分かれていた。

そのモデルナ

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「東京五輪がそれでも開催される理由」を米紙が“数字”を使って徹底解説【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.86】

「東京五輪がそれでも開催される理由」を米紙が“数字”を使って徹底解説【クーリエ・ジャポンからの抜粋-Vol.86】

ここ1年と数ヵ月間、東京五輪をめぐって議論がなされる際には、ある種類の数字が目立っていた──増加する新型コロナウイルスの感染者数、増加するリスク要因、不充分なワクチン接種率。

こうした懸念にもかかわらず、五輪はこの夏、ほぼ確実に開催される。その最新の証拠は6月21日、日本国内の在住者は、観客数が制限された会場で観戦できると発表されたことだ。

五輪の開会式まで1ヵ月。五輪はなぜ、このような状況下

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